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第一章 ブラックアンドホワイトアンドオーガ

誤字、脱字、気になる点などあればご指摘の程よろしくお願い致します。

では本編をお楽しみ下さい。


 「はぁー!?」

 

 突如柚木を抱きかかえ上空に現れた涼、安座間はその状況を理解できずにいた。屋上には安座間の怒りにも似た驚きの声が響き渡る。


 俺は柚木を抱きかかえたまま屋上に着地。スピードを殺すように足を滑らせ、安座間と清正の間を、通過する。


 「うはぁー、やっぱり羅刹の目は酔うなぁ、でもなんとかなった…羅刹ありがと」


 着地を終えた俺は、羅刹にお礼を伝え、餓鬼がきモードを解除した。


 「おまえはなんだ…ぐっ…清正こいつはなんだ、清嗣きよつぐ一枝こずえ、ボンズはどうした」


 安座間は唇を振るわせ、俺と清正を交互に睨みつける。


 「涼はねぇ異常なんだよ、鬼の心臓食ったからねぇ…よりにもよって酒呑童子しゅてんどうじの心臓、そのせいで涼の中には五十体の鬼が共存してるのさ」


 「しゅっ、酒呑童子しゅてんどうじだと!?あまたの鬼を従えた、最強の鬼だぞ!?そっ、その心臓を食っただと?」


 同様する安座間を尻目に清正が聞いてくる。


 「それで涼、柚木さんは無事かい?」


 「なんとか…魂抜かれる寸前だったけど」


 「そうかい、間に合ってなにより、そんで安座間どうする?鬼と俺を相手にこのまま続けるか?」


 「ちっ、清嗣、一枝、ボンズっ!!!」


 安座間は舌打ちをすると怒声をあげる。その声に反応した三人は即座に安座間の前に現れ片膝をつき頭を下げる。見れば三人それぞれ各所に傷をおい、服は破れ、髪は乱れていた。


 「女の魂はどうした、あいつはなんだ」


 怒りに唇を震わせて三人を睨みつけたまま安座間は俺を指差す。たまらず清嗣が口を開く。


 「申し訳ありません総裁、魂は抜けず、ただの人間だと思っていたあの男、人外なる力で一瞬にして我らを…まるで鬼のごとき力で…油断しました」


 「言い訳はいい、ぬー!」


 まるで子供のように地団駄じだんだを踏み床を陥没させる。

 しばらく地団駄を繰り返したのち、安座間の動きが止まった


 「清正ぁ今日のところはひいてやる、だが、四回結線はいずれ崩壊する、もう歪みが進行してもおかしくない、ぬー、あと、そこの鬼喰い野郎!貴様は殺す」


 安座間はそう告げると、三人もろとろ闇に紛れるように消えて行った。


 「清正、安座間って人、必ず殺しに来るよね俺のこと?」


 「間違いなくねっ、あいつしつこいからなぁ。とりあえず一旦、家に帰るかぁ、涼もお嬢さんも一緒に来てもらうよ。四回結線の揺らぎもとりあえず今はおさまったようだし…それに関しても後で色々説明しないとねぇ、あとじいさんにも色々聞きたいことができた」

 

 屋上でのユッキーの告白から一騒動、いや二騒動、とにかくいろんな事があり俺と彼女の出会いは波乱の幕開けとなった。



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