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ハチャメチャ魔王  作者: 火憐ちゃん
のんびり平和
109/110

挑戦 黒鋼


読者様からのリクエストです。


ストーリーとしては黒鋼の悩みといったところでしょう

無表情な魔剣にも悩みはあるようです


「…疲れた」


げっそりと、だが無表情に黒鋼は魔界のメリア城の自分の部屋のベッドへ倒れこむ


「子守りって大変だな」


つい先程までは、飛影の妹の火月と城下町へと繰り出していた

しかもそれが通常のものよりも疲れるのである


飛影がマスターになって既に50年以上

古株その2である


飛影はセツネと面白そうなことを考えあっているため、最近は会うことが少ない


「はぁ~」


溜め息を吐くことが多くなった黒鋼


「身体を動かしたいけど…はぁ」


ベッドから起き上がり再び溜め息を吐く

飛影の周辺の人物で近い実力者がいないのだ


実力は反則級の上位

魔力無しでその強さは充分である


しかし、身の回りの人物と比較をする


黒鋼VS飛影

黒鋼VSリタ

黒鋼VSダドマ

黒鋼VSギルギア

黒鋼VSライン

黒鋼VSアユリ

黒鋼VSリーべ

黒鋼VS静紅

黒鋼VSアンジェレネ

黒鋼VSシーレイ


「想像する前に敗北が決まってるよ」


勝てるイメージが浮かばない黒鋼

掠り傷一つ負わせられないと断言できてしまう


もう一度別の者達で比較をする


黒鋼VS火月


「これはやっちゃいけないな」


火月もそれなりに強くなったとはいえるがお世辞でも中位程度

戦いにはならないだろう


黒鋼VS秋野


「これはありかもしれない…いや、駄目か」


秋野も反則級の中位だが魔法使いである

だがやはり、一方的な展開になりそうである


「同じ理由で彗も却下かな…」


同じく魔法使いである彗だが、実力はまだまだ


「ちょうどいいのは…いた!!けど…はぁ」


黒鋼の脳裏に一瞬浮かんだのはセツネであった

同じ反則級の上位

強力な魔法使いであるセツネであれば黒鋼と良い勝負はできるだろう


しかし、飛影と同じで時間が取れないため却下であり、溜め息を吐く


「暇だな~」


と黒鋼はぶらりと散歩する

夕暮れ時で、城門を出ようとする黒鋼


「あっ…」


「あら…まぶ君じゃない」


黒鋼のことをまぶ君と呼ぶのはただ一人である

本の虫であり、反則級の最上位とも言われているコトハであった


図書館からの帰りのコトハと偶然合う黒鋼


ちなみにだが、

魔剣で飛影の

武器であるため、まぶ君である


「あぁ!!忘れてた…コトハも丁度良いかも」


同じく反則級の上位である黒鋼

黒鋼の読みでは、自分より僅かに強いと見ていた


「何が?」


「身体動かしたいから喧嘩しよう」


「…身体を動かしたくないから断るわ」


本の虫

そして、体力が無さすぎる少女のコトハは即断る

一刀両断である


「僕に勝ったらこれをあげよう」


「ん…?……!!?」


黒鋼が取り出したのは一枚の写真である

そしてそれにコトハは一瞬で食いついた


物欲しそうな目で写真を見て、溜め息を吐いた


「良いわよ…来なさい」


魔力を全解放

コトハのやる気は充分であった


「うっし!」


黒鋼は無表情のまま、小さくガッツポーズ

そして、両腕を刃に変形させる


両者、準備ができたところで開始である


《クルーズ》


コトハは時を止める


「!!?」


黒鋼が気付いた時には既に、コトハの拳が顔面に迫っていた


(はや!?…でも!!)


