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ハチャメチャ魔王  作者: 火憐ちゃん
のんびり平和
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挑戦 アユリ


挑戦 アユリです


リクエストなシチュエーションとは少し違うと思います

申し訳ありません。


まだまだリクエストお待ちしております。

ifでも良いですよ。



なんで私はここにいるんだろう


それが、アユリの思ったことである


いくつもの世界が繋がっている天界

その中の一つである魔族と呼ばれる人外が暮らす世界があった

世界中に砂漠が広がっており、オアシスの周辺に街が栄えている

そんな世界であった


その世界にアユリがいる理由は簡単で、ラインからの命令であった

曰くオアシスが枯れ始めているためなんとかしてきて

とのことである


そしてアユリは砂漠の広がる魔族の済む世界にいる


街を目指して砂漠をなんの装備も持たず、歩いている

灼熱の気温も氷の魔法使いであるアユリにとってはたいして意味が無いものであり

夜の極寒の気温も同じくアユリには意味が無いものである


水分の補給も魔法で氷を生成することで潤すことができる


(暇ね…)


とことこと、走れば一瞬の距離をアユリは数日かけて歩いていた

理由は簡単で、

第一に不老となっている絶対強者級は急ぐことがないのと、面倒な命令を受けたためラインへの仕返しも含まれている


俗にいう牛歩戦法である


「あら…」


ふと周囲の雰囲気が変化したことを察するアユリ

砂漠の砂の中を何かが泳いでいて、アユリの周囲を回っていた


「…はぁ」


一つ溜め息を吐いた


その溜め息を合図に砂に潜っていたモノがアユリへと飛び出す


「私、魔族が嫌いなのよ」


《魔氷》


めんどくさそうに魔法を展開する


魔族と悪魔の違い

魔族は魔物で知性を持っていることを意味している


魔物とは知性を持たない魔力を使える獣のことである


そして悪魔とは

基本的な外見は人と変わらない

魔族よりも、更に知識を持つものであり、魔法が使用できるものを指す


悪魔の方が上なのである


「ギシャァァァ!!」


雄叫びをあげながら

砂漠の砂から飛び出したのは、鮫のような犬のようなものである

体長20メートル

巨大な牙と掻き爪、砂を移動しやすくするための進化か巨大な斧のように強靭そうな、刃のように薄い手で羽ばたき、酸の唾液を溢しながら獲物である美味しそうなアユリへと飛び掛かる


「…魔物ね」


アユリは身構えることもせず、真正面から襲い掛かる魔物に向かって歩く


知性の欠片も何も無い野獣のような突進

魔力を使える獣だが、所詮は獣である


アユリは魔力を解放することも、構えること無く歩き続ける。

無防備な肉を前にして魔物は大きく口を開きアユリを食らおうとした瞬間


アユリの金の眼と魔物の眼が合う


「ギシャァ!!」


突如、魔物は手を砂場に突き刺し急減速、急転換を行う

薄い手が衝撃に耐えきれず、千切れて酸の血が周囲を溶かす


アユリは一瞥もくれずに、散歩を続ける


酸の血が降り注いでいる中、アユリの服には汚れは無かった


「実力差に寸前で気付いてわざわざ怪我をするのなら、襲う必要無かったじゃない」


眼と眼があった瞬間に、ようやく魔物は実力差を理解した

触れれば殺されると本能で理解した


実質的にはこの魔物の行動は意味が無いものである

血を吹き出して倒れている魔物と同じ種族の魔物が血の臭いに惹かれて集まり出す

同種族ですら関係無く傷付いた魔物を食らい始める


「醜いわね」


《魔氷》


パチンと指を鳴らす

砂漠に氷山が生成され群がった魔物たちをまとめて氷に包み込んだ


(まったく…なんかの嫌がらせかしら?)


アユリは魔物や魔族が嫌いであった

低脳で無駄な時間を使わされるゴミ屑で掃き溜めのような存在だと考えている


飛影の普通の人間嫌いというよりも無関心とは違い、本当に嫌いなのである


(いっそのことこの世界に水が無いというのなら、氷付けの世界にしようかしら)


軽く頭の中で世界を滅ぼすことを考えていた

この世界はあまり広くはない

大きさは、地球の半分程度の大きさの世界

おそらくアユリが本気で行おうと思えば、この世界は二時間ほどで氷付けとなり

滅ぼすことができる

砂漠の環境に適応するように進化した魔物や魔族が氷付けの環境に適応できないのである


「考えるだけに留めてるってことは私も丸くなったのね…」


自分自身でそう感じてしまう

少し前であれば、考えるより先に実行していた


(飛影様に出会ってかしら…)


少なくとも魔王補佐になる前、氷の災厄と呼ばれて恐れられていた時ではあり得なかった

きっかけは飛影と出会ったことであろう


「ようやくね…」


少し山になった砂丘を登りきると眼前に街が見えた

街の中心には元々は巨大なオアシスがあったであろう大穴が空いていた


街に着いたアユリだが、活気は無く干からびているものや石で出来た家に寄っ掛かり座り込んでものが街に溢れかえっていた


他の街とは違うことは住人が人の形を中心にして変質していることである

鱗に包まれた者や角が生えているもの、翼が生えている者など多種多様である


誰もが口々に水と呟いていた


(持ってあと10日ってところかしら…もっと遅く来れば良かったわ)


