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MEGEofLUVORATORY  作者: はーるんぱ
広島大戦編

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第5章第8話〜三つ巴〜

「おぉ〜やってんねぇ」

 不意に現れた丸上は両手に盾を持つと鉄柵の上から飛び降り、俺達の後ろに立ち、双子の吸血鬼と共に俺たちを挟むかのような立ち位置となる。前後に敵がおり挟まれる形になってしまい、俺は即座に2人に判断を下した。

「丸上は小林くんが!林くんは大剣の方を!槍使いは俺がやる!」

 俺が言い合えると同時に俺達は地面を蹴り上げそれぞれ標的に向かっていった。小林くんは銃で丸上を撃つが盾で防がれてしまい、中々に攻撃が通らない。

林くんはアリスの大剣の大振りを槍を地面に突き刺して高跳び棒にするなどをしてうまく交わしていく。

俺は槍を扱ってくるアイリスの突きに対し刀でいなしながら距離を少しずつ詰めていくしかできていない。

「そろそろキツイのではなくて?」

「そんな早くにくたばったら育ててもらった人達に顔向けできねえっての」

 俺は中々アイリスとの距離を詰めれずに攻めあぐねてしまっている。時間をかけてしまっては不味いと判断した俺は突き出された槍の刃を弾いてわざと距離を離す。

『雷牙突』

 俺は一直線上に刺突をアイリスの喉仏を狙って刃を繰り出す、しかしその刃は喉を貫通せずに空を切り、アイリスは俺の横を突いていた。

『グロリアスレイ』

 アイリスは槍を剣のように振り連撃を繰り出してきた、陽炎は確実に間に合わず刀でいなそうとするも、マナが込められている攻撃のため一撃貰うだけでも大ダメージとなってしまう。

『水流の舞』

 俺もマナを込めていなそうとする、しかし槍のリーチと急なマナの使用により俺の身体が斬り刻まれ、血飛沫が出る。

「あら、良い血の色ですわねぇ、さっきの槍の子も良い血の色をしておりましたわぁ」

「それさっきあんたの妹から聞いたよ」

 俺は横目で2人の状況を見る、林くんはアリスの大剣を槍で上手くいなしたり、かわらず当たらないように交わし続けながら攻撃をしているが、打点を与えられているようには見えない。小林くんの方ははっきり言うと劣勢と見てとれた、小林くんの強いところが能力によるホーミングなのだが、銃弾を全て盾に防がれてしまってはいくらホーミングで必ず当たると言っても盾で防がれてしまってはどうしようも無い。更に丸上は2つの盾を上手く扱い、小林くんに対して打撃を与えている。

 この状況を見て俺の頭の中で思い浮かんだのが、このままでは全員ジリ貧となる、と浮かび出た。

「チッ…!」

 俺は舌打ちをし、撤退をするべきかまだ応戦するべきかを戦闘中に考えてしまった。

「よその子に目移りしては寂しいですわ」

「…っ!?」

 咄嗟に刺突を繰り出し槍の刺突をいなしたが右手の甲に傷を負ってしまった。

「勝斗!!」

 小林くんが俺の名を叫ぶ、するとその一瞬の隙により丸上が瞬時に小林くんとの距離を詰めた。

「もらったぁ!」

『ウォールクラッシャー』

「がっ…!!?」

 丸上が小林くんの腹にマナを込めた盾を思いっきりぶつけた。隙を突かれ、身体にマナを込めて守ることができなかった小林くんはその場に倒れてしまった。

「小林くん!クソッ!」

「雄也ぁ!?」

 小林くんを倒した丸上は俺とアイリスの方を見ると俺の方に向かってきた。

「この調子でお前もやってやらぁ!」

「邪魔しないでくださいまし?」

 なんとアイリスは槍による刺突を丸上に向けて突き出し、丸上は右手の盾で防ぎながら俺の方に突っ込んできた。

「オラァ!」

「くっ…!」

 盾による殴りを刀と銃で受け止めるように防ぐと、アイリスが俺の懐に槍を向けて刃を突き出す。

『滅閃光』

 俺は咄嗟に丸上を押し出し、銃を持っている方の拳を地面に打ち付ける、するとマナのバリアを俺の周囲に展開し、アイリスの攻撃を防ぐ。

「邪魔だぁ!」

 丸上がアイリスに盾で殴ろうとするがアイリスは槍でそれをいなした。今しかない。

「林くん!小林くんと!」

「っ!分かった!」

『ホーミング・ソード』

 俺はすぐに林くんに指示を出し、小林くんを回収してもらい、そのまま撤退させ、追いかけようとするアリスをホーミングソードで妨害する。

「もう一度私と遊んで下さりますのね!」

 アリスはそう言うと俺に向かって突貫してきた、俺は刀を構え、迎え討つ。

『破岩斬』

 大剣を振られる前に破岩斬を放つが簡単に避けられた。そしてアリスは大剣を振りかぶろうとする、俺とアイリの距離だと下がって意味もない。俺は咄嗟に刀を鞘にしまい前に出る。突然の行動にアリスは反応できない。

『マッハパンチ』

 俺はアリスの腹部に高速で拳を突き出し、殴り飛ばした。大分昔に弘からコピーした技がこんなところで役に立つとはな、と思いながら殴り飛ばしたアリスを見る、立ち上がったアリスは苦痛に顔を歪めるどころかどこか恍惚とした顔し、うっとりしている。

「あぁ、あぁ!私を!こんなにも!傷物にしたのは貴方様以外いませんわ!」

 俺は少し引きながらも刀を鞘から抜き、アリスの背後を見る、まだもう少しかかる。

「まだまだまだまだ楽しませてくださいな!そして私に!その汚した血を!貴方様を!私の身体の中に入れさせてくださいな!」

 そう言うとアリスは大剣を振りながら俺に向かって突貫してきた、俺は即座にランチェスターを取り出しマナを込める。

『バーニングショット』

 炎の弾丸がアリスに命中し、爆発する。しかしアリスは関係ないと言わんばかりの表情で突っ込んできた。それと同時、アイリスを相手していたはずの丸上が、俺の背後から盾で俺の背中を殴打した。その衝撃で前に出てしまい、不覚にもアリスの制空権に入ってしまった。

『アイスショット』

 俺はアリスの腕に目掛けてアイスショットを撃ち、命中させ、アリスの腕を凍らせた。

「お前マジでしつこい!」

『リフレクトショット』

『ホーミングソード』

 俺は背後の丸上に銃口を向けリフレクトショットとホーミングソードを放った。丸上は盾で防がないといけなく、その場で止まるしかなかった。そろそろトンズラさせてもらおう。

『ダークホールド』

 俺は時を止めて撤退する、時間は最大時間の30秒、その間に少しでも戦地から離れる。残り10秒ほどになると足止めのために投げナイフを数本と撒菱をばら撒いた。

 時が動き出し、投げたナイフが吸血鬼姉妹と丸上を目掛けて飛んでいき、全員の腹や腕に刺さった。

「流石にこれは俺も退こうかな」

 後方を確認すると丸上も撤退したらしく、吸血鬼姉妹も飛んで去っていった。追われている気配はなく、俺は林くんと小林くんがおるであろうホテルまで行くのであった。


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