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ギルドを追放されたサブマスター、最強の冒険者に引き抜かれて溺愛される  作者: 野塩いぜ


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14/15

第14話 選択

 二度目の馬車は、一度目と同じ漆黒だった。


 窓の外にあの二頭立ての馬車が停まるのが見えた瞬間、手が止まった。金の装飾に、手入れの行き届いた馬。ヴァレンティーニ家の紋章。


 前回と違ったのは、馬車から降りてきた人数だった。執事のセルジオだけではない。もう一人、若い男が同行している。身なりの良い、背筋の伸びた青年。——ヴァレンティーニ家の身内だろうか。


 レオナルドを呼びに行く。彼は窓の外を一瞥しただけで全てを察したらしかった。


「……また来たか」


 前回のような固まった表情ではなかった。代わりにあったのは、静かな覚悟のような目だった。


「会議室に通してくれ。——今日も、一人で話す」

「はい」


 セルジオを会議室に案内する時、前回と同じように廊下を一瞥していた。だが今日のセルジオの目は、品定めではなかった。もっと切実な——何かを諦めかけている人間の目に見えた。


 会議室の扉が閉まる。


 前回と同じ光景。でも、空気が違う。


 前回は『一度目の縁談を断る』だった。今回は——おそらく、最後通告に近い何かだ。レオナルドが「一度で引き下がる家じゃない」と言っていた通り、次が来た。


 そして次がある以上、その次もある。レオナルドが断り続ける限り、家は送り続ける。その圧力は、回を重ねるごとに重くなっていく。


 執務室に戻って、椅子に座った。


 ——私がここにいるから、レオナルドは板挟みになっている。


 そう思った瞬間、自分でも驚くほどはっきりと、その考えが形を結んだ。


 レオナルドが縁談を断り続けている理由の『残りの半分』。あの人は二度、言いかけて飲み込んだ。何を言おうとしていたのか、もう分かっている。分かっているからこそ、怖い。


 でも——怖いかどうかは、今は問題ではない。


 問題なのは、私がここにいることで、レオナルドが家との関係を壊し続けているという事実だ。折り合いの悪い家。でも家族だ。レオナルドがこの先も冒険者として生きていく上で、家との決裂は取り返しのつかない傷になりかねない。


 そしてその傷の原因が、私であってはならない。


 机の引き出しを開けた。白紙の便箋が一枚、入っている。


 ペンを取った。


 ——辞表を書こう。


 サブマスターを辞する。星の道標を離れる。そうすれば、レオナルドが縁談を断る「残りの半分」の理由がなくなる。家との関係も修復できるかもしれない。ギルドの運営は仕組みが出来上がっている。事務職員たちは優秀だ。私がいなくても——


 ペンの先が、便箋の上で止まった。


 書き出しの言葉が、出てこない。


「サブマスター」


 扉が叩かれた。ガルシアの声だった。


 咄嗟に便箋を裏返した。


「どうぞ」


 ガルシアが入ってきた。後ろにリナとエミリオもいる。三人が揃って来るのは珍しい。


「合同案件の第三区域、事前調査の日程が決まったんで報告に。——それと」


 ガルシアが頭を掻いた。この大男が照れる時の仕草は、相変わらず愛嬌がある。


「あんたに伝えておきたいことがある。俺たち三人で話してて、ちゃんと言っておこうってことになった」


「……なんでしょう」


「紅蓮の剣を出た時は不安だった。正直に言えば、行く先がなくて仕方なくここに来た部分もあった」


 ガルシアが真っ直ぐな目でこちらを見た。


「でも今は、ここにいてよかったと思ってる。——ジュリエッタ、あんたがいるからだ」


 リナが続けた。


「あたしも。ここでは依頼の一つひとつに理由がある。なぜこの編成なのか、なぜこのルートなのか、全部説明してもらえる。自分で依頼を取る時も、当たり前に意味を考えるようになった。——それはサブマスターが仕組みを作ってくれたからなんだ」

「僕もです」


 エミリオが小さく頭を下げた。


「索敵魔術を編成に組み込んでもらえたのは、ここが初めてです。サブマスターが僕の適性を見て、前に出していいと判断してくれた。——あの角猪の時も、僕が役に立てたのはあなたの編成があったからです」