街の様子を見る限り、あと十日ほど経てばこの滅びかけた街が滅びるはずであった

そしてアユリが受けた命令はオアシスをなんとかすることである


滅んでいれば楽であったのにと溜め息を吐く


「早く終わらせましょう…」


アユリの足は真っ直ぐオアシスを目指す

具体的にはオアシスのすぐ近くに建てられている街長の家に向かっている


「ごめんください…」


扉など無かったため、家の中へと声をかける


「はい、なんでしょう」


中から街長が現れる

この渇いた街に唯一、水分が補充できているのか街長は普通の立ち振舞いであった


「天界からの使いでオアシスを復旧させに来ました」


嫌っている魔族だが、仕事は仕事と意識を切り替えるアユリ


「おぉ!!ありがたい!!我らの方でもなんとか復活させようと穴を掘ってはいたのですが水脈が枯れているのか…どうにもできず諦めておりました」


アユリの到着に街長は快く笑顔で迎えた

恐らくは本当にどうしようも無かったのであろう、アユリが街長の家に着くまでにいくつもの穴があったからである


「まぁなんでもいいわ…この街の者を全員集めなさい…五分で頼むわ」


「はい、直ちに!!」


街長に伝えるだけ伝えると、アユリはオアシスへと向かう


大穴

水で溢れていたオアシスは水があった気配すら感じさせない大穴になっていた


「…ふぅん…まぁ始めましょうか…」


《魔氷・包氷》


アユリが手に小さな氷の箱を造り出す

氷の箱は外気に触れたとたん勢いよく溶け始め、水が溢れ出す


アユリはそれをオアシスの大穴に放り投げる

勢いは止まることが無い


魔氷

アユリの魔法は氷を統べる魔法である

最大限の魔力を込めれば飛影の無炎も防ぎきれるレベルのものであり、その逆もしかりである


砂漠の熱い気温

その気温だけで溶ける氷を生成して、消滅しないように質量を増殖させる


アユリは同じ箱を数十個ほど造り出してオアシスに放り投げる


オアシスの復旧作業が終了したのと街の者達が集まるのは同時であった


街の者達はオアシスの奥から生成される水に魅了されていた


「24時間待ちなさい」


街の者にとってアユリの言葉は我に帰るには充分であった


「このオアシスを元通りにするのであれば、24時間で元通りになるわ…枯れた水脈もオアシスからの水によって生き返ると思うわ、今すぐ飲みたい気持ちをわからなくもないけど、一日だけ我慢しなさい…じゃなきゃ酷い目に逢うわよ」


微笑みを浮かべ

やることはやったアユリは転移札を使用して、その世界から出ていった


>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>


一週間後


「あ~アユリ」


「なに?」


いつものように激務に終われているなか思い出したかのようにラインが呼ぶ


「こないだ頼んだオアシスの復旧作業なんだけどさ」


「えぇ」


「その世界が滅んだのはアユリの性かな?砂漠の世界が氷河の極寒の地に変わっているらしいし、ウチの炎の魔法使いでも溶かせなかったし」


世界が滅んだにしては軽い雰囲気である

日常的に起きているからか、そこまで重要ではないかは不明であるがアユリのことを責めているような口調でもない


アユリもその報告を聞いてニヤリと笑うだけである


「あぁ…やっぱり滅んだの?私はちゃんと忠告したから私の性じゃないわよ」


アユリが使った魔法の氷


仕掛けとして誰かが24時間以内に溶けた氷を接種した場合、氷となり世界を覆い尽くすようにしたのである


24時間以内に接種しなければ、今頃は潤った世界で生活できたろうにとアユリは溜め息を吐く


「ちなみに、事後処理(氷溶かし)なんだけど飛影に頼んでおいたよ」


「は!!?」


その言葉は予想外であったアユリは驚いた表情でラインを睨み付ける


「いや、だって氷河の世界じゃ住めないし、君の氷を溶かせるのは飛影が適任でしょ」


言っていることは正論であった


「ひ…飛影様はなんて!?」


自分のほんの気まぐれで世界を滅ぼして、そのツケを飛影に押し付けてしまったのである


(面倒な女って思われたらどうしよう!!?)


内心でビクビクと震えていた


「アユリはうっかりさんだな~まぁいいや、報酬は頂くが受けるよ」


世界を滅ぼしたのをうっかりで済ます飛影も飛影である


(き…嫌われてはないわね…多分)


「こうしちゃいられないわ!!飛影様に謝罪してくる!!」


「ちょっ…!!?せめてこの仕事の山を」


転移札を使用して魔界に転移したアユリ

残ったのは大量の仕事とラインのみ


「やっぱりこういうオチかよ!!?」



あと


出張でかなり更新遅れてます。

申し訳ありません。


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