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キリングワンアナザー ~8人の勇者と4人の魔王~  作者: 日進月歩
第ニ章 帝国篇 暗殺ギルド
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070_帝都脱出

「京!!!遅かったな!」

「すいません、タスラさん!」

「馬車はまだ出発してないから大丈夫だ。先ほどから城でもの凄い音がしていたが平気なのか?」

「ええ、ちょっと色々ありまして・・・」

「何があったか聞いている時間はないな。スラム街でも城でも騒ぎがあったおかげか、帝都を抜けるには都合が良い。早く馬車へ乗れ」

「はい」

「レイルーシア・・・」

レイラを見たタスラさんがそう呟く。


「京、この方は?」

「ああ、この人は」

俺は紹介をしようと口を開いたが先にタスラさんが話してしまう。


「私はタスラ、帝都冒険者ギルドの長だ」

「冒険者ギルド?しかし、、、何故私を?」

「気にしないでくれ、これは私なりの罪滅ぼしなのだ・・・。君の父上、ラッセルの友だった俺のな」

「父上の知り合いなのですか!?」

「ああ、友と言っておきながら、レスカ家没落の際に私は何の力になれなかった・・・。京に言われ、君をこの国から出す為の手配だけでもさせてもらったのだ」

「私の為に・・・」

「君の正体は知っている。帝国が正式に君を暗殺者だと公表したら、俺は立場上、君を手配しなくてはならない。そうなる前にせめて私個人として君を助けさせてもらいたい。都合が良い事を言っているのは重々承知している」

「京・・・」

「あー、気にするなって言っても無理だろうな。お前の事を心配してる人間がいるって事だ。今のお前なら、それを受け止めてもいいんじゃないか?」

レイラは涙を浮かべながら、何かを納得する。


「タスラさん、ありがとうございます。私はまだどうしたらいいか、整理が着いていません。ですが、レスカ家の生き残りとしてお礼を言わせて下さい」

「こちらこそ、すまなかった・・・」

「旦那方、早くして下さい!城から大勢の兵が出てくる前に出発しないとまずいですよ!」

御者が急かしてくる。


「すまん、もうちょっと待ってくれ!師匠がいるんだ!」

「ハルエル殿か!?」

「ええ、俺とレイラを助けてくれたんですよ」

「しかし、ハルエル殿は良く城にいると分かったなぁ」

ちょうど話をしていると遠くから師匠の姿が見える。

フードを被り姿が見えない誰かに案内され、馬車の所まで来たようだ。


「師匠!」

「悪い、待たせたな!」

「ハルエル殿、よくここが」

すると案内人がフードを外す。


「お父さん!」

「リディア!何でお前がここに!」

「全く、こそこそ何かやってるから調べたらこれよ!ちょうどハルエル様が来て、スラム街の騒ぎや騎士団の騒ぎがあって」

「いや、しかし、お前をこんな事に巻き込みたくは・・・」

「もう!レスカ家の事でしょ・・・?私は帝都の冒険者ギルド長の娘よ!荒事には慣れてるんだから!」

「リディアさん、師匠を連れて来てくれてありがとう!」

俺は思わぬ人の助力に感謝をする。


「ううん、こちらこそ。京くんが色々大変なのは察していたわ。それに感謝するのはこちらよ、街で噂になってるわよ。暗殺ギルドが騎士団の暴虐から救ったってね!」

「あ、えっと、まぁ成り行きというか」

「これから帝国は間違いなく大変だと思うけど、帝都に住む人はあなたの事を英雄だと騒ぐわよ」

「俺が英雄?・・・もう何が何だか」

「ハハハ、いいねぇ。師匠としては鼻が高いよ!」

「師匠まで・・・」

「旦那方、もう行きますよ!」

タイムリミットだ、俺らは馬車に乗り込む。


「京、落ち着いたら必ず帝国へ戻ってこい!」

「はい!」

「あ、京くん!戻ってきたら、またデートしようね!」

「はい!ってあれはデートだったんですか!?」

馬車は動き出す。

遠巻きにタスラさんは俺とリディアさんに何かあったのかと、リディアさんに問い詰めてる姿が見えた。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「陛下!ご無事ですか!?」

駆けつけた兵士達が二神の姿を捉える。

黒い雷を全身に纏い、肩で息をしている化物がそこにはいた。


「ヒッ」

「落ち着け・・・」

二神は雷を抑え始める。


「陛下・・・、これは一体」

「・・・・・」

二神は静かに目を閉じる。

先程までの戦いを噛みしめるように、呼吸を整えていく。


「陛下?」

「ははっ、最高だ。最高だった!!」

「賊はどちらに・・・?憲兵を組んで、賊を探し出しましょうか?」

「いや、そんな事はどうでもいい。それよりも全兵士に告げろ」

「一体、何をでしょうか?」

「戦争だ!戦争をやるぞ!!」

「戦争!?しかし、賊は!?戦争とおっしゃられてもどこへ向けてでしょうか?」

「賊はいい、そのうち俺が始末をつけてやる!それよりもまずはあいつからだ・・・。準備が出来次第、開始するぞ!」

二神は溜めてから言葉にする。


「相手はアスガルド王国だ!!!」

もうすぐ2章も終わります。

ここまでお付き合いくださりありがとうございます。

まだ話は続きますので楽しんでくれてる皆様、今後もお付き合いお願いします。

毎日22時に更新を予定しております。


感想・レビューお待ちしております。

誤字・脱字も報告頂けましたら対応致します。

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