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エレメンターズ  作者: 至田真一
エレメンターの決戦
206/208

崩壊した島

「……ジーリュ。島に戻りましょう」

「……そうじゃな」


 爆発が止み、城や建物が全て崩れ去った元魔王軍の島を眺めると、ヒレアが静かにそう言いジーリュは振り返って島に戻った。

 ジーリュが島に降りると、背に乗っていたレイン達も地面に降り、崩壊した元魔王軍の町や城を見渡した後空を眺める。

 ダーケルの爆発で雲が吹き飛び、青空だけが広がった。

 誰も言葉が出ず沈黙が続くと、空から落ちてくる何かが見えた。

 それは、回転しながら落ちてくるライトカリバーだった。

 ライトカリバーはレイン達の前方の地面に突き刺さると、レインはゆっくりとした足取りで近づき、地面から抜いて手に取る。

 レインはライトカリバーを眺めると息が荒れだし、手が震え、やがて目から涙が出てくる。


「勇也……」


 涙がどんどん溢れ出し膝を着くと、レインは我慢できずに泣き出した。

 後ろで見守る皆も涙が出たり、歯を食いしばって悔しがる。


(ライトス……。本当にお主、とんでもない若者に力を託したな)


 ジーリュは悲し気な目をしながら呆然としていると、ふと何か違和感を感じた。

 それが何なのかと頭を悩ませると、その答えが分かった。

 それは、一向に封印状態にならないライトカリバーだった。


(封印状態にならん? ……まさか!?)


 ジーリュは目を見開くと、レインは涙を流しながら愛する者の名を叫んだ。


「勇也ぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 レインの悲痛の叫びが響いた次の瞬間、ライトカリバーが光り出し、光の球体が飛び出した。

 光の球体は飛んで行くと、崩れた魔王城の瓦礫の山の中に溶け込む様に入っていった。

 皆は何が起きたのか分からず困惑していた。

 すると、瓦礫の山が震え出し少しづつ崩れると、何かが飛び出し瓦礫の山が崩壊した。

 飛び出した何かを皆は目で追うと、それは、何故かライトカリバーから一人でに現れたライトドラゴンだった。


「ライトドラゴン!? 何でだ!? 勇也がいねぇのに!?」

「ん? おい! 背中を見ろ!」


 リューラが指差し、皆がライトドラゴンの背に注目すると、皆は驚き、レインの表情が悲しみから変わっていった。


「痛ててて……。おーい、皆ー!」

「勇也……!」


 ライトドラゴンの背から手を振る勇也を見て、レインの表情は喜びに変わり、皆もやがて驚きから嬉しそうな表情になる。

 ライトドラゴンが地上に下りると、勇也は背から降りライトドラゴンが消えると、皆が駆けつけて来て、真っ先にレインが抱き付いてきた。


「勇也……良かった……生きてて……」


 泣きながら抱き付くレインの頭に、勇也は優しく手を乗せた。


「ゴメン、心配かけて」

「にしてもお前、あの爆発の中どうやって無事だったんだ?」

「助けてくれたんだ。ライトスさんと……ダーケルが」

「何じゃと!?」

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