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名もなきうた  作者: 空野 翔


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4/5

余白のある人

余白のある人が好きだ


全部を話さなくていい

全部を見せなくていい

そういう人の隣は息がしやすい


余白というのは空っぽじゃない

何かがそこにあるけれど急いで出さない

そういう豊かさだ


言葉が少ない人が冷たいとは限らない

ゆっくり考えているだけかもしれない


余白のある会話は沈黙が怖くない

黙っていてもそこに何かが流れている


本も

絵も

余白があるから

読む側が入れる


ぎっしり詰まったものは

見ているだけで疲れる


人もそうかもしれない


余白のある人は

相手に想像する余地を残してくれる


全部分かった気になれない

だからもっと知りたくなる


余白は引力だ


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