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キリングワンアナザー ~8人の勇者と4人の魔王~  作者: 日進月歩
第ニ章 帝国篇 暗殺ギルド
65/119

064_暗殺達成

「もう魔法は効かねぇぞ!」

俺は魔法を放っている魔導騎士達にそう叫ぶ。

俺の行動を見た、魔導騎士達は怯む。


「馬鹿な、魔法を消すだと!?」

「そんな事出来るわけないだろ!」

「魔術師だっていうのか!?」

火の玉が減ったのを見計らい俺は一気に距離を詰める。


「ぐあっ」

「くそ、俺らは親衛隊だぞ!」

「よっぽどピエールさんの方が強かったぞ」

「ピエールだと?があっ!」

騎士達の数が減ったのを見計らったのを見て、一つ試す。

手を前方に向け、魔力を集める。


「これで失敗したら恥だな・・・」


ピロン

魔力操作 - 集

を習得しました。


俺の固有スキル【理解】は思った以上に仕事をしてくれる。

手のひらには野球ボール大くらいの魔力の塊が出来た。

これを投げる。


「ごおっ」

騎士の一人に直撃した。

騎士を見ると鎧に野球ボール大の凹みができていた。


「成功したけど、練習が必要か・・・」

俺は新スキルの練習も兼ねながら、次々と親衛隊を倒していく。


「ちっ、遊びながら倒してるのか!」

魔導騎士も魔力切れだろうか剣を構えるが、俺の幻に翻弄され捉えきれずに倒される。

俺は騎士舎の周りを見渡し、立っている騎士がいないことを確認する。


「アディーラ・メルク・・・。そいつをぶっ飛ばさなきゃ、俺もスッキリしないんでね」

俺はぼやきながら、騎士舎に入っていく。

騎士者に入ってからは襲撃してくる者は少なかった。

外で暴れてたから、ほとんどの騎士が外に向かったのだろう。

二階に上がり、声がする方へ向かう。

その扉を発見して開ける。


「ギー!」

ギーは血を流しながら、倒れている。

俺は駆け寄り、再度声をかける。


「おい、ギー!」

「あ、ああ、京。」

「しっかりしろ!レイラはどこだ?」

「まさかもう一人、暗殺ギルドに仲間がいたとはな・・・」

「誰だ?」

声の主は血に濡れた剣を握りしめ、ギーを抱える俺を見下ろしていた。

先ほどの騎士よりも立派な鎧を来ている事からこいつが騎士団長なのだろうと判断する。


「そうか、お前がアディーラ・メルクだな。レイラはどこだ?」

「騎士達はどうした?」

「全員倒した!」

「何!?」

「ああ、倒した。やばそうな親衛隊の連中もまとめてな」

「そんな馬鹿な!!皇帝より賜った新たな力を手にした連中だぞ!?」

「事実だ。安心しろ、、、傷は負ってるが殺しまではしていない。俺らのターゲットはあんた一人だったからな」

「舐めやがって、、、まさかドブネズミ共の分際でこんな隠し玉を持っていたとは」

アディーラは怒りで剣を持つ手が震える。


「いいから、レイラはどこだ!?」

「城だ」

「城だと、、、ガルシアを殺しに行ったのか!?」

「ははは!お前らは何も知らないのだな!」

「何?」

「ガルシアは死んだ。殺されたんだよ。新しい陛下によってな」

「は!?新しい陛下?」

「くくく、それをレイルーシアに教えたら、あいつ発狂してたぜ。ガルシアは最後にレイルーシアが俺を殺すのを間に合わなかったな。もう一度、一目見たかったと伝えたら、それはもう狂ったように泣き叫んでいたぜ!」

「本当に、、、この国はなんなんだ!?悪いが、暗殺は予定通り実行する。お前はここで俺に殺される!」

「ほざくなっ!親衛隊を倒しただ?俺はそんなもんじゃない!新しい陛下に忠誠を誓ったんだ!俺は新しい力を手に入れた!ガルシアとは違う!貴様を倒して、帝国はさらに強く生まれ変わるのだ!」