 三人の目が、同じことを言っていた。


 ——サブマスターがいるから、このギルドは安心なんだ。


 喉の奥が、熱くなった。


 裏返した便箋の白い裏面が、視界の端にある。


 私はこの場所を手放そうとしている。この人たちが信頼してくれている場所を。自分の手で作り上げた仕組みを。全員を生きて帰す、という信念が息づいている場所を。


 怖いから。傷つくのが怖いから。また失うのが怖いから。


 ——それは、逃げだ。


 分かっている。分かっていて、それでも逃げようとしていた。


「……ありがとうございます。三人とも」


 声が震えないように、気をつけた。


「報告書、後で確認します。日程の件も」


 三人が出ていった後、裏返した便箋をもう一度表に向けた。


 白紙のまま。一文字も書けていない。


 ——書けなかった。


 この場所を捨てる言葉を、私の手は書けなかった。


***


 会議室の扉が開いたのは、昼を過ぎた頃だった。


 長かった。前回の面会は一刻もかからなかった。今回は半日近い。


 セルジオと同行の青年が、廊下を歩いてくる足音が聞こえた。受付に出て見送りの挨拶をしようと立ち上がる。ギルドの人間として、それは当然の作法だ。


 受付の前で、セルジオが足を止めた。


 同行の青年は一足先に外へ出ていく。馬車の扉を開けて、中で待つ姿勢だった。慣れている。こういう場面で待つことに、慣れた人間の動きだ。


「お見送りします」

「……いや。結構です」


 セルジオの声は静かだった。前回来た時の丁重さとは少し違う。もっと疲れた、もっと個人的な声だった。


 彼は白い手袋を外しかけて、やめた。そのまま手袋を握りしめている。


「サブマスター殿」


 私の肩書を、初めてまともに呼んだ。前回は「お手数をおかけする」と返しただけで、私の名も肩書も口にしなかったのに。


「……はい」

「あの子は——」


 言いかけて、セルジオが口を閉ざした。


 あの子。レオナルドのことを、そう呼んだ。執事が主家の人間を「あの子」と呼ぶのは、職務の言葉ではない。


 セルジオは長い間黙っていた。言葉を選んでいるのか、言うべきかどうかを迷っているのか。


 やがて、短く息を吐いた。


「——あの子が屋敷を出る日、私が馬車を手配しました。お嬢様のものだった膝掛けをこっそり積んだのを、あの子は気づいていなかったでしょうが」


 執事としての逸脱だ。主家の意向に反して、出ていく子供に母の膝掛けを持たせた。それを今、赤の他人に話している。——この人は今日、何かを手放しに来たのだ。


「今日が、最後でした」


 セルジオの目が、ギルドの内装を見回した。冒険者の装備が並ぶ棚、使い込まれた掲示板、私が整えた書類棚。ここがレオナルドの選んだ場所なのだと、確かめるような目。


「もう……お屋敷から参ることはありません」


 背筋は伸びたままだった。声も乱れていなかった。でも、白い手袋を握る指の力だけが、この人の感情を裏切っていた。


「どうか——」


 セルジオが、深く頭を下げた。ギルドの事務方に向ける礼ではない。もっと深い。


「……よろしくお願いいたします」


 それだけ言って、セルジオは背を向けた。漆黒の馬車に乗り込む背中は真っ直ぐだった。扉が閉まり、馬車が動き出す。石畳を叩く蹄の音が遠ざかっていく。


 ——もう、来ない。


 あの馬車は、もう来ない。ヴァレンティーニ家の紋章を付けた馬車が、このギルドの前に停まることは、二度とない。


 つまり、レオナルドは——


 膝から力が抜けそうになり、受付の縁に手をついた。


 勘当されたのだ。


 知識としては知っていた。貴族の跡取りが縁談を断り続ければ、行き着く先は勘当だと。でもそれは可能性の話だった。まだ先のことだった。レオナルドならうまく立ち回れるかもしれないと、どこかで思っていた。


 もう終わっていた。


 あの会議室の中で、今日、全てが終わったのだ。名前も、財産も、家族も。レオナルドは全てを失った。私のせいだ、と思った。――傲慢かもしれないが、そんな考えが頭から離れない。


