13時限目 縁
いつもの通学路を通って学校へ向かう
「あきくん、忘れ物しちゃった...」
「取りに帰りたいんだけど、一緒に来てくれる?」
「うん、いいよ」
——戻れなくなる気がした
耳の奥で、何かが囁いた。
マンションまで戻って真白たんの部屋の前までまで来る。
「あきくんも入って...」
「え、いいの?真白の家にお邪魔するのなんて久しぶりだなぁ」
「お邪魔しまーす」
「え?」
その空間は辺り一面コンクリートだけの異様な空間だった。
「真白?」
「あきくんには、私だけを見ていてほしいの...」
真白たんがスカートをたくし上げる。
白い水玉が、視界に焼き付いた。
もう理性を抑え込むのは限界だった。
そのまま真白の肩を掴む。
真白たんの肩が、ほんのわずかに震えた。
目が合う。
逃げない。
むしろ――受け入れてる。
「……いいよ♡」
その一言で、もう止まれなかった。
触れた瞬間、頭の奥が溶ける。
真白の体温も、呼吸も、全部わかる。
境界が曖昧になっていく。
「ね、あきくん……わかるでしょ?」
わかる。
何もかも。
——抗う理由が、もう残っていない。
どれくらいの時間が流れただろうか。
真白がくすっと笑う。
「……ほら、もう限界でしょ?」
何も言い返せない。
触れた瞬間、思考が全部持っていかれる。
「ね、あきくん♡」
その声だけで、全部どうでもよくなる。
真白の中に、俺の感情が流れ込んで行く。
「はぁ...はぁ...」
真白が小さく息をつく。
「……これで、終わりじゃないよ?」
指先がそっと触れる。
「これで、ちゃんと繋がったね♡」
一瞬、意識が遠のく。
名前を呼ばれる。
「——詮久♡」
もう元には戻れない。
「もう二度と、貴方を離さない♡」




