第5章第19話〜撃破〜
『ダークホールド』
時が止まった、時間は10秒程度、余裕はない。俺は咄嗟にアリスを突き飛ばし砲撃の射程圏外へ逸らし、俺自身も圏外へ交わした。
時が動く。
「チッ…!」
「キャァ!?」
アリスは急に突き飛ばされた衝撃で体勢も崩して交わせた、俺は時を止めた疲労でほんの一瞬蹲った。
だがそれだけでは敵の攻撃は終わらない、7つの頭で連撃をかましてきた。俺はランチェスターを構え瞬時に頭に狙いを定める。
『バーニングショット』
乾いた音が鳴り響き頭の一つが吹き飛んだ。だが残りの6つの頭が残っている。
「くっ…!」
「わわわ!避けるのが大変ですわ!」
このままではジリ貧で負ける、一つ一つの攻撃を刀や回避で捌ききれない。それにバーニングショットで吹き飛ばした首も再生した。
(こうなったら!)
『水流の舞』
俺は攻勢に出ることにした、迫り来る三つの首を同時に切断しそのまま流れるように2つの首に斬りかかる。
「ギャォォォン!」
首の一つが俺を弾き返そうと横に振る。
『陽炎』
上に飛んで回避、だがそれをオロチは見逃してなかった。
「シャァァァ!」
「!?しまっ…ぐぁ!」
首一つから速射されたビームを喰らってしまった。マナがあまり込められていないため威力は弱いが、至近距離尚且つほぼ無防備に喰らってしまった為かなり辛い。
「はぁ!」
アリスが長槍を振るい、俺に追撃をかまそうとしてきていた首を殴り怯ませた。
「チッ……助かった。」
「あらまぁ…感謝できる人だったのですね!」
「先にお前から殺してやろうか…」
「連れないお方です」
「喧しいわ…さっさと殺すぞ、あいつ…」
だが大体読めてきた、あの首は速いが一定のリズムで動いている。さらにあの口からビームを放つ際、マナ溜めが必要。それならパターンとビームのタイミングさえ掴めればこっちのもの。
「…こっからはこっちの番だぞ…!アリス!いくぞ!」
「承知いたしましたわ!」
アイコンタクトを取り、再び俺らは左右に分かれて攻撃を仕掛ける。左右に分かれた俺たちは互いの武器にマナを込める。
『疾風斬』
『グロリアスレイ』
互いに一閃と連撃を取り、オロチは真ん中の首を残して反撃に出ようとし、真ん中の首はビームを撃つ溜めに入った。
「今だ!」
『ダークホールド』
再び時が止まった、停止した時間は最大時間の30秒。ここでかたをつける。
「はぁ!」
一閃、二閃、と首を刀で斬っていく。6本目の首を斬ると同時、時が再び動き出した。
「あとは…お前がやれ…アリス!」
止められた時間の中で斬られた首は同時に血飛沫をあげ、崩れ落ちた。そんな中、アリスは既に動いていた。
「では僭越ながら…決めさせていただきますわ!」
『覇王槍ドラグニティバーン』
槍を大きく振るい、縦に切り裂いた。オロチは斬られたことにすら気づかないのか呆然とし、そのまま首と胴体が真っ二つになり…。
「…キシャアァァァ……」
最期の咆哮を発して絶命した。
ヤマタノオロチ戦はこれにて終了、でも5章はまだ続くよ