 辞表を書こうとした手を思い出す。白紙の便箋。一文字も書けなかった。


 書けなかったことを、ほっとしていた自分がいた。冒険者たちの言葉に救われて、「ここにいてもいいのだ」と思いかけていた。


 でも——私がここにいたから、レオナルドは家を失った。


 いや、違う。


 身を引こうとした。距離を取った。辞表まで書きかけた。でもレオナルドはそんなこと知らないまま、自分の意志で選んだ。私がどう動こうと、この人は同じことをしただろう。


 ——それが、レオナルドだ。


 私がいてもいなくても、レオナルドはレオナルドの信じるものを選ぶ。家を捨ててでも、冒険者でいることを選ぶ。ギルドを守ることを選ぶ。


 じゃあ——私が身を引いたら、何が残る?


 レオナルドは家を失い、私もいなくなり、ギルドだけが残る。私がいなくなったギルドは回る。仕組みは作った。でも、それは——それは、レオナルドが望んだ形ではないはずだ。


 考えがまとまらないまま、受付に立ち尽くしていた。


「ジュリエッタ」


 振り返ると、レオナルドが立っている。


 顔を見た瞬間——何かが違うと思った。


 疲れてはいる。長い話し合いの後の疲労は見える。でもそれだけではない。覚悟を決めた人間の目をしている。戦場へ向かう目とも違う。もっと静かで、もっと深いところから来ている光。


 ——知っている。


 この人が何を失ったのか、もう知っている。セルジオが教えてくれた。あの深い一礼が、全てを語っていた。


「少し、時間をくれないか」

「……はい」

「外に出よう」


 断れなかった。——この人が全てを失った後の顔を、目を逸らして見ないふりをすることはできなかった。


***


 連れていかれたのは、川沿いの道だった。


 以前レオナルドに連れ出された時の、ベンチのある道。あの時は夕暮れだったが、今日は昼の光の中にある。川面が陽光を弾いて、白く光っている。


 ベンチには座らなかった。川沿いの柵に並んで寄りかかる。半歩の距離——ではなかった。レオナルドがいつもより少しだけ近くに立っている。


「セルジオに、最後通告を出された」


 前置きなく、レオナルドが言った。


「次の縁談を受けなければ、家はお前を勘当する。ヴァレンティーニの名を捨てることになる。——と」


 勘当。


 貴族にとっての勘当は、名前を失うだけではない。財産の相続権、家の庇護、社交界での立場。全てを失うということだ。


「……レオナルド」

「縁談は断ったよ」


 あっさりと。あの日と同じように、何でもないことのように。


「蹴った、と言ったほうが正確かな。セルジオには気の毒なことをした。あの人は最後まで僕を説得しようとしてくれた。一緒に来ていたのは従弟だ。勘当になった場合の後継候補として、連れてきたらしい」

「……知っています」

 

 声が、自分でも驚くほど静かだった。

 

「セルジオさんが。——全部は言わなかったけれど、もう来ないと」

 

 レオナルドが少し目を見開いた。それから、ふっと力を抜いた。

 

「……そうか。セルジオらしいな」

「なぜ——断ったんですか」

 

