file.last-1 暴れ出す電脳
句崇刃「研究所はこっちだが…既にそこに通じる橋がやられてるな…」
本来研究所に通じるはずの橋も電子化の影響を受け、その役目を停止している
エマ「あんまり能力行使してると後で叱られそうですが…砂蛇童!」
エマが砂の橋を作る
ジラン「便利だな…助けてもらってばかりな分、私達も頑張らねばな」
針音「私としてもこの区には返せないほどの恩がありますわ…早く皆様を安心させないと」
句崇刃「研究所はこっちだ!早く行こう」
そうして荒れた区を走り抜ける…
かだん「ここが研究所か?」
からん「確かにそのような様相ですが…」
研究所も既に甚大な被害を受けている
句崇刃「大丈夫だよな??」
そうして研究所に入っていく…
胤波「あぁ…きてくれたんだな、本当に助かるよ」
そこにいたのは腹部の一部と左腕が電子化した胤波さんだった
句崇刃「やられてしまったのか?」
胤波「君に電話するときに2発掠ってしまったよ…でもこれで事態の解決ができるならいいさ」
句崇刃「全く…….危機の時は責任感が強えんだから、でもお陰でまだ事態に対処できるってことだよな?」
胤波「そうだな…君達もきてくれてありがとう、これで事態を解決できる6人の卿が揃った…のかな」
ジラン「知っていたのか?あのことを」
胤波「まあね…私がそのことを知ってからすぐ刃坊と出逢ってるからね、それから色々と調べ上げて確信に至るというわけだ。まあ他の人には今出会ったわけだが」
針音「もしかして私達の過去についても何か…?」
胤波「まぁ…何が起こったのかは知っていたりするよ…ちなみに君の家に絵を送った犯人は絵の扱い方が悪くて呪いが反射してもう死んでるよ、だから復讐とかは考えなくていいよ」
針音「衝撃の事実…ッですわ」
胤波「ちなみに君の姉さんの事件は特に関係ないよ…あの時はつらかったろう」
かだん「このままだと衝撃の事実のパレードで話が進まないからなんとかする作戦立てようぜ」
そうして集まった7人はこの事態への理解と作戦のための会議を始めるのだった
胤波「それでなんでこういった状況になったのかというと…正直にいうなら何者かに区のシステムサーバーへウイルスをばら撒かれてシステムが暴走してる状態になってしまったんだ」
句崇刃「でもそういうのはいつも弾いてるんだろ?」
胤波「まあな…でも私もずっと一日中見れるわけじゃないから他の人に任せている時間もあって…24時間の監視はしているんだがね…」
句崇刃「まさか……スパイとかいたのか?」
胤波「誰かはわからないが…私が関われない時間にやられたのは確かだろうな…」
ジラン「今この時期になってということか…何か理由がありそうだが…」
胤波「それは…どうやらこの区で昔計画されていたが…廃止になった計画の廃棄データが盗まれたからだろうね」
針音「計画……この状況と関係があることですの?」
胤波「そうだな…その計画は…ダイナミックサーバー計画というものだ、あまり説明してる暇はないから簡潔にいうとデータベース上に同じような街並みを作りいざという時にそこに避難したりできるようにするものなんだが…誰が管理するのかとか悪用の問題で計画ごと廃棄されたものだったんだがな…」
からん「そうとう腕のいい敵に盗まれてその悪用の方向に使われているということなんでしょうか」
胤波「そうだね…とりあえずのところ問題点は3つ…この事態にかこつけた周りの勢力の攻撃、電子化した市民の安全、そして黒幕が使っている超高性能AIの停止…これだけやれば流石になんとかなるはずだ」
句崇刃「手分けって形になるか…AIの停止は俺がいったほうがいいだろうな…他の人はどうする?」
胤波「そうだな…君が行くのなら彼女がいたほうがいいが…今無事なのかどこにいるのかもわからないんだよな…そういった人たちを捜索する人員が必要だな」
かだん「人探しなら姉貴が適任だな!私もついていくぜ!」
ジラン「区内外のいざこざに対してあまり力になれそうにはないから私も捜索を手伝おう、敵がいないとも限らないしな」
針音「でしたら区の元偉い担当の私は外の勢力をなんとかすることにしますわ」
エマ「私もついていきましょう、これでも偉い人代表なので!」
かだん「なんかだんだん元に戻ってきてないか?」
胤波「それぞれについてもう少し詳しく話すとしよう…まずは周りの勢力の攻撃だが…今は名織組が対応してくれているが…流石にこのままだと厳しいだろうな」
針音「そこへの増援として私たちがということですわね」
エマ「あまりこういうのに関わるのはと思っていますが、今回ばかりはしょうがありません」
胤波「電子化市民の安全の方は完全に電子化した場合取り込まれるから倒れている人がいたらこれを使って転送してほしい、それと個人的に探さないといけない人が2人いる。それは春ちゃんとキサラ?ちゃんだったけな」
からん「そうですね…私の力なら見つけられるはずです」
かだん「私達としても安否が気になるからな…」
ジラン「私としても知った顔だからな…無事だといいが」
胤波「見つけたらキサラちゃんは刃坊のところへ、春ちゃんは私のところにこっちの特別製の方で転送してほしい。青い方が私のとこに繋がるやつだから春ちゃんに渡してやってくれ」
句崇刃「ん?名織さんのとこに送るんじゃないのか?」
胤波「卿の効果の増強についてはもう知ってるんだろう?私は早い時から既に肉親は亡くなっていてな…だからか親友でもよかったみたいでな、春ちゃんがいれば私は最大限動けるはずだ」
句崇刃「そうなのか…でも今はそれが事件解決の力になるはずだ…」
胤波「そうだな…とりあえず私も今できることをしようと思う、こんなことになってすまないが…力を貸してくれ」
その少し弱々しい言葉に皆が安心させるかのように強く頷く
句崇刃「きっと大丈夫だ、事件解決のための探偵だからな。そっちも無事でいてくれよ…」
キサラ!
場所は変わって句崇刃事務所近くの森の中…
鬼沙羅はメモ書きで渡部の心配をしている…
そのレベルまで電子化した体で休憩せずに動いたら持ちませんよ!
渡部「……いや、敵はなんらかの理由でキサラちゃんを狙ってきてます…もしそれが勝敗を大きく分けることやったら区の終わりにつながりかねません…それならまだ某が無茶する方が」
その時森の中の茂みが揺れる…
渡部「敵襲か……?」
鬼沙羅「……貴方は?」
更に場所が変わり…区の境界線上では…
名織「もう!何人いるのよ!」
夜鬼嶋「このレベルの敵の集団……やはり情報が流されていますね……」
信館「全く……今更この区にはもうないというのに、神話の噂というのはここまで人を狂わせるものか」
なんとか敵の集団を食い止めているものの多少劣勢には違いなかった
夜鬼嶋「でも…彼ならきっと解決してくれますよ…私の弟子!なので」
信館「…若い力を信じてみるかの」
名織「貴方は大丈夫なのよね?」
私の最初の友達
そして……
雨々「あねき……くるしい」
晴々「…………」
春咲「……大丈夫、貴方達は私が守るわ」
どこともしれない地下のシェルターに逃げ込んだ姉妹達は次の行動が取れずに高テクノロジー体の姉妹が悪くなっていくのをみることしかできなかった
春咲「本当にもしものことがあったとき……私は……」
それぞれの想いを胸に、この窮地を脱却する…
file.last-2に続く…
???「神話とかでコロっと騙されるバカが多くて助かるな!だがその方が辿り着く可能性が低くなってやりやすい…今に思い出させてやる」




