↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
89/112

089 前哨戦

 俺は〈スター・ストライク〉を連射し、太郎に釣られた敵をガンガン倒していく。


---------------------------

討伐:赤土ハウンド×2、錆剣ゴブリン×2

PT:2人 人数補正:90%

獲得:216G / 180EXP

---------------------------


「ミオ、正面から進むのは危険だ。右から回り込んでドーム内の敵を殲滅するぞ」


「了解」


 俺は大鎌を持ち、先頭を走る。

 同時に次郎と三郎のポジションを変えて、ミオの死角を潰しておく。

 もちろん、俺自身もミオの気配に集中する。


「ドームに入るぞ! 俺に近づきすぎるなよ! 配慮するが、うっかり巻き込みかねないからな!」


 そう言うと、俺はドームに突入した。

 音を失い混乱している敵へ襲いかかる。


---------------------------

討伐:砦ラット×5

PT:2人 人数補正:90%

獲得:225G / 135EXP

---------------------------


 静かに鎌を振り回しながらラットを倒す。

 本当は叫びまくっているが、俺の声はミオのドームが消していた。


 なお、ラット討伐の内訳は、俺が4体でミオが1体だ。

 混乱して右往左往している個体を、落ち着いて仕留めていた。


---------------------------

討伐:赤土ハウンド×2、錆剣ゴブリン×2

PT:2人 人数補正:90%

獲得:216G / 180EXP

---------------------------


 続けて、残るハウンドとゴブリンも倒す。

 ここでは俺がハウンド、ミオがゴブリンを始末した。

 ミオは俺が思っていた以上に踏み込みが強く、積極的に攻撃している。


(静かに隠れていやがったか)


 ドーム内には、さらにコボルトが2体いた。

 倒壊した建物の隙間に息を潜めていたのだ。

 場所が狭すぎて大鎌では攻撃できなかったため、次郎を使って釣り出してから倒した。

 次郎は犠牲になったが、やむを得ない。


---------------------------

【戦闘結果ログ】

討伐:赤土ハウンド×4 / 錆剣ゴブリン×4 /

   砦ラット×5 / 石盾コボルト×2

PT:2人 人数補正:90%

獲得:783G / 621EXP

所持金:5,935G → 6,718G

レベル:Lv.17 → Lv.18

経験値:831 → 82/1,460EXP

依頼進捗:砦ラット討伐 5/5・達成

依頼進捗:錆剣ゴブリン討伐 4/4・達成

依頼進捗:赤土ハウンド討伐 4/4・達成

依頼進捗:石盾コボルト討伐 2/3・未達

---------------------------


 戦闘結果ログが表示される。

 コボルトがまだ残っているが、戦闘自体は終了したようだ。

 俺はハンドサインで後退の合図を出し、近くの壁際まで下がった。


「ふぅ」


 一息ついて周囲を見る。

 右手には、先ほどドームを置いた建物跡や瓦礫の山が見える。

 つまり、ウォーロードやボスも向かって右側の遥か奥にいるわけだ。


 他の障害物は、軒並み離れた場所にある。

 そのため視界が開けており、敵の奇襲を受けにくい。

 一息つくにはいい場所だ。


「次郎がやられた。太郎も、俺たちが戦っている最中にやられたようだ。俺がスタストでハウンドとゴブリンを倒した時、太郎はまだ無事で走り続けていた。やられたとしたら、もう少し奥だな」


 警戒しながら話す。

 残っているデコイは三郎だけだ。


 その三郎も、もうじき効果時間が切れて消えるだろう。

 ということで、三郎を走らせて敵の反応をうかがうことにした。


「レベル、11になった」


「こっちも18になった。いい感じだな」


「うん。いい感じ」


 ミオの口元に笑みがこぼれる。

 その間に、三郎は時間切れで消えた。


「ミオ、ドームのクールタイムはどのくらい残ってる?」


「30秒」


「なら、移動を再開しよう」


 俺は鎌を片手で持って歩き始めた。

 ミオは何も言わずについてくる。


「次のドームはウォーロードに使ってくれ。残る通常種はスライム6体とコボルト1体だ。ウォーロードやボスとの間にはかなりの距離がある。次は残りの通常種との戦闘になるだろう。危険個体のボアが含まれる可能性もある。どちらにしても、〈デコイ〉だけで十分だ」


