再建計画
小鳥のさえずりがチュンチュンとやかましいのよ。
カーテンの隙間から差し込む日差しは、すでに朝の角度を通り越して真上から降り注いでいたわ。
「……んあぁ……」
私は大きく伸びをしてベッドから這い出す。昨夜……というか今朝方まで起きていたせいで、体感時間はまだ深夜ね。でもお腹の虫が現実を教えてくれるわ。
あくびを噛み殺しながら部屋を出る。眼下に見える店舗スペースは瓦礫の山で、馬鹿息子の惨劇をそのまま残した光景に、朝からため息が出るわ。
げんなりしながら階段を降りようとすると、パンの焼ける匂いじゃなくて、野菜スープと焦げたベーコンの匂いが漂ってくる。リビングに入ってみると二人がもう起きていたわ。
「おはよう、アリス」
「お姉ちゃん、おはよー」
レヴァンは少し眠そうな顔でスープをよそって、ノアは元気よくスプーンを握っている。この緩んだ空気が昨日の騒動が嘘だったかのように感じさせるわ。
「おはよ。……ふあぁ、よく寝たわ」
「大変だったものね。さ、残り物だけど食べて」
遅めの朝食兼昼食。昨日の誕生日パーティーで食べるはずだった、ハムやチーズを挟んだサンドイッチと温かいスープ。私たちはもそもそと胃袋を満たしていったわ。
食べ終わって人心地ついた頃に、店の外からカシャン、カシャンという金属鎧の音が聞こえてくる。規律正しいけれど、どこか恐縮したような足音ね。
「来たわね」
レヴァンは緊張した面持ちで、壊れたドアの隙間から外を覗いている。
「アリス、騎士様よ」
「髭騎士ね。通してあげて」
「ベルトラン様よ!」
レヴァンがドアを空けるとベルトランが姿を現れる。顔面蒼白で目の下には濃いクマができていたわ。髭騎士のアイデンティティである髭もどこか元気がない。全身から漂う疲労感は、彼がこの短い間に物理的にも精神的にも走り回っていたことを物語っていたわ。
「……お待たせ……いたしました……」
ベルトランは深く一礼すると、大切そうに抱えていた長い包みを私に差し出したわ。布越しでも分かる私の魂の片割れ。私の相棒。
「……銀の架け橋」
私はひったくるように包みを受け取って布を解いたわ。日に照らされて銀色の柄が輝き、穂先の一本一本に至るまで傷ひとつない。すぐさま水魔法と火魔法で熱湯消毒する。
「ああ、よかった……!汚い手垢がついてたら焼却消毒しようかと思ったけど、これなら許容範囲内だわ。寂しかったでしょう?怖かったでしょう?お帰り、私の可愛い相棒」
私は綺麗になった箒を抱きしめて頬ずりをしたわ。
「お姉ちゃん……」
「アリスは……その、愛情深いのよ」
「…………」
背後で三人が若干引いた目で見ている気がするけれど気にしないわ。
「コホン。それでこちらが」
ベルトランは咳払いを一つして懐から契約魔法書を取り出す。
「テオドール様、および関係者全員の魔力登録が完了いたしました」
ベルトランの声は重々しかったわ。多分寝込みを襲って叩き起こした後に、処遇を説明して半狂乱になる彼らに無理やり契約させたのでしょう。その修羅場が目に浮かぶようだわ。
私は頷いて自分の指を、契約魔法書の下部に書いてある名前に押し当てる。魔力が登録されると青白い光が契約魔法書全体を走ったわ。
「これで契約は完了しました」
ベルトランは肩の荷が下りたように大きく息を吐く。
「契約魔法書はどちらが保管されますか?被害者である貴殿らが持つのが筋かとも思いますが……」
レヴァンが不安そうに私を見る。自分たちの身を守る紙切れを、店に置いておくのは怖いんでしょう。万が一火事で燃えてしまったり盗まれたりしたら……。
私が保管方法を思案していると、考えている内容を察したのかベルトランが口を開いたわ。
「ご安心ください。もしこの契約魔法書が燃やされたり破かれたりしても、契約の効力は持続します」
