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【連載版】聖女は3歳児でした  〜聖女誕生からレイナ成長記録〜  作者: ぶっくん


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第19話 聖女レイナ8歳編 聖女レイナの歌うケーキ

聖女レイナの8歳の誕生日会は、王宮の庭園で行われていました。


色とりどりの花が咲き乱れ、沢山のバルーンが飾られていた。

レイナは真っ白なドレスに身を包み、期待に胸を膨らませていました。

招待客たちも、今年はどんな魔法が見られるかと、そわそわしていました。


「レイナ様、お誕生日おめでとうございます!」


宮廷魔術師のマルコムが、手を叩くと、イチゴなどの沢山のフルーツ、チョコをふんだんに使った三層の大きいバースデーケーキが中央に浮かび上がりました。


そのケーキは、普通のケーキより少しだけ輝いているように見えた。


「レイナ、今年は特別な魔法を披露するんだい?」と、クリス王子が尋ねた。

クリスは毎年彼女の魔法に驚かされるのが楽しみだった。


レイナはいたずらっぽくウインクし、そっと手を上げた。

彼女の指先から淡い金色の光が流れ出し、ケーキ全体を包み込んだ。


すると、驚くべきことが起こった。


すると、ケーキの一層目が口を開き、甘い声で歌い始めたのです。


「私はフルーツケーキよ~

レイナ様に食べられたい~

でもまずは歌を歌うの~

魔法の誕生日おめでとう~」


来賓たちは一瞬呆然としたが、すぐに爆笑と拍手に包まれた。

マルコは自分のひげを引っ張りながら「そんな魔法は見たことがない!」と叫んだ。


ケーキは二層目にバトンタッチしました。

チョコレートの層が震えながら歌います。


「私はチョコレート~

甘くてとろけるよ~

レイナ様の笑顔が~

一番の砂糖さ~」


最後に一番下のバニラスポンジが、深みのある低音で歌い上げました。


「私たちは一つ~

魔法のケーキ~

レイナの成長を~

ずっと見守るよ~」


歌い終わると、ケーキは礼儀正しくお辞儀をした。

「レイナ様、8歳のお誕生日、おめでとうございます。私たちを召し上がるときは、どうか優しく切ってくださいね。一番上のイチゴは特に敏感ですので」


レイナはケーキに近づき、小声で言った。

「ありがとう。でも、あなたを食べるのはちょっと気が引けるわ」


「どうぞお構いなく!」

ケーキは陽気に返した。


「私たちは食べられるために生まれたのです。ただ、歌う機会をいただけただけで幸せです。さあ、早くロウソクを吹き消してください。8本全部に火がついていると、クリームが溶け始めてしまいますから」


レイナがロウソクの火を吹き消すと、ケーキは最後にもう一度小さな歌声を響かせた。


「願いが叶いますように〜」


その後、ケーキは普通の(しかし非常に美味しい)ケーキに戻り、皆に振る舞われた。


噂によると、そのケーキを食べた人々はその後1週間、何を話しても自然とリズムに乗ってしまうという副作用があったらしい。


こうして、聖女レイナの8歳の誕生日は、王国史上最も楽しく、最も甘く、最も音楽的な誕生日として歴史に刻まれたのだった。


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― 新着の感想 ―
ケーキが喋った?! 景気のいい話だね!
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