第5章第9話〜反省会〜
俺はホテルに戻り林くんの部屋に入る、林くんの部屋のベッドには負傷して気絶している小林くんが寝かせられている。俺は部屋の椅子に腰掛け、林くんと今回の戦闘について話し合う事にした。
「今回の戦闘は、途中で第三者の参戦もあったが、余りにも酷かったな。」
「そうだね、特にあの吸血鬼姉妹に手玉のように遊ばれてしまっていたしね。」
実際あの戦闘の際、俺達は誰1人としてあの姉妹に致命的なダメージを与えれていないのだ。
「多分だけどあの吸血鬼姉妹は魔人と同等、低く見積もっても鬼と同クラスのSランク妖怪だと思う。」
俺は実際に戦って感じた事を林くんに伝える、鬼クラスのSランク妖怪となると、レジェンドハンター1人でもかなりの苦戦を強いられる。
「それもそうだが1番の問題はその姉妹のマナに騙され、正体がバレるまで勘付かなかった事だ。」
「そこなんだよな、俺の探知にすら引っ掛からなかったし。」
俺と林くんは話し合いを続ける、あの姉妹の戦闘スタイルやあの黒い剣を自由に扱うことや、後々参戦してきた丸上についても討論し始めた。丸上の話をしていると。
「雄也の能力は確か弾が確実に当たる能力だよな?」
「そうだね、俺もコピーしてるから確実にそうだよ」
「あの盾を持ってた奴の能力が、確実に防ぐことができる、とかだとどうなるんだ?」
「それは…」
林くんの予想は、小林くんの能力と丸上の能力がぶつかった場合どうなるのか、小林くんの弾は相手に確実に命中する、だがそれが盾などによって防がれるとどうなるのか? というわけらしい。 2人で導き出した回答としては、放たれた弾の標的が対象者から盾に変更されて盾に命中し能力終了、という事になった。
「となると、丸上に雄也を当てたのは失敗だったな…」
「そうだね…でも、あの状況や相手の事を考えたら小林くんに当てれるのは丸上しかいなかったよ。」
実際あの姉妹は両方とも近接タイプで、小林くんは遠距離、中距離タイプである。一応近距離用のナイフがあるがあのレベル相手にするとなると火に油だろう。だとしたら相性最悪でも丸上に当てるのが最善策であったのだ。
「とりあえず、しばらくは雄也は安静にしないといけない、内臓にまでダメージが入っているからここで戦線離脱になる」
「と、なると明日あの人達が来るまでは俺と林くんがメインとなるのか。」
「そういえば誰を呼んだんだ?」
そう言えば言ってなかったっけ、まぁ別に今言ったって構わないだろう。
「九州から野村圭一さんと山岡隆平さん、北海道から月見忍、合計3人来るよ。」
「呼びすぎじゃねえか?こんないる気がしないんだが…」
「いやまぁ呼びすぎたかなーっとは思ってはいるけど、人は多い方がいいでしょ?それに呼んだ人たちも良い経験になると思うし」
我ながら少し浅はかな考えではある、だが言ったことは本音であり、隠していることとして、知らない土地に捜索するには3人だと時間が掛かるだろうと読んでいたからだ。結果的に5人になったが…。
「まぁそれなら今日は休もう、明日合流して、また他の妖怪の捜索をしたり、あの姉妹を見つけて討伐しよう。」
「そうだね、俺もそう思う。」
今後の動きなどを少し話して俺達は部屋に戻り(林くんは小林くんを部屋に送った)休む事にした。




