第5章第18話〜ヤマタノオロチ〜
「…お前、前戦った時大剣じゃなかったか?」
俺はアリスが呼び取った長槍を見て疑問を問うた、確かこいつこの前戦った時長槍じゃなくて大剣だったはずだ。するとアリスは平然とした態度で。
「私とお姉様は武器を共有しておりますの、なのでお姉様の槍を私は使うこともできますし、お姉様は私の大剣を使うこともできるのですわ。」
そーゆーことかと納得して目の前の敵に視線を向ける。
「いくぞ!」
「わかっておりますわ!」
ヤマタノオロチが現れ奇しくもアリスと共に討伐することになった。俺は正面からオロチ本体へ突っ込み飛び上がる。
「はぁ!」
一閃、しかし真ん中の首を両断したにも関わらず、オロチは怯まず左右の首を使い俺を弾き飛ばす。アリスも一番左の首を2本落としたがすぐに弾き飛ばされた。
「チッ…!真ん中を斬れば終わりってわけじゃなさそうだな!」
「でしたら同時に首を落とすのが正解ってわけですわね」
「…そうだな、だが首の再生は思っているより時間が掛かるはずだ。」
「そうかしら?私はほぼ同じだと思いますわよ?」
「なら一回試してみるか、俺は脚を斬る、首一本頼んだ。」
そう言うと俺は奴の足元へ向かい、アリスはまた飛び上がり、攻撃態勢に入っている真ん中の首を狙った。
『疾風斬』
『花鳥風月』
俺はオロチの足を切り裂き、アリスは槍を鮮やかに振り回して首を一つ切り落とし、同時に距離を取った。そして足の再生が先に始まり、少し遅れて首の再生が始まった。
「まぁ…本当ですわね、ですがほんの少しの差ですわ…」
「となると…首全部同時に斬り落とさないと死なないってわけだな…範囲技が通るか否かで変わる。」
「あら?同時に斬れば良いのでなくて?」
「アホか、まだお前を完全に信じきれてねえ、そんな時に同時とか無理だわ」
「強情な方ですこと」
そうこうしているとオロチの8つの首にマナが込められる。
「これは不味いですわよ、当たったら吹き飛びます」
8つの首から同時に放たれた光線、範囲がかなり広く交わすことには交わせれたがギリギリだった。
「チッ…髪が燃えるじゃねえかこの野郎…」
「切れば良いのではよくて?男の子にしては長すぎますわ?」
「うるせーな…気に入ってんだよこのロングヘア」
「変な方ですわ」
『ホーミングソード』
12本の光の剣がオロチヘ向かっていき7本首によって弾かれ5本は刺さった、だが何も軽傷だ、致命には程遠い。 一閃、腹だと思われる位置へアリスと共に突っ込み、突き刺した。
「なんだかんだ息があってないです?私達」
「うるさい、バイケルの手駒なんかと息あいたくねえわ」
バックステップで即座に互いに距離をとる、減らず口を叩くアリスを一瞥しながら視線を逸らさない。オロチは8つの首を使い俺らを殴打した。余りにも早く、視界に捉えて防御に徹するのが精一杯だった。それは隣で防御に徹しているアリスも同じだった。一撃一撃が重くそれでいて速い。
「チッ……!不味い…!」
首の一本が口を開きマナを込め光線を放とうとする。標的は…アリスだ。そして光線が放たれる。まだ首は殴打を続けている、回避不可能。
「あーもう!」
『ダークホールド』




