第5章第16話〜再び相見える〜
ホテルに戻り、林くんや野村さん達と合流した俺は、高田で風間隼人と交戦したことを話す。
「安芸高田でレジスタンスの1人、剣豪の風間隼人と交戦した。一応手負の状態にしたがいつまた襲ってくるかは分からない。」
「俺も舟入でレジスタンスの1人、曲芸師、佐藤・ムエルド・ムースという奴と交戦した。」
「なるほど…レジスタンスもこの地に来たのですね…」
「えぇ…ですので野村さん達も恐らく狙われているはずです、細心の注意を払って行動をお願いします」
「なにはともあれこれからどうするかだな。」
5人で談義している合間、俺は今日みた郡山城のことを話してみることにしてみた。
「安芸高田に吉田郡山城があるんだけど、そこを第二拠点にする?最悪長くなったらホテルにはいられないからさ…」
「それでしたら広島城もありました、あそこは街に近いですのでそこを拠点にするのもありかと…」
月見の発言を聞いて地図を見る、確かに広島城なら街に近くしばらく滞在するのには向いている。
「なら二手に分かれるのは如何でしょうか」
「そうだな、それなら俺と忍と山岡さんと田所は吉田郡山城に、勝斗、野村さん、影山は広島城へ、雄也はこっちで預かっておくわ」
「了解、なら明日それぞれ用意だけして明後日にはそれぞれ分かれよっか」
そんなこんなで拠点を2つに分けて分かれることになった。広島城に配置されたのには正直あんまり納得はしてはいないが広島城に配置された方街に近く動きやすいので素直に林くんの指示に従った。
次の日となり、俺は野村さんと影山を連れて広島城へ向かってった。本丸、二の丸、三の丸、食糧庫、全部生きてはいるが埃などがすごく老朽化も凄い。
「老朽化は後々どうにかするとして、とりあえず埃を全て掃除しましょう。野村さんは二の丸を、影山は三の丸を、残りは私がやります。」
そうして掃除をしていると、ところどころで。
「渡辺さん!みてください!この茶器!非常に珍しいものですよこれ!」
野村さんがすっごい興奮気味で茶器を見つけては見せにきたり….
「あの…こんなのが…えっと…はい…」
影山が刀や防具を持ってきてはそそくさと去っていったりして正直あんまり進まなかった。とはいえ収穫がゼロではなかった訳であり、忍びの者を呼んでは影山が見つけた物の中からまだ使える物を査定しながら東京の本部へ送ることができた。(茶器に関しては俺と影山はあんまり興味無かったから野村さんに全部あげた、めっちゃ喜んでた)
「ふぅ…こんなもんかな?」
なんやかんやあったが、それなりに掃除はできた。あとは明日ホテルから荷物を乗せて出るだけだった。
「この残滓…鬼…?」
俺は野村さんと影山を先にホテルへ送って、少し街を歩いてみていると妖怪の残滓を感じ取った。鬼のような…違うような…そんな気配を辿っていくと…。
「あら!お久しぶりですわ!私のこと覚えておりますか?アリスでございます!」
あの吸血鬼姉妹の妹、アリスが俺の前に現れた。




