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第4話 彼女がついて来てしまった。

 朝起きたら隣に美少女が寝てる…なんてシチュエーション、誰しも一度は考えたことがあるのではないだろうか。もちろんだが、俺は考えたことがある。しかしながら…現実に起きてしまうと、どうしても混乱してしまうものだ。

そう、俺は今、奇妙な出来事に巻き込まれている。昨日はダンジョンに潜り、The 異世界を満喫して眠りについたはずだ。ここは異世界…そう、ここに彼女がいるわけないのだ…。


「起きた?秋原くん。」


可愛らしい声で俺を呼ぶのが聞こえる。俺が異世界に来る前、俺に告白してくれて…付き合った矢先異世界に飛ばされて…もしかしたら会えないまま終わってしまうのだろうか…俺はそう、考えてしまっていた。

ふと横を向いたとき、俺はついに、彼女の存在を認めてしまった。


「楓…ちゃん?なんで…ここに…」


「…えへ、来ちゃった♡」


冬野楓…会えないと思っていた俺の彼女は、異世界に転移してしまっていたのだった。


----------------------------


結論から言おう。彼女…楓ちゃんは女神様によって異世界に連れてこられたらしい。それを聞いたときは、また女神がやらかしたのかと俺はキレそうになったが…話によると、1人で異世界に来てしまった俺への配慮なのだと。


(意志の確認はしているとはいえ…他の地球人を巻き込むのはどうかと思うが…)


あの女神…できる感じしてるけど、どこかしらポンコツな感じがして仕方がない。


「成り行きは分かった。…にしてもだよ?楓ちゃん、君には家族や友達がいるはずだ。それを置いてまで俺のいる異世界にくるべきじゃないよ。君は君の居るべき場所で過ごすべきだ。」


言うべきではないと分かっている。彼女がちゃんと覚悟を持って異世界にきたことも、分かっている。それでも、俺はそう思った。


「分かってる。秋原くんなら1人でも強く生きていけるし、私が居なくなることで悲しむ人もいるってこと。」


「楓ちゃん…ならなんで…」


「それでもだからだよ。私はわがままだから…君と一緒にいたい。そう思ったからじゃ、駄目?」


「…っ!」


頬を赤くしながら話す楓ちゃんに対して、俺も少し照れてしまう。


「私、実はずっと前から秋原くんのことが好きだったの。本当に、前から。そんな人とやっと付き合えたんだよ?私は…諦めたくなかった。これから先、ずっと一緒に過ごしていくなら、あなたが良かったから。」


そう言って、俺の手を握りしめる彼女。俺は、何も言葉にすることが出来なかった。…部屋が少し暑かったことだけは、憶えていた。


-------------------------


俺は楓ちゃんと異世界を過ごすことにした。もちろん、地球の問題を放っておくわけには行かないので、地球に帰る方法は考えながら、異世界生活を楽しむことにした。

楓ちゃんに冒険者を始めたことを伝えると、


「私も一緒に冒険したい!!!」


との事だったので、朝一の食事を終えて冒険者ギルドに行くことにした。しかし冒険者ギルドへ向かう道中、服屋を見かけ、楓ちゃんから服を買いたいとの希望があったので、行く前に服屋に入ることにした。ちなみに、楓ちゃんも女神様からお金を渡されている為、俺が金欠になる心配はない。


「いらっしゃいませ!メイの服屋へようこそ!どのような服をお探しですか?」


(元気な店員さんだな…)


「動きやすい服ってありますか!冒険にも適してる感じの!」


(こっちも元気だ…)


俺が元気な2人に呆気に取られていると、いつの間にか試着が終わっていた。楓ちゃんが姿を見せる。動きやすそうで、まさに冒険者という感じの服だが、ミニスカだったり、胸元が少し見えたりとなかなか…なんというか破壊力がある。


「どう?似合うかな?」


俺に意見を求める楓ちゃん。もちろんOKです…!てか似合いすぎだし、可愛いがすぎるだろ…!


「うん。すごく似合ってるよ。」


「そーかな?えへへ!」


その後何着か試着してみたものの、結局一番最初の服にしたらしい。正直、俺は結構好きなので助かるかもしれない。

楓ちゃんの服を買い終え、俺たちは目的地である冒険者ギルドに到着した。






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