表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
82/119

081_死別

魔王は真っ二つに別れ、倒れる。


「京!今、助けるぞ!」

ハルエルは龍に襲われてる京の方を振り返りながら大声を上げる。


「ちょっとぉ、終わってないわよぉ?」

ハルエルは腹部に温かいもの感じる。


「くそっ!」

ハルエルは背後から連接剣の刃が突き出ている。

倒したはずの魔王によって刺されたのだ。


「バカな・・・。確かに殺したはずだ!幻ではないはず!」

「そうね、あんたにもあるように魔王の私に許された反則技ってところかしら?」

ハルエルは膝をつく。


「固有スキル・・・か」

「へぇ、知ってるんだぁ?まぁ、何のスキルかは教えてあげないけどねぇ!」

魔王は膝を付いているハルエルに平手打ちする。


「それにしても、よくも私を斬ってくれたわね・・・・!」

魔力弾を複数浮かべると、瀕死のハルエルへ向け放つ。

ハルエルは避けることもなく、その身に魔力弾を受けると飛ばされる。


「ぐぅぅぅっ・・・、京・・・!」

倒れたハルエルは最後の力を振り絞り、立ち上がる。



「あああああっ!!痛ぇっーーー!」

俺は痛みで気絶しないように大声を張り上げる。

もう何度経っただろうか、ブレスで追い立てられ岩に隠れる。

岩は瘴気弾で壊される。

くそ、、、攻撃する暇もない。

逃げるのでせいいっぱいだ。


「くそっ、くそっ!!」

冷静スキルのおかげだろうか、痛みで頭がどうにかなりそうなのを何度も現実へと戻してくれる。

一体、どうすればいいのか。

逃げても捕まる。

攻撃する暇もない。

完全に俺は詰んでいる。

じわりじわりと殺されるのを待つだけだ。

考えれば考える程、絶望しかない。

それにも関わらず俺の理性は、正気を延々と保ち続ける。

何て拷問なんだ・・・。

龍の恨みは分からないが、俺がそれを受けなくちゃならないのかよ!


「頼む・・・!もう辞めてくれ!俺は死ぬしか無い!分かった。俺は死ぬから、もう辞めてくれ!!」

一瞬、龍の攻撃は止まった。

しかし、返答代わりに来たのは先程と変わらないブレスだった。


《メッセヨ、ユウシャヨ。ニドトフッカツセヌヨウニ。ワレガヤキツクス》

復活?

また岩が壊される。

もう逃げ場はなくなりかけていた。

俺は頭・手・足、体中の無数の箇所から血を流していた。

それでもブレスを避けるため、走る。

ついに足がもつれ、俺は転ぶ。


終わった・・・。やっと終わった。

俺はぜぇぜぇと息をしながら、目を瞑る。


やっと終わりだ。ゲームオーバー・・・


「・・・っ」

声が、、、俺を呼んでるのか?


「・・・きょう」

くそっ、まだ続けなきゃならないのかよ・・・!


「京っ!」

「し、師匠・・・、もう駄目だ立てない」

見ると師匠は何かの力でブレスから、俺を守ってくれていた。


「京、、、すまなかったな」

「・・・何、言ってるんですか」

俺は立ち上がろうと、体に力を入れようとするが上手く力が入らない。


「お前さんを守れなかった・・・」

「・・・・」

指に力が入った。

徐々に手の感覚を取り戻す。


「嘘をついていた。俺はお前さんが勇者だって知ってて、近づいた」

「・・・え」

「聖騎士の任務だ。王国から勇者が消えた。探して連れて来いってな」

「・・・」

「だけど、お前さんを弟子に取った事も剣を教えた事も本当の事だ!それは嘘じゃねぇ!」

ブレスが止んだ。

師匠はそのタイミングを見計らって、俺を起こす。


「ちょっとちょっとぉ、私との勝負はどうなったのよぉ!?逃さないわよ!」

連接剣が飛んでくる。

師匠は躱す気はなく、身を挺して俺を守る。


「お前さんとの、旅は楽しかったぜ」

師匠は俺を突き飛ばすと龍のブレスを喰らった。

お読み頂き、ありがとうございます。

毎日22時に更新を予定しております。


感想・レビューお待ちしております。

誤字・脱字も報告頂けましたら対応致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