コトハは物理的な攻撃力や防御力は不足している

黒鋼は避けるのではなく頭突きで対抗する


硬性の魔剣の能力を持つ黒鋼

鉄よりも遥かに硬い

飛影が使用した際は、ギルギアの鱗以上の硬度である


「ふっ!!」


そのまま腕を振りきるコトハ

黒鋼の顔面が弾けとんだ


「な!?」


弾けとんだ頭

伸性の魔剣の効果で質量を増加し、変性の魔剣の効果で頭を復活させる


無表情の黒鋼が珍しく口を開けて固まっていた


「この間、身体の動かしかたの法則性を理解したの」


全ての物事に法則性を見つけるコトハ

身体の動かしかた


無駄な動きを無くし、力の分散を起こさず、一番の威力を与える

そんな理想の身体の動かしかたの法則性を発見して理解したコトハ


「ありえねぇ~」


「自ら可能性を狭めちゃ駄目よ、ひ~くんが一番それを知ってるわよ」


《クルーズ》


一瞬で黒鋼が五体バラバラとなる

黒鋼が反応できない速度


《クルーズ》


そして黒鋼が復活する前にコトハは写真を奪いポケットに入れた


「コトハさ…」


「なに?」


魔法を解除して帰ろうと、歩みを進めた瞬間には黒鋼は戻っていた


「確実に絶対強者級だと思うよ」


反則級の上位である黒鋼が手も足も出せず、魔力は絶対強者級

それは既に反則級の最上位ではなく、絶対強者級の括りに入るものだ


「さぁ?わからないわね…私はひ~くんが絶対強者級って思えば絶対強者級だし、どこかの絶対強者級を殺せば絶対強者級よ」


「なにそれ…」


黒鋼の言葉に手を振りそのまま去っていった


「丁度良い実力者が欲しい…」


再び溜め息を吐く黒鋼であった


「どうかしたんですか?」


空を見上げていると背中から声が届けられた

誰にでも丁寧な敬語を使用する光の女神が微笑んでいた


「ん~リタかぁ、愚痴りたい」


「いきなりですか…まぁいいでしょう」


黒鋼は無表情に言う

飛影のお陰で突発的な何かには慣れた、リタは苦笑しながら黒鋼の隣に腰掛ける


「なんで、リタって光の女神とかなのに言葉遣いが汚いの?」


「はい!?」


愚痴ではなく、見に覚えの無い質問をされたリタ

さすがに戸惑ってしまう


「言葉遣いが汚いですか?…飛影の補佐として完璧でいるにはそんな汚点は直すべきですね…黒鋼さん、どのような所ですか?」


リタが思慮深く考えながら、黒鋼に向き直る

その表情は真剣そのもの


そしてそんなリタの目の前にいるのは、無表情のリタであった


「全く…飛影を侮辱するとは、殺しますよ?とか「そんなに死にたいなら今すぐ殺してあげますよ?とか「はいはい、わかりました…お望み通り潰してあげましょうとか?」


姿形は同じだが無表情に言う黒鋼

見に覚えがありすぎるリタはふるふると震えていた


「…汚いでしょうか?」


リタの基準はどこまでいっても、周囲、または飛影である


「…少なくとも女神が言うようなことじゃないと思う」


リタの基準の言葉遣いに影響を多々与えているのは、飛影である

頭を抱えて何かを考え込んでいるリタ


「…」


「…」


長い沈黙が流れる


「おっ丁度二人いる!!」


「あっ飛影」


空から降ってきた飛影

黒鋼は驚きもせずに名を呼ぶ


頭を抱えていたリタはゆらりと立ち上がり、飛影の両肩を握りしめるかのようにしっかりと掴む


「飛影!私は言葉遣いが汚いでしょうか!!?」


黒鋼のことを疑っているわけではないが、リタの基準はあくまでも飛影という自分が仕えている人物である

飛影が本気で黒と言いはれば白いものでも黒くなるレベルである


「どうだろ?俺よりも丁寧だと思うぜ!!だから大丈夫」


言葉遣いはあまり気にしない飛影

リタの頭を軽く叩いて、黒鋼とリタの手を取る


「ちっと協力して欲しい、なんか変な生物が大量に沸き出て問題が発生してるらしいから、ぶち殺しに行く!!」


「まぁ僕は飛影に対して拒否権は持ってないし」


「私も飛影の補佐ですから」


「おっけ!!」


二人の返答を聞く前に既に移動を開始していた

飛影の行動にしては大人しいこともあり、右腕と補佐には断る理由も無かった


道中

黒鋼は刀の形に変化して飛影の手に収まっていて、

リタは飛ぶための神の翼で羽ばたいて飛影と並走していた


「そういえば飛影」


「なんだ?」


「僕と同じくらいの力を持つのって誰かいる?」


横で聞いていたリタも飛影と同じように考えて悩む


「あ~俺が知る限りでいいなら」


「ほんと!?」


無表情な黒鋼にしては珍しく少しだけ笑みを作っていた

だが、刀の姿であるため誰も気付かない


「まず、セツネ。次にマリエッタ、あとは彗と秋野とエリアのトリオかな…セツネの場合は互角だと思うし、マリエッタも良い感じ…まぁ杏のやつが改造してなければな…トリオは多分、三人まとめてなら黒鋼より少し弱いくらい…あいつらの教育のためにもよろしく!!」


「おっけい!!」


飛影とリタは目的地に到達

そこには穴の中から何とも形容しがたいヘドロのような植物のような生きているかも不明な物体が湧いていた


「さぁ!!リタ殺るぞ!!」


「了解!!」


《炎舞》

《キュリクレイ》


妙な生物は五分と持たず全滅することとなった


後日談


黒鋼VSセツネ

セツネの辛勝


黒鋼VSマリエッタ

飛影がトーナメント時に見せたデータから杏が改造したマリエッタが相手

マリエッタの勝利


黒鋼VS彗、秋野、エリア

黒鋼の勝利


黒鋼はマリエッタをライバルとすることを決めた



マリエッタをライバルとしたのは簡単です

同じ造り物で自分よりも強いからです。


飛影の右腕である黒鋼ですが、飛影と違って同程度の実力が無く

更に強くなるには魔剣を集めるしかありません


そんな黒鋼君のワガママな話でした。

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