あら、そうなのね。レヴァンも安堵した様子を見せたけれど、ベルトランが「ただ……」と深刻な顔で続ける。
「契約魔法書は契約を解除するための鍵でもあります。契約魔法書を紛失したり、程度にもよりますが破損してしまった場合は、契約の解除ができなくなります。そうなれば契約の効力は永遠に残り続け、二度と解くことが出来なくなります」
なるほど。よくできたシステムだわ。紙を破壊しても契約は消えず、むしろ解除不能という最悪の状態になるわけね。
でもそれなら話は早いわ。私は契約魔法書をベルトランに押し返す。
「なら領主様に預けるわ。屋敷の金庫にでも放り込んでおいて」
「よろしいのですか?」
「その紙がなくなって困るのは、契約を解除してもらいたい側……つまり貴方たちでしょう?万が一にも私の気が変わって、許してあげようかなって思った時に、解除できないっていう状態になるわけじゃない」
「……そうですね。承知いたしました。必ず閣下にお届けいたします」
ベルトランは覚悟を決めたように頷いて、契約魔法書を懐にしまったわ。
「最後にこちらが……以前お渡しした生活費とは別の、店舗の再建や新規設備購入のための資金、ならびに慰謝料です」
ベルトランはテーブルの上に革袋を置いた。ズシリと重い音が響く。
「閣下より言付かっております。『手続きはこちらでやっておくので、先に渡しておく』と。店の修繕業者と清掃員も手配いただいており、明日の朝に到着予定です」
「分かったわ。ご苦労さま」
「はっ!私はこれで失礼します」
私が手を振ると、ベルトランはふらふらと徹夜明けの千鳥足で去っていったわ。途中で鎧がガチャガチャ鳴っていたけれど転んでないかしら。
店には私たちと瓦礫と大金が残されたわ。
「よし!」
私は意識して声を張り上げると、テーブルの上の革袋を掴み取る。中身がジャラリと頼もしい音を立てたわ。……うん、これなら良い機材を揃えてもお釣りがくるわ。
業者が来るのは明日。ということは、今日は中身を揃えるための準備期間ね。
「さあ、買い物に行くわよ!行き先は中層区よ!」
「ええっ!?中層区ってお店もしっかりした所ばかりで、私たちなんか……!」
「何言ってるの。このお金はこれから店を守るための軍資金なの。ちゃんとした設備を揃えないといけないんだから。ノアも着替えて行きましょう!」
「わかった!」
私たちは着替えて街へ繰り出したわ。目指すは中層区、富裕層が住むエリアに隣接する商店街で買い物よ。
三人並んで歩いていると、道行く人の服の質が明らかに上がってきたわ。
石畳もピカピカに磨かれていて、下層区の市場の雑多な雰囲気とは違う。レンガ造りの立派な店舗が並び、ショーウィンドウには高級品が飾られている。
まずは厨房用品店へ。重厚な木のドアを開けると、店主がこちらを値踏みするように見てきた。私は構わずカウンターへ進む。
「調理器具一式、全部ちょうだい」
「……は?」
「この厚手のボウル全サイズと、あっちの高そうなプロ仕様のナイフ、それに……」
店主が目を丸くしたわ。レヴァンが慌てて私の腕を掴む。
「ア、アリス!?そんなにいらないわよ!それに全部高そうじゃない……」
「レヴァンはプロでしょ?それに安物を買ってまた壊されたら腹が立つじゃない。頑丈さが正義よ」
「お姉ちゃん、私もお店を手伝いたいから私用の道具も選んでいい?」
ノアは好奇心に瞳を輝かせて、店に並ぶ商品をキョロキョロと眺め回していたわ。
「もちろんよ。使いやすそうなのを選びなさい」
支払いを済ませて、重たいものは店に送ってもらうように言付けて店を出る。続いて、家具屋、リネン屋、雑貨屋をハシゴして、質が良くて長く使えそうなものを注文していく。
