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キリングワンアナザー ~8人の勇者と4人の魔王~  作者: 日進月歩
第ニ章 帝国篇 暗殺ギルド
58/119

057_真相2

「その時の城の守りに私を含め、レイルーシア様の兄上・リィーン様もルーク様もいらっしゃた。そしてピエールも。だがアディーラは強く、私もリィーン様とルーク様、ピエールでも敵わなかった」

「そんなに強いのか?」

「ああ、アディーラは当時の副騎士団長。剣の才能だけで言えば、ラッセル様の次だ」

「その時の戦いでピエールさんは足をやられたのか・・・」

「そうだ、そして私は額に傷を負った。皇帝が討たれ、私らも殺されるところだったのだが、、、リィーン様とルーク様が身代わりとなり逃げおおせる事が出来た。私はピエールを担ぎ、治癒師のいる冒険者ギルドへピエールを連れて行った。意識のあった私は陛下を、、、レスカ家を守れなかったのを恥じてスラムで彷徨っていたよ」

「そう・・・か」

「ギルバートはかつての皇帝家の為、いえレスカ家の為によくやってくれてました」

次にレイラが口を開く。


「クーデターは見事に果たされ、ガルシアが即位したのです。父様はその時はまだ生きておられましたが、、、皇帝が死んだ事をかなり嘆いておりました。そして一通の手紙を出したのです」

「手紙?」

「ええ、父様の友人であったハルエル様に」

「ハルエルですか!?」

ギルバートが反応する。


「ええ、そうよ。ギルバートはハルエルに会ったことあるのかしら?」

「いえ・・・。お嬢様、もしや京はハルエル様が連れてこられたお方なのですか?」

「ええ、京はハルエルが預けると言われたので、私の独断で連れてきたのですが・・・」

「よもや、、、こんな事が・・・」

ギルバートは頭を抱え込んでしまう。

そんなに師匠はすごい人だったのだろうか。


「どういう事だ?」

「京、、、お前は何者だ?」

ギルバートの反応に驚いた俺はとっさに嘘を着く。


「ハルエル・・・師匠の弟子だ。あんたらを頼むと言われたからこうして協力してるだけだ」

「ハルエル様が何者か知らないのか?」

「いや、何も聞いていない。俺は拾われて、弟子として鍛えられているだけだ」

「そうなのか、、、分かった。私がハルエル様について語ることは出来ない。お前が直接聞くのだ」

「あ、ああ」

ギルバートも答えてくれなかった。

師匠は本当に何者だろう。


「ギル、、、よろしいかしら?」

「ええ、すいません、取り乱してしまって」


話は元に戻る。

ハルエル・・・師匠は友人の頼みでレイルーシアを助け出し、神国へと連れだそうとしたそうだ。

だが、隙を見て父と兄を助けようと帝国へ戻ってしまう。


「私が戻った時には、父様も兄様がたも処刑台に立たされていました。罪は帝国に歯向かった反逆罪。多くの民が見ていました。ですが皇帝がガルシアになった途端に手のひらを返していました。処刑台の横に立つガルシアは民に笑えと命令しました。ガルシアに恐怖する民達はレスカ家を・・・レスカ家の最後を笑ったのです」

誇り高いレスカ家をガルシアは民を煽り笑いものにした。

それを見たレイルーシアはとてもじゃないが、見ていられない光景だっただろう。


「泣き叫ぶ私を見て、ガルシアは笑いました。そして私を捕らえたのです。捕らえられた私はしばらく城の牢に閉じ込められていました。何度かガルシアが面白がり様子を見に来たのを覚えています」

ガルシアという人間はよっぽどのドSなのだろうか。

レイラは美人だ、それをいじめて楽しんでいたのか邪推する。


「ある日でした、私は牢を出され、客間へと軟禁されるようになりました。そこでは侍女が私の世話をし、食事もまともな物が出されるように」

レイラはあの時の事を悲しそうな顔になりながら思い出し、言葉にする。

お読み頂き、ありがとうございます。

この土日は12時と22時に更新を予定しております。


感想・レビューお待ちしております。

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