 もう答えは知っている。でも、この人の口から聞かなければいけなかった。

 レオナルドが、川面を見ていた。昼の光の中で、琥珀色の目が透き通っている。


「ジュリエッタ。——僕はずっと、半分しか言わなかった」


 風が吹いた。川面の光が揺れる。


「半分は、ギルドのため。残りの半分は答えなかった」


 覚えている。言いかけて止めた、あの一瞬の躊躇。


「もう飲み込まない」


 レオナルドがこちらを向いた。正面から。半歩の距離すら消えて、真っ直ぐに目が合った。


「僕が縁談を断ったのは、ギルドのためだけじゃない。家を捨てる覚悟ができたのは、冒険者でいたいからだけじゃない」


 彼の瞳は、揺れていなかった。手提げ灯の炎のように揺れるのではなく、昼の太陽のように動かない光で、私を見ている。


「僕が君を必要としているのは——サブマスターとしてだけじゃない」


 まっすぐに、よく通る声。静かなのに力強い言葉が、体の芯まで届いた。


「椅子を選んだのも、茶葉を覚えたのも、花を摘んだのも、外套を置いたのも、灯りを用意したのも——全部、同じ理由だ」


 全部。


 あの執務室に積もっていった一つひとつのもの。さりげなくて、断る理由がなくて、でも確かに私のことを考えて選ばれていたもの。


 全部が、ひとつの想いだった。


「君が好きだ。——ずっと前から」


 息が、止まる。

 知っていた。分かっていた。もうとっくに気づいていた。


 なのに、言葉にされた瞬間、世界が変わる。


 知っていることと、聞くことは、違う。

 顔が熱を持ち、視界がじわりと滲む。泣いている——私は泣いているのか。


「僕は君に、傍にいてほしい。サブマスターとしてじゃなく——」


「——待って」


 遮った。遮らなければ、このまま受け取ってしまう。受け取りたい。受け取りたくてたまらない。でも——


「私は——」


 声が震える。


「私は、怖いんです」


 言ってしまった。ずっと蓋をしていた言葉が、溢れ出した。


「ロレンツォにも、最初は必要だと言われました。支えだと言われました。十年間、それを信じていました。でも最後には、要らないと——」


 喉が詰まった。


「レオナルドは違うと分かっています。頭では、ずっと分かっています。でも——信じた先でまた失ったら、今度こそ立ち直れない。だから距離を取ったんです。甘えてはいけないと思ったんです。あなたが好きだと気づいてしまったから——これ以上近づいたら、失った時に」


 言葉が止まった。


 自分の口から出た言葉を、自分の耳が聞いている。


 ——好きだと、言ってしまった。


 レオナルドが、一歩近づいてくる。


 手が伸びた。休憩室の時と同じ、胼胝だらけの硬い手。あの時は額に触れた。今は——私の頬に触れた。涙を、拭っている。


「ジュリエッタ」


 低い声。柔らかい声。


「僕は、ロレンツォじゃない」

「わかって——」

「最後まで聞いてくれ」


 優しい声なのに、有無を言わさない力があった。


「ロレンツォは、君に支えてもらっていることを認められなかった。自分が君を必要としていることが、弱さに見えたんだろう。だから切り捨てた」


 レオナルドの手が、頬から離れなかった。温かくて、硬くて、震えていない。この手は、震えない。


「僕は違う。君がいなければ、このギルドは存在しなかった。君の力がなければ、僕は理想を形にできなかった。——それを認めることは弱さじゃない。事実だ」


 宝石のように輝く瞳が、真っ直ぐにこちらを見ている。


「君を必要としている自分を、僕は恥じない。君がいるから強くなれる自分を、弱いとは思わない。——だから、捨てない。何があっても」


 ——ああ。


 この人は、こういう人だ。


 飾らない。駆け引きをしない。思ったことをまっすぐに言う。椅子を選ぶ時も、茶葉を覚える時も、花を摘む時も、家を捨てる時も、同じまっすぐさで。


 ロレンツォは自尊心のために私を必要とした。だから自尊心を満たしてくれる別の相手が現れた時、私は要らなくなった。


 レオナルドは——レオナルドは、私を見ている。私の能力を、私の信念を、私という人間を。そしてそれを必要とする自分を、真正面から認めている。


 同じ「必要だ」という言葉なのに、こんなにも違う。


 ロレンツォとの関係は『なんとなく』だった。周囲が決めた縁談。決められた道の上を歩いていただけだった。失った時に耐えられたのは、自分で選んだものではなかったからだ。


 レオナルドとの間にあるものは、『なんとなく』ではない。


 この人は家を捨てた。名前を捨てた。その選択を、私が逃げることで無意味にしていいはずがない。

 自分の目で見て、自分の心で感じて、自分の意志で——


「……怖いです」


 まだ、怖い。


「でも——」


 レオナルドの手の上に、自分の手を重ねた。頬に触れている、硬い手の上に。


「——逃げるほうが、もっと怖い」


 好きな人の前から逃げ続けること。自分の気持ちに蓋をし続けること。この温かさを、自分から手放すこと。


 それは——ロレンツォに捨てられた痛みよりも、ずっと怖い。


 だって、ロレンツォに捨てられた時は、相手が選んだことだった。でも今ここで逃げたら、それは私が選んだことになる。自分の意志で、自分の幸せを手放したことになる。


 それだけは——