 俺は説明しながら〈デコイ〉を発動した。

 次郎と三郎をミオの両サイドに配置して、太郎を先行させる。


「ぴゅいー!」


 すぐにスライムが見つかった。

 先ほど太郎に釣られたゴブリンたちより、10mほど進んだ地点にいたのだ。

 さらに残る1体のコボルトも姿を現す。


「ミオ、通常種は俺が倒す。君は警戒を頼む。ボアがいない。姿も見えない。奇襲があったら言うように。この距離なら、ウォーロードとサイクロプスは攻撃してこないから無視してかまわない」


「わかった」


 ウォーロードとサイクロプスは、まだ数百メートルも先にいる。

 目視で確認できるし、火球や投石の心配もない。


「ウチの太郎が二度もお世話になったな! 食らいやがれ! 吉岡死神殺法その1! 鎌ブーメラン!!!!!」


 俺は完璧なサイドスローで鎌を投げた。

 横回転で飛んだ鎌は、スライムとコボルトを切り刻み、そのまま俺へと戻ってくる。

 しかし――。


「吉岡くん、右からボア」


 俺の攻撃に合わせて危険個体の破城ボアが仕掛けてきた。

 狙いは武器を失った俺だ。


「スタストで迎撃? いや、ここは――」


 俺は後方に〈バースト・ステップ〉を発動した。

 スッとミオの隣に移動する。


 もちろん、それでは大鎌をキャッチできない。

 だが、問題なかった。


「モォ……!」


 戻ってきた大鎌がボアの脇腹に命中する。

 俺が先ほどまでいた場所へ突進しようとして、返り討ちに遭ったのだ。


「死ね。危険個体のくせにチキンムーブをかましたイノシシ野郎め」


 俺は〈スター・ストライク〉でトドメを刺した。


---------------------------

【戦闘結果ログ】

討伐:赤砂スライム×6 / 石盾コボルト×1 /

   破城ボア×1

PT:2人 人数補正:90%

獲得:342G / 351EXP

所持金:6,718G → 7,060G

レベル:Lv.18

経験値:82 → 433/1,460EXP

依頼進捗:赤砂スライム討伐 6/6・達成

依頼進捗:石盾コボルト討伐 3/3・達成

依頼進捗:破城ボア討伐 1/1・達成

---------------------------


「……すごい。一人で全部倒した」


「一人じゃないよ。ミオの声かけがあった。君が警戒してくれていたから、俺は戦闘に集中できたんだ。一人じゃ同じ結果は出せない」


 俺は大鎌を回収する。


「……なんか、ずるい。その言い方」


 ミオが恥ずかしそうに頬を赤らめる。


「照れている君は可愛いけど、今はイチャイチャできないな。いよいよ問題のコンビだ」


 残る敵はウォーロードとサイクロプス。

 連携して遠距離から攻めてくる厄介なコンビだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ作品】
▲ 画像クリックで漫画サイトへ ▲
▼ 書籍化作品 ▼
【ノクターン】異世界ゆるっとサバイバル生活
~学校の皆と異世界の無人島に転移したけど俺だけ楽勝です~
▼ 代表作 ▼
『異世界ゆるっとサバイバル生活』
異世界ゆるっとサバイバル生活 第1巻 異世界ゆるっとサバイバル生活 第2巻 異世界ゆるっとサバイバル生活 第3巻
異世界ゆるっとサバイバル生活 第4巻 異世界ゆるっとサバイバル生活 第5巻 異世界ゆるっとサバイバル生活 第6巻
『成り上がり英雄の無人島奇譚』
成り上がり英雄の無人島奇譚 第1巻 成り上がり英雄の無人島奇譚 第2巻 成り上がり英雄の無人島奇譚 第3巻
成り上がり英雄の無人島奇譚 第4巻 成り上がり英雄の無人島奇譚 第5巻
▲ 各書影をクリックで各巻の公式ページへ ▲
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。