「狂ってるぜ!」

俺は剣とダガーでアディーラに斬りかかる。


「くっ!」

防がれ、弾かれる。


「やはり力が上がっているのか・・・!」

「今度はこちらから行くぞ!」

アディーラの剣が迫る。

さすがに他の騎士と比べるとレベルが違う。


「くそっ」

避ける。


「お前は何なんだ?レスカ家はもうない。なのにお前はこいつらに協力する!?」

アディーラは剣を振るいながら質問をしてくる。


「知らねえよ!何も知らないまま、巻き込まれてただけだ!」

「巻き込まれただけだと!」

俺は距離を取る。


「よく分からないけどな、レイラは必死だった。だから理由を効くまでは付き合ってやるとそう決めたんだよ!」

「くっ、そんな貴様に騎士団は壊滅させられたという事か!許せん・・・!」

「お前のそんな中途半端な憎しみじゃ俺には勝てねぇよ!あいつはもっと深い憎しみに捕らわれている」

俺はダガーをしまい、剣のみにする。

そして俺はある構えを取る。


「貴様、その構えは!それにその剣は!」

俺が取った構え、帝国式剣術だ。


「ここまであいつらに付き合ったんだ。せめて最期まで付き合って、あいつの憎しみを救ってやらないと。寝覚めが悪いんだよ」

「貴様・・・!素性の知れぬ貴様ごときが、栄えある帝国式剣術を使えるものか!バカにしやがって!」

アディーラの憎しみとリンクしてるのか、増々力が上がっているような感じがする。


「京、、、無理をするな」

「ギー、喋るな。俺も覚悟を決めたんだ。こいつはきっちりと暗殺してやるってな!」

ここに至るまでに俺はやる事をやると思って行動してきた。

けど、それは周りに流されていただけだった。

レイラを見て、俺は自分の意志でこれを成し遂げると決めた。

そう思ったら、暗殺だとかそんなはどうでも良くなった。

安直かもしれないが、その覚悟で騎士団を正面突破しようと思ったのだ。


何か吹っ切れたら、体が軽くなった気がしてるんだけどな・・・


ピロン

固有スキル【理解】のレベルが上がりました。


これより固有スキル【理解】は【深理解】に変更されます。


ピロン

固有スキル【理解】のサブツリーが表示されました。

これより固有スキル【理解】のサブツリー内にある【冷静】スキルが表示されました。



ピロン

剣術Ⅵ

短剣術Ⅵ

盾術Ⅵ

弓術Ⅵ

体術Ⅵ

槍術Ⅵ

サバイバル術Ⅵ

料理Ⅵ

環境適応Ⅵ


上記スキルのレベルが上がりました。



「おおっ!」

固有スキルが絶好調とは思っていたが、進化するとは。

それにスキルレベルが一気に上がっている。


「どうした、貴様!?」

「いや、、、何か負ける気はしないなと思って。レイラのおかげかな」

俺は帝国式剣術でアディーラと戦う。


理解る・・・、こいつの動きが考えが・・・


「くそっ、何故だ!何故、俺の攻撃が当たらない!ぐあっ」

アディーラの動きが理解る。

俺は理解した動きに合わせて、動けばいいだけだ。

アディーラの一撃を避けると、横から斬りつける。

剣が当たったアディーラは倒れる。


「立て!どちらにしろ死ぬまで殺しあうんだ。栄えある騎士団なら最期まで剣を持って戦え!」

「くそっくそっ、貴様ぁ!」

取り乱したのか、構えがおろそかになっている。

俺はアディーラの剣を捌き、蹴りをお見舞いする。


「雑だな、アディーラ。騎士の矜持はこんなもんか!?」

「巫山戯るなぁ!貴様が、貴様が悪いんだろぉ、ラッセルゥッ!」

「ラッセルだと!?」

アディーラの目は血走っており、最期が近いのだろう。

どうやら記憶が混同しているようにも見える。


「お前の事情は知らないが、騎士らしく正面から斬り殺してやるよ!」

「おあああああ!」

俺はアディーラの雑な剣を避けると、心臓へ一刺しする。


「あああああ!くそ、、、ラッセルめ・・・。お前が・・・」

お読み頂き、ありがとうございます。

毎日22時に更新を予定しております。


感想・レビューお待ちしております。

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