057_真相2
「その時の城の守りに私を含め、レイルーシア様の兄上・リィーン様もルーク様もいらっしゃた。そしてピエールも。だがアディーラは強く、私もリィーン様とルーク様、ピエールでも敵わなかった」
「そんなに強いのか?」
「ああ、アディーラは当時の副騎士団長。剣の才能だけで言えば、ラッセル様の次だ」
「その時の戦いでピエールさんは足をやられたのか・・・」
「そうだ、そして私は額に傷を負った。皇帝が討たれ、私らも殺されるところだったのだが、、、リィーン様とルーク様が身代わりとなり逃げおおせる事が出来た。私はピエールを担ぎ、治癒師のいる冒険者ギルドへピエールを連れて行った。意識のあった私は陛下を、、、レスカ家を守れなかったのを恥じてスラムで彷徨っていたよ」
「そう・・・か」
「ギルバートはかつての皇帝家の為、いえレスカ家の為によくやってくれてました」
次にレイラが口を開く。
「クーデターは見事に果たされ、ガルシアが即位したのです。父様はその時はまだ生きておられましたが、、、皇帝が死んだ事をかなり嘆いておりました。そして一通の手紙を出したのです」
「手紙?」
「ええ、父様の友人であったハルエル様に」
「ハルエルですか!?」
ギルバートが反応する。
「ええ、そうよ。ギルバートはハルエルに会ったことあるのかしら?」
「いえ・・・。お嬢様、もしや京はハルエル様が連れてこられたお方なのですか?」
「ええ、京はハルエルが預けると言われたので、私の独断で連れてきたのですが・・・」
「よもや、、、こんな事が・・・」
ギルバートは頭を抱え込んでしまう。
そんなに師匠はすごい人だったのだろうか。
「どういう事だ?」
「京、、、お前は何者だ?」
ギルバートの反応に驚いた俺はとっさに嘘を着く。
「ハルエル・・・師匠の弟子だ。あんたらを頼むと言われたからこうして協力してるだけだ」
「ハルエル様が何者か知らないのか?」
「いや、何も聞いていない。俺は拾われて、弟子として鍛えられているだけだ」
「そうなのか、、、分かった。私がハルエル様について語ることは出来ない。お前が直接聞くのだ」
「あ、ああ」
ギルバートも答えてくれなかった。
師匠は本当に何者だろう。
「ギル、、、よろしいかしら?」
「ええ、すいません、取り乱してしまって」
話は元に戻る。
ハルエル・・・師匠は友人の頼みでレイルーシアを助け出し、神国へと連れだそうとしたそうだ。
だが、隙を見て父と兄を助けようと帝国へ戻ってしまう。
「私が戻った時には、父様も兄様がたも処刑台に立たされていました。罪は帝国に歯向かった反逆罪。多くの民が見ていました。ですが皇帝がガルシアになった途端に手のひらを返していました。処刑台の横に立つガルシアは民に笑えと命令しました。ガルシアに恐怖する民達はレスカ家を・・・レスカ家の最後を笑ったのです」
誇り高いレスカ家をガルシアは民を煽り笑いものにした。
それを見たレイルーシアはとてもじゃないが、見ていられない光景だっただろう。
「泣き叫ぶ私を見て、ガルシアは笑いました。そして私を捕らえたのです。捕らえられた私はしばらく城の牢に閉じ込められていました。何度かガルシアが面白がり様子を見に来たのを覚えています」
ガルシアという人間はよっぽどのドSなのだろうか。
レイラは美人だ、それをいじめて楽しんでいたのか邪推する。
「ある日でした、私は牢を出され、客間へと軟禁されるようになりました。そこでは侍女が私の世話をし、食事もまともな物が出されるように」
レイラはあの時の事を悲しそうな顔になりながら思い出し、言葉にする。
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