ウミネコさんとチル
今日はウミネコ36号さんとオンラインゲームを配信する。
ゲームの内容は高速道路シミュレーションだ。操作は単純で自動モードもある。
長い道路をひたすら走るわけだ。これがチルいらしい。
チルとは落ち着くみたいな意味で、チルいゲームとはまったりできるゲームということのようだ。
「こんばんはじゃのう」
「Seasonalの春担当、菜の花つぼみです。ニューアクセル2期生のウミネコ36号さんよろしくお願いします」
「すごいしゃべるのじゃな」
ウミネコさんがしゃべらないから、私が全部話さないといけなかったのだけど。
「わしは最近忙しいのじゃ。いろいろ創作をやっておってな」
「どんなことをやっているのですか?」
「文章読み上げソフトに歌を歌わせたりしてな。これがなかなか奥が深いのじゃ……」
ウミネコさんは面白そうに語っていた。でも今日は別の目的がある。話が一段落したところで話しかけた。
「あの、本題に入りたいのですが」
「ああ、そうじゃったな。昔のパソコンやネットの話をするんじゃったな」
昔のパソコンでは雑誌に載っている機械語を直接打ち込んでゲームを遊んでいた時代もあったらしい。1文字間違えると最初からやり直しという場合もあったそうだ。
昔のネットは課金制で深夜のみ一定金額というサービスが主流だったようだ。信じられない。
「ありがとうございました」
こうして配信は終わった。
「あの、お話があるのですが」
「なんじゃ」
「私は滝守さんのファンで、滝守さんとコラボしてみたいのですが、ウミネコさんは同期ですよね。何とかなりませんか」
「無理じゃ。あれは同期以外共演拒否だからの。いくらわしでも無理じゃ」
共演拒否かあ……
「夢なんです。何とかなりませんか」
「……夢か。夢は蜃気楼のようなもの。叶わないから夢というのじゃ」
「そんな……」
「じゃがな、諦める必要はないのじゃよ。夢は追いかけている時が一番楽しいのじゃ。その頑張りは将来きっと役に立つしのう」
こおりちゃんと真逆の意見だ。私はどちらの意見に近いのだろうか?まだ答えが見えない。
「ところでウミネコさんの夢って何ですか?」
「世界トップテンの大富豪になることじゃ。まだ諦めてないのじゃよ」
それは…諦めたほうが……




