気分は夏。夏企画!
今日は夏企画の収録ということで、近くの山でハイキングをすることになった。
と言っても電車を乗り継ぎ、バスで行くのでかなり遠かった。
メンバーはあおば、こおりちゃんそして干風テルヒ君だ。
「いい天気だね」
「……今日はお菓子をたくさん持ってきた」
こおりちゃん……遠足じゃないんだけど。
「僕も、持ってきました」
「当然、うちも持ってきたよ」
「えっ。持ってきてないの私だけ?」
みんなねえ。遠足じゃないんだから。真面目な企画だから。
「うちのを分けてあげるね」
あおばは優しい。ありがとう。全人類はこうあるべきだよ。
そんな会話をしつつ4人で山を登る。と言っても大した勾配ではない。これなら楽勝だね。
「なんか変な像があるね」
あおばが何か見つけたようだ。
「……お地蔵さん?なんか違う」
ちょっと怖いなあ。あまり関わるとよくない気もする。
「ほっとこうよ」
「なむなむ」
「……なむなむ」
「彼女が……ほしい」
「最後のは聞かなかったことにするよ」
「つぼみもほら」
「えーとなむなむ」
こうしてよくわからない像を4人で拝んだ。
「みんな何を願ったの?うちは今後もごはんが食べられますようにって願ったよ」
あおばがみんなに尋ねた。ごはん大事だよね。
「彼女」
「あんたは引っ込め」
テルヒ君も変わり者だね。
「そういうつぼみは?」
「ひみつ」
「気になるじゃん」
「……大体わかった」
わかるよね。滝守さんだよ。
「……わたしの願いは今日の安全」
こおりちゃんは、わかりやすい願いだ。前も確かそうだった。
さらに歩いていくと、見晴らし台があった。
「つかれたよう」
「……意外と高いとこに来た」
「ゴールですね」
ここが目的地だ。一応もう少し高いところに、この山の頂上はある。ただ何も無いみたいなんだよね。
「いい景色」
「ここいいね」
「……いろいろ見える」
都会もいいけど、たまには自然に触れるというのも良いと思った。
「あのさ、ちょっと思ったけど、うちら今回これと言って取れ高なかったよね」
「……地蔵さんに手を合わせたのが最大の山場」
「えーこの景色だけでも価値はあるよ」
「彼女の話も盛り上がりましたよね」
「お前はその話題をやめろ」
「つぼみの彼女はうちですよー」
「……またおかしなこと言ってる」
こうしてその日の収録は終わった。テルヒ君は危ない子だね。警戒しないと。