レヴァンは最初こそ恐縮していたけれど、途中からは金銭感覚が麻痺したのか「この椅子、腰に優しそうね」と真剣に選び始めていたわ。いい傾向ね。
そしてメインイベント。私たちは大通りにある魔道具屋に入ったわ。ここは庶民には敷居が高すぎて、普段なら中を見ることすら躊躇われる店ね。
「いらっしゃいませ~。……小物をお探しですか?」
「いいえ。オーブンを見せて。業務用のちゃんと使えるやつ」
私が指差したのは、店の中ほどに展示されている銀色の箱。魔道式・中型オーブンよ。
「お客様……あれは本体も高額ですが、維持費もかかるのですが……」
「これで足りる?」
私は革袋の口を開けて中身をチラ見せする。店員の目が限界まで見開いたわ。
「しょ、少々お待ちくださいませ!ただいまご説明を!」
店の奥から飛んできた店長が、揉み手をしながら私たちをオーブンの前へ案内する。
「こちらは薪が不要で、魔力や魔石を動力とした品になります。火加減の微調整もダイヤル一つ。焼きムラも大幅に軽減されます」
ノアはオーブンの銀色の扉に映った、自分の顔を見て面白がっている。レヴァンは感心したように見上げていたわ。
「すごいわ……煤も出ないし、薪の保管場所もいらない。火の番もしなくていいなんて」
「これがあれば朝の仕込み時間を短縮できるんじゃない?」
「……でも私に使いこなせるかしら。ずっと薪窯だったし、魔力の充填だって必要になっちゃうし……」
レヴァンが不安そうに言う。確かに魔石式の最大のネックはランニングコストだわ。充填所で払う手数料は馬鹿にならないもの。
――ま、私には関係ないけどね。
私は店長に聞こえないよう、そっとレヴァンの耳元に顔を寄せる。
「維持費の心配なら無用よ。私がいるのを忘れたの?」
「え?」
「魔力が切れたら私が満タンにしてあげる。そうすればタダでしょ?」
提案を聞いた途端、レヴァンは慌てて首を横に振ったわ。
「だ、駄目よ!こんな大きな魔石、いくらアリスでも負担が大きすぎるわ!」
彼女が小さな声で叫ぶ。私の規格外な魔力量を知っているはずなのに、それでも身を案じてくれるのね。
「店長。これに合う予備の魔石ってある?」
「はい、在庫がございます」
「それも一緒につけてもらえる?……予備があれば私がいない時でも交換して使える。空になったやつを私が余裕のある時に補充すればいいわ。それなら文句ないでしょ?」
職人と道具は一級品。魔力供給は無制限。断る理由なんてないはずよ。
レヴァンは予備の魔石と私を交互に見て、観念したように息を吐いたわ。オーブンの取っ手に触れてしばらく考え込んだ後、職人の目で頷いたわ。お買い上げ決定ね。
買い物の帰り道。
両手いっぱいの荷物を抱えて歩いていると、ある店の前でノアがピタッと足を止めたわ。美味しいと評判のパティスリーね。
「ケーキ……」
ノアがショーケースを見つめている。ガラスの向こうには宝石のようなケーキが並んでいるけれど、彼女の脳裏によぎっているのは昨夜の記憶。無残なゴミと化して床に散らばったケーキの幻影でしょう。
……許せないわね。この子の誕生日の記憶が、そんな悲しい記憶なんて。早急な上書きが必要だわ。それも前の記憶なんて消し飛ぶくらいの、とびきり甘くて重い暴力的なまでの上書きが。
「そこの赤い木の実のケーキをホールで一つ。あと季節の果物が山盛りのタルトも。それと漆黒のケーキもいただくわ」
「えっ、ちょ、ちょっとアリス!?さっきあんなに食材買ったのに!それに三つも!?」
店員も目を丸くする中でレヴァンが慌てて私の袖を引いたわ。
「今日の夕食はこれよ。ケーキ以外は禁止」
「えぇ!?夕飯がケーキだけ!?」
私は呆気に取られているノアの手を握る。
「昨日の誕生日はノーカウント。今日が本当の誕生日パーティーよね」
