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キリングワンアナザー ~8人の勇者と4人の魔王~  作者: 日進月歩
第一章 王国・公国篇 旅立ち
22/119

021_迎撃・オークの群れ1

オーク―Dランクモンスター。

食欲・性欲に溢れ、繁殖力に優れている。

群れをなして行動することが多く、群れでオークと遭遇した場合はCランクに想定される。

群れで村などを襲い、食料を根こそぎ食い漁り、さらには女性を拉致し繁殖に利用してしまう。


オークジェネラル―Cランクモンスター。

群れの統率者として頭角を表した個体が進化した姿。

オークジェネラルがいる群れは統率力に優れ、オークの群れだと思い戦うと手痛い目に合う。

個別でもCランクの実力に沿うだけの強さを持つ。



俺はかなりギリギリでは合ったが、[弓術]を取得する事が出来た。

かなり強引な方法ではあったが、それでも俺が習得した能力ではスキルレベルⅢだ。

一人前レベルと呼ばれるくらいの実力でしかない。


「えぇ、分かっています。あなたにはさっきの技がありますからねぇ。弓は出来るだけ相手の進行を遅らせるだけでいいです。いいですか、狙うは目や足の健を狙って下さい」

「簡単にいいますけど、そんな精密射撃をやれるかどうか、、、まぁ、でも出来る限りはやります」

「えぇ、それで結構です」

矢は自分で購入した分とピエールさんから貰った分、商会から分けてもらった分で50本程になる。

俺の弓矢のレベルだが、スキルからの知識で50m先のオークの目を狙った場合は10本の内1本当たればいい方だろう。

もう少し引き付けられれば、成功率は上がるだろうが矢の無駄射ちは出来ない。

エルクを中心に陣形が組まれ、いつでもオーク達に備えている。

ただエルクを含め、商隊の人達には焦りの色が見える。

ハムルさん達は少しでも遠くに逃げられただろうかと考えていると、徐々に地面の振動を感じ始める。

オークの群れが近づいてきたのだろう、俺も唾を飲み込む。


「く、くるぞぉー!」

商隊員の一人が大声でオークの群れの接近を知らせる。

まだ遠くではあったが、オークの群れを確認する。

オークが50頭近く、俺らを見つけたのか唸り声を上げながらこちらへと行軍している。

群れの中で一際大きい個体を見つける。

あれがオークジェネラルだろう。

オーク達は剣や槍をそれぞれ持っているが、オークジェネラルだけは大層なハルバードと呼ばれる武器を担いでいる。

圧巻とも呼べるオーク達の群れを見た俺は、正直逃げ出したかった。


「まさか、、、冒険者になった途端にこれか・・・」

俺はため息をつき、自分を落ち着かせる。

体が震えててもしょうがないだろうと自分に言い聞かせるも、ここで戦わなければきっと皆は悲しむんだろうなと考えた。


「俺はやる事をやって、生き延びる・・・!」

自分に言い聞かせ、膝を思い切り叩く。

オークの群れの先頭集団がこちらに対して雄叫びを上げる。


群れで来たとはいえ、オークは倒せていたんだ。

俺がやることは変わらない。


「みんな!脅えることはない!俺らのやることは変わらない!連携を取って一匹一匹を始末すればいい!それに今は護衛対象がいない分、俺らはもっと自由に動ける!」

「お見事ですねぇ。と言いたいですが、強敵に震えるメンバーに向けての台詞ならば100点、指揮のつもりなら50点でしょうかねぇ」

「はぁ、こんなとこでも採点ですか」

「ですが、京くん。皆、あなたの言葉で多少緊張が少し和らいでるようですよ」

皆を見回すと、顔つきが変わっていた。

エルクとパショネ、キュウルはこちらの視線に気付き、眼でもう大丈夫だと言っている。

俺も皆の表情を見て勇気をもらう。


「ピエールさんも緊張するんですか?」

「もちろんします。私個人の力でも、オークジェネラルに勝てるかは不明ですねぇ」

「なるほど・・・」

聞きたかったような、聞きたくなかったような。


「「グゥオオオオオ!!」」

オークの先頭にいる2頭がこちらへと駆けてくる。


「キュウル!俺は右を狙う!」

「了解!」

キュウルは周りにオークへと突っ込むものがいないかを確認しながら詠唱を開始する。

俺も弓を構える。

ギリギリまで引き付ける・・・、確実に当てられるように。

オークと眼が合う。

同時に矢を射る。


ブシュッ


俺の放った矢はオークの眉間へと突き刺さる。


「お見事!」

「いや、目ではなく眉間です。致命傷には違いありませんが!」

ともかくラッキーショットとなった。

オークが雄叫びを上げると同時にパショネの剣撃がさらに追撃を食らわせる。


「一体目・・・」

もう一匹の方は商隊員が相手になっていた。

一匹を相手に何人かでオークを囲んで、じわりじわりと斬りかかる。

本来であれば、これが正しい集団戦ではあるが、その間も後ろからオークの集団が迫ってくる。


「皆さん、離れて!・・・・ファイアーボール」

商隊員はキュウルの魔法を待っていたのか、キュウルの魔法発動と共にオークから距離を取る。


「まだ倒れていない!ここは僕が行くから援護を!」

エルクが大盾を前方に構えて突っ込む。


「うおおおお!」

大盾による突撃攻撃。

どうやら俺が新技を開発している間に、エルクも新しい技術を習得していたみたいだ。


ドゴンッ


オークは大盾の突撃を正面から喰らい、怯む。


「よし上手くいった!!」

「ブオォォォ!」

オークが奇声をあげながら体制を崩した所に、すかさずパショネが追撃を喰らわせる。


「はぁっ!」


バタンッ


「「グゥオオオオオ!!」」

続いて三匹がこちらへと向かってくる。


「一体は任せてくれ!」

ピエールさんは剣を抜剣し、オークの一体へと接敵する。

俺も弓を構え、先ほど同様引きつけてから矢を射る。

まだ戦いは始まったばかりだ、俺は皆が無事に生き残れるよう心の中で祈る。

お読み頂き、ありがとうございます。


毎日22時更新予定。

感想・レビューお待ちしております。

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