第5章第11話〜剣客ハヤテ〜
俺は今広島の安芸高田市に来ている、確かここはかの毛利元就の居城だった吉田郡山城があった場所だったな。さて、今遊んでいる暇はないのでチャチャっと周りを探索する事にした。
「ん、やっぱりいるな」
「にぎゃぁぁぁぉ…」
「びにゃぁぉだぉぁぁぉ…」
俺は刀を鞘から抜き、チャチャっと妖怪どもの首を斬り落とした、まだ気配が沢山するため気配がする方へ向かい、斬り落とし続けた。
かれこれ2時間ほど俺はずっと妖怪を斬り殺し続けた、流石に疲れを感じ、どこかで休もうとカフェに入った。
「ふぃ〜…かなり疲れたなぁ〜」
軽く伸びをしながらやってきた珈琲を飲む、やっぱ珈琲は疲れた身体に染みるぜ。そうやって1時間ほど身体を休めて店の外へ出ると、何かしら気配を感じ取った。妖怪ではない…人の残滓、つまりはハンターか。
俺は残滓を追っていくと次第に人気のない原っぱに辿り着いた、そこには男が1人立っていた。
「おい、お前そこでなにをしている?」
俺は男に声をかけるが男は返事をせず俺の方を見ると、腰にぶら下げている刀を抜いた。
「やる気か、しょうがねぇな」
俺も刀を抜き、構える。風が吹き、俺のコートと髪が靡くと同時、奴はスタートダッシュを決めてきた、構えからして、唐竹割り、それなら左右に交わせば当たらない。
「シュッ…」
「そんなん当たんねぇよ」
交わして体制が整わない内に俺は奴の右手を狙い、刀を突き出した。予備動作はもちろん0、当然予測できるわけがなく、右手の甲を貫通した。だが奴は関係なしに横薙ぎを振るう。
「危ねぇ!」
あと数秒遅れていたら腹を裂かれていた。こいつ、なかなかやるな。すぐに奴は俺との距離を詰めてきた。スピードは速い、反射神経も良い方だ。それなら。
「っ…!?」
俺は懐からランチェスターを取り出し、至近距離で構え、引き金に指をかける。すると奴は発砲すると思ったのか詰めた距離を空けようとバックステップで下がった。
「掛かったな!」
俺はすぐに開いた距離を詰めに行き制空権を得ると、袈裟斬りに仕留めた。だが致命傷じゃなく斬っただけであった。
「ちっ…」
「へぇ、今の避けれるんだ。」
俺は刀を構えたまま、奴に問うことにした。
「俺の名前は渡辺勝斗、ネオプリズム所属のハンターだ、お前の名前は?」
すると、奴は構えたまま口を開いた。
「私は風間隼人…レジスタンス所属のハンターだ、『剣客のハヤテ』という異名なら分かるのでは?」
剣客のハヤテ…噂は耳にしたことがある、刀使いでその斬撃は目で捉えることはできず、獲物は息を吸う間も無く斬り刻まれる。という噂程度ではあったが…。
「じゃあ噂ほどじゃねえな? お前の斬撃、今んとこ擦り傷一つすらついていないぜ?」
「小手調べという奴ですよ。私は剣客、手の内を全て最初から曝け出す訳ないじゃないですか。」
つまり手加減してたってわけか、舐められたもんだな、俺も。
「ならとっとと終わりにしてやるよ」
俺は距離を詰め、三段突きを繰り出した。捉えた、と俺は思った。しかし刀の刃は奴に当たらず空を突くのみであった。
「ならば、こちらも斬らせていただく。」
すると奴はいつの間にか俺の横に現れ、横腹を抜刀で斬った。
「ちっ…」
こいつ、ハッタリじゃ無さそうだな、そう判断した俺は回復を回しながら次の一手を考える。