私の言葉にノアは大きく目を見開いたわ。瞳にみるみると光が戻って、顔いっぱいに花が咲いたような笑顔が広がる。
「……うん!うんっ!」
握り返してくる小さな手のひらにぎゅっと力がこもる。……勝ったわね。私たちは追加で三つの大きな箱を抱えて夕暮れの道を歩いたわ。
店に戻ると、瓦礫を避けたリビングのテーブルに三台のホールケーキを、ドンドンと並べる。圧巻の光景ね。
すべてのケーキにロウソクを立てて火を灯すと、ゆらゆらと揺れるたくさんの炎が、レヴァンとノアの顔を明るく優しく照らしたわ。
「お母さん、お誕生日おめでとう!」
「ノアも、おめでとう!」
「二人とも、おめでとう!」
三人で息を合わせて豪快に火を吹き消す。
そこからはフードファイトよ。ふわふわのスポンジ、濃厚なクリーム、甘酸っぱい果実。口いっぱいに広がる幸せな甘さが、昨日の泥の味も恐怖も優しく塗り替えていくようだったわ。
翌日からは賑やかな日々が始まる。
朝一番で現れたのは、領主であるジェラールが手配した、工兵隊みたいな連中だったわ。
「瓦礫撤去完了!次、床板の張り替え!」
「おい、そこの柱は丁寧に扱えよ!」
彼らの手によって店は着実に修復されていく。
ただ、手作業だけにしては進捗が早すぎるのよね。何かを唱えているようだけど、声が小さすぎて聞き取れないわ。でもその直後、作業がぐっと進むのよね。
きっと要所要所で魔法も使っているんでしょう。詳しいことは分からないけれど、じろじろ見て作業の邪魔になるといけないから任せることにしたわ。
作業音に紛れて、外ではレヴァンが必死に近所の人に頭を下げている。
「あらやだ、レヴァンさん!店がめちゃくちゃじゃないの!」
「ご心配おかけしました。ちょっと釜が派手に壊れちゃって、でもいい機会なんで思い切って店ごと直すことにしたんです」
「まぁ、気前がいいこと」
「期待しててくださいね!前よりずっと立派になりますから!」
レヴァンは引きつった笑顔で声を張り上げて、強引にポジティブな話題へ持っていこうとしているわ。内心は心臓がバクバクでしょうに。
頑張って。近所の噂話が収まるまで家には入れないわよ。
外での防衛戦をレヴァンに任せている間に、私とノアは少しずつ元の姿を取り戻していく我が家に安堵していたわ。
「……綺麗になっていく」
「すごいスピードね……職人たちってやっぱり手際がいいわ」
そして建物が直ると同時に、私たちが選んだ家具や機材が次々と搬入される。
「おい、そこ右だ!絶対落とすなよ!」
男たちの怒号が飛び交う中、銀色の巨体がズリズリと音を立てて厨房へ滑り込んできわ。設置場所まで運ばれると、ドスンという重い音が床を揺らした。この店の新しい心臓部、魔道オーブンよ。
「設置完了です」
職人が位置を固定すると、レヴァンが魔石を入れてダイヤルに手を掛ける。ブォンと低い音が腹に響いて、庫内があっという間に熱で満たされたわ。その立ち上がりにレヴァンが息を呑む。
「火の周りの早さも、火力も、段違いだわ……」
「……扱えそう?」
私が不安になって尋ねたら、彼女はエプロンの紐を強く握りしめた後、熱さを確かめるようにオーブンの扉に指先を這わせたわ。
「やってみるわ。これだけの道具を揃えてもらったんだもの、言い訳はできないわね」
「その意気よ。次は作業台を入れてちょうだい」
入り口に向かって声を掛けると、作業の終わりを待っていた男たちが再び動き出す。私たちは次々と運び込まれる真新しい道具の山と格闘し続けたわ。
数日後。そこには清潔感のある立派なパン屋が完成していたわ。
壁は綺麗に塗り直されて、床もしっかりとした木材になり、新しい道具たちも揃ってる。豪華絢爛な城ではないけれど、私たちが腕を振るうには相応しい最高の城よ!
