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キリングワンアナザー ~8人の勇者と4人の魔王~  作者: 日進月歩
第ニ章 帝国篇 暗殺ギルド
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071_謝罪

「ここまで来れば、大丈夫だろうな」

俺らは無事に帝都を脱出出来た。

御者は捕まるまいとして、馬をかなりの速さで走らせてくれた。

今は帝国の国境付近にて、馬を休ませるため馬車を止めていた。


「これも皆さんのおかげです・・・」

「京、お嬢様を助けてくれてありがとう」

ギーは冒険者ギルドに着いた時には満身創痍となっていたが、ここまでの道中で起き上がる事が出来た。


「いや俺のおかげって訳じゃないしな」

「だが、お前がいなかったらどうなっていた事か」

「京、私からも改めてお礼を言わせて下さい」

岩場でぼーっとしているとギーとレイラが話しかけてきた。


「レイラ、お前の復讐はもういいのか?」

「・・・・分かりません。ですが、もう復讐する相手はいない。アディーラも京が殺してくれたおかげでしょうか、、、私の復讐心は少し落ち着いた気がします」

「そうか」

「私は、これからどうしたらいいのか・・・分かりませんが、あなたには返しても返しきれない恩があります。いつか、必ず私はあなたの力になれればと思っています」

「まぁ、俺も何かを期待してた訳じゃない。今は新しい目標でも見つけてくれたらって思うよ」

「目標・・・見つけられればいいんですが」

「復讐心を完全に消すのは難しいだろう。けど、もう暗殺はやめてレイラじゃなくレイルーシアとして生きて欲しい」

「京・・・」

「それに、レイラよりレイルーシアとして見た方が、何倍も可愛く見えるしな!」

「可愛くって・・・!そんな私はそんなのじゃ」

「いいや、可愛い。美人だ」

「京がそういうなら・・・」

普段のレイラと打って変わって、俺の言うことを素直に聞いてくれる。


「そう言えば、あの時どたばたしてたからな、ナイフを返す」

「いえ、それは京にあげます。これは私が帝国に復讐をする為の証。復讐を辞めた私は、これを手放さなけれなりません」

「証か・・・。しかし、いいのか。これはかなりの代物だが?」

「ええ、ミスリルと少量ながらオリハルコンが含まれているとか。私は、京がそのナイフを好きにして頂くのが一番良いです」

ミスリルにオリハルコン・・・、これを売れば一生遊んで暮らせそうだ。


「分かった、俺が貰おう。それに今は手持ちの武器はこのナイフしかなかったしな」

俺は大事にナイフをしまう。


「レイルーシア、こいつをお前さんに渡す」

師匠がレイルーシアに書状を渡す。


「これは?」

「書状だ、神国の門番に渡してくれ。お前の受け入れ先など色々手配してある」

「受け入れ先?そんな帝国から逃がしてもらっただけでも感謝しきれないのに」

「まぁ、場所は修道院だ。お前さんが罪と向き合うのにはちょうどいいだろう。それにギーを従者としてある。互いに良い生活とは言えないが、全うに生きる為の足がかりとはなってくれるだろう」

「本当に・・・、ありがとうございます」

レイルーシアは涙を浮かべながら、感謝の言葉を俺と師匠に伝えてくれた。

ギーは深々と頭を下げる。


「さぁ、お嬢さん方、そろそろ行きますよ」

御者が出発の合図を告げる。

俺と師匠は、ここから歩いて神国へ向かう。

修行しながら次の国へ行くのはいつもの事だから、特に何も言わない。


「じゃあな、レイルーシア。ギー」

「はい、神国で会いましょう!」

「京、必ず礼をする!」

「着くのにはしばらくかかるからな。着いたら、酒でも飲もう!」

「「はい!」」

馬車が出発する。

レイルーシアとギーは、頭を深く下げ続けていた。



「さて、、、やっと二人になったな」

師匠が改めて口を開く。


「どうしたんですか?」

「すまなかった!!!」

突然、師匠が土下座を始める。


「ちょっ、何をやってるんですか!」

「まさか、俺もお前さんがここまで大変な目に合ってるとは思わなかった」

「いやいや、最初は師匠に言われたからでしたけど、途中からは自分の意思でレイルーシアを助けようと思ったんですよ?」

「それでも俺はお前さんを貶める事をしてしまった。師匠として、いや人間としてやってはならない事だ!」

師匠は立ち上がると、剣をこちらへと投げる。


「それで俺を斬れ!」

「無理です!」

「構わん、斬ってくれ!」

仕方なしに俺は剣を持つ。


「どうなっても知りませんよ?」

俺は剣を振りかざし、師匠へ向かい剣を振るう。


「・・・・・」

師匠は閉じていた目を開ける。

俺は師匠に寸止めをしていた。


「あんたは俺の師匠だ。確かに帝国では散々だったけど、俺は強くなれた。力も心も・・・。俺は人を殺す事で、この世界での覚悟を覚えました。俺は師匠を信じてたからここまで強くなれたんです。恨んだり、ムカついたりするかも知れませんが、間違っても師匠を殺すような事はしない!!」

「京・・・」

師匠は涙を浮かべる。


「まさかな、この歳になって、学ぶ事があるとは・・・。京、ありがとう!」

「い、いや、だから気にしないでくださいよ。今までどおり、師匠と弟子としてやってきましょう」

「ああ、そうだな。その通りだ。すまんな、取り乱して」

「いや、大丈夫です」

俺は剣を師匠に返す。


「これはお前にやろう。ミスリルの剣だ。魔力を込めても壊れることはないし、ちょっとやそっとじゃ壊れん」

「え、そんな、これってすげー高いんですよね?」

「気にするな、それに今のお前さんに必要だからな」

「え?」

「言ったろう、剣を教えるってな」




”ステータスオープン”


名前:岡崎 京

職業:ニート

年齢:25

LV:41

HP:352

MP:186

SP:??

力:101

体力:118

器用:121

敏捷:131

知力:116

対魔:104

幸運:136


【固有スキル】

深理解(物事を識ることによって深く理解する。理解した対象がスキルの場合、スキルLv6までを獲得出来る)

└冷静(感情がある一定を越えると冷静さを取り戻す)


【スキル】

剣術Ⅵ

短剣術Ⅵ

盾術Ⅵ

弓術Ⅵ

体術Ⅵ

槍術Ⅵ

鎚術Ⅵ

サバイバル術Ⅵ

料理Ⅵ

環境適応Ⅵ


指揮術

魔力感知

魔力操作

├魔力操作 - 集

└魔力操作 - 散


【称号】

武器の申し子

転生者

魔物殺し

中級冒険者

暗殺者

これで2章、最後の話です。

ここまでお付き合いくださりありがとうございます。

明日からは3章に入りますので楽しんでくれてる皆様、今後もお付き合いお願いします。

毎日22時に更新を予定しております。

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