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MEGEofLUVORATORY  作者: はーるんぱ
広島大戦編

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第5章第23話〜手合わせ〜

「よし…いつでもいいですよ」

 広島城の道場、会議をした次の日には既に俺は野村さんと稽古をすることになった。というのも前に魔人と戦った際に傷一つ付けることができなかったのが堪えていたらしく会議の後に

「勝斗さん、宜しければお手合わせをしばらくお願いしてもよろしいですか?」

「あぁ、いいですよ。ぜひやりましょう」

 という流れでアイリスが審判として見てくれるらしく、仕合うことになった。

「では…はぁ!」

「踏み込みが甘いです、簡単に受けれます…」

 踏み込まれた刺突を軽く受け止め弾く、当然一太刀でやりきれなければ反撃が来る。

「はぁぁぁ!」

「くっ…!」

 振り下ろされた木刀を上段で受けようとした野村さんを木刀ごと押し斬った。

「…こんな感じで踏み込みが浅ければ当然一太刀も重くなります。」

 後ろへ後退した野村さんを一瞥し俺は再び構えた。野村さんは諦めずに木刀を構える。

「分かりました…チェリャァァァァ!」

 また刺突、だが踏み込みは先程よりは良くなった、ただ今度は踏み込みに集中しすぎて狙いが定まっておらず、そもそも刺突の良さの速度が出ていない。当然受けれる。

「今度は踏み込みに集中しすぎて狙いが定まっていないです」

「はいっ…」

「それと恐らくですが一つのことに集中していますので他の事が疎かになっています。刺突の良さは速さです、それが無くなっています、速度を殺さず踏み込みを意識して下さい、でないと野良のSランクに傷をつけることすらできませんよ」

「……分かりました…もう一本!」

 そのまま数本、打ち付け押し返されるを繰り返して300回目に差し掛かった時だ。

「はぁ!」

「…!ふっ…!」

 一瞬ほんの僅かに刺突を避けた時に切先が腹に当たった。

「はぁぁ!」

「ぐぅぁ!」

 少し強くしすぎたのか野村さんは床に押し出され尻餅をついてしまった。

「あ!ごめんなさい!大丈夫ですか…?」

「えぇ…大丈夫です、少し足がもたれてしまいまして…」

「…さっきの刺突、僅かでしたけど俺の腹を掠めていました、正直かなり良くなったと思います。」

 野村さんは俺の言葉に少し嬉しそうにするがすぐに引き締め木刀を構えようとした。

「野村さんまだ1日目です、そんなに根を詰めすぎては襲撃前に身体を壊してしまいます、今日はここまでにしましょう。」

「勝斗さん…分かりました、ではまた明日お願いします」

「えぇ、次は刺突だけではなくて袈裟などを見ていきますので、お覚悟ください。」

 野村さんは一礼をして去っていった。道場に残ったのは俺とアイリスだけとなった。

「アイリス、お前も相手しろ」

「あら、私にも稽古してくださるの?」

「勘違いすんな、腕が鈍ったら使い物にならないだけだ」

 そういい俺はたんぽ槍を取りアイリスに投げた。アイリスは器用にキャッチし構えに入った。

「では参りますわよ」

「来いよ…」

 言ったと同時に刺突が来た、ギリギリで木刀で受け流し、返しのカウンターの横薙ぎを繰り出した。しかしその一太刀はいとも容易く回避した。

「チッ…!」

「舐めていただいちゃ困りますわよ!はぁ!」

「当たるかよ!」

 今度は刺突を再び横に回避した、しかしアイリスはそのまま横に振った!

「ここじゃあぁぁぁ!」

「あら!やりますわね…!」

 寸出のところでギリギリ刀を入れて軌道をずらし、刀で槍先を上に弾いた、弾いたことでアイリスの体勢が崩れ、俺は懐に入った。

「一本…宇品での借りはこれで返したぞ」

 腹に一太刀、横薙ぎで当てた。

「あれま…私が負けてしまいましたわ…お強いですわね〜…」

「ギリギリだったけどな…」

 そして俺とアイリスはそれぞれ木刀とたんぽ槍を片付けて道場を後にした


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