そして、リニューアルオープンの日。
「開店でーす!」
ノアが新しい赤い靴で元気にドアを開ける。カランコロンと真鍮製の新しいベルが軽やかに鳴り響く。
「いらっしゃいませー」
「焼きたてのパンはいかがですか?」
店内は活気に満ちていたわ。レヴァンは魔道オーブンに最初は戸惑っていたけれど、すぐにコツを掴んだみたいね。以前よりも安定してパンが焼け回転も速かったわ。
「……いい感じね」
以前の薪窯のように火の加減を常に監視する必要がない。ダイヤルを調整するだけで安定した火力が続くから、次々とパンを焼くことができる。
午後の休憩時間。私はリビングで優雅に紅茶を啜りながら佇む。焼き上がった黄金色のパン。香ばしい匂いが店内に充満している。
この平和がずっと続けば……。
「…………あ」
紅茶を持つ手が止まる。忘れてたわ。綺麗さっぱり忘れてた。
私がここに居ちゃいけない最大の理由。不老不死と魔力量がバレるリスク。私が店に留まり続ければ、魔力量はともかく不老不死がいずれ必ずバレる。そうしたら国や組織が押し寄せてレヴァンとノアが危険な目に遭う。だから私はこの店を去らなきゃいけないんだったわ。
自責の念にかられた夜から状況は好転している。契約魔法で馬鹿息子たちは封じたわ。ジェラールという領主の後ろ盾も得た。あと髭もね。
「でも、それも一時しのぎでしかないないわよね……」
不老不死の最強魔女。その正体が露見すれば、今度は馬鹿息子ごときとは比べ物にならない、国レベルの権力が押し寄せてくる気がしてならないわ。実験材料にされるか兵器として利用されるか。そうなればレヴァンとノアの平穏は間違いなく崩壊しちゃう。
でも私が去った後、また別の馬鹿息子のような悪意が二人を襲ったら?契約魔法は特定の相手にしか効かない。未知の敵には無力。
「どうしようかしら……」
ジレンマだわ。そばに居れば危険を呼び寄せる。離れれば守れない。
ため息をついて窓の外を見る。通りには街灯が等間隔に並んでいたわ。夕暮れ時になると明かりが灯って、朝になると消える。
「……」
私は目を細める。あの街灯。あるいは契約魔法書。人間の技術には術者がいなくても、魔法を発動出来る魔道具があるわ。
「もし身を守るための強力な魔道具を、レヴァンとノアに渡すことが出来たら?」
私がそばにいなくても悪意ある侵入者を撃退する。そうして二人の安全を守れる状況を作ってからなら、離れることが出来るんじゃない?
「……名案だわ」
問題は私がその人間の技術について、さっぱり無知だということだけ。以前にお風呂にお湯を注ぐ魔道具を見てみたけれど、複雑な紋様と謎の文字がびっしりで、仕組みなんて見当もつかなかったもの。
「学ぶ必要があるわね」
私は立ち上がって自室に置いておいた魔道具、回転式泡立て器をとってきたわ。今は馬鹿息子に踏み潰された残骸ね。
「アリス?どこ行くの?」
「ちょっとお勉強に行ってくるわ」




