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シューティングバトル箱内大会

 箱内大会が告知された。探索系FPSの大会だ。ニューアクセル内のメンバーでチームにわかれて戦う。


 私のチームのメンバーはウミネコ36号さんと朝霞あささんだ。


 今日は顔合わせと練習をする。 


「朝霞です。今日はよろしくです」


「よろしくなのじゃ」


「Seasonalの春担当、菜の花つぼみです。よろしくお願いします」


「よろしくなのじゃ。わしのことは皆知っておるよのお」    


「ウミネコ36号さんですよね」


「その通りじゃ」


 ウミネコ36号さんは有名人だ。ネット黎明期から活動し、動画サイトが未発達の時代に動画を投稿したり、ゲームを公開したりしていたらしい。


 要するにレジェンド。ニューアクセルが苦しい時に、運営の社長に頼まれてライバーになったといわれるほどすでに有名人だったというわけ。


「このゲームではアイテムがカギじゃ。何としても速度上昇は手に入れねばならん」


 最終移動距離が長いほうが勝つ。それがこのゲームのルールだ。敵のチームを倒せば距離が加算されるので動く敵を追いかけなくてはいけない。


「そのためには結局アイテムが湧く地点を探し回らなければいけないです」


「……実践あるのみじゃ。今日はたっぷりやるわい」


 3人でひたすら練習した。ウミネコさんはエイムと反射神経がダメだがセンスはある。あささんは普通な感じだ。


 1つのチームがたくさんの距離を持っている場合は複数のチームがそのチームを倒そうと集まるので、距離を最初あまり稼がないほうが良いことが分かった。


 でも動かないとアイテムは手に入らない。速度上昇と弾などは最低でも集めないといけない。ここが難しい。


「このゲーム面白いですね」


「そうだと思うです」


「わしには激しすぎるかの」


 3人ともかなり上達した。これはいけるのでは……


 結果から言うとそのようなことは無かった。初戦にこおりちゃんのチームがいることを忘れていた。


 こおりちゃんがほかのチームを圧倒し勝利。決勝でも無双して大会は終了した。


 こおりちゃんは解説の4期蛇塚ジャノメさんからこう言われた。


「こおりちゃんは次回、解説ということでいいかしら。出禁よ出禁」


 とのお言葉だった。こおりちゃんは泣いていた。







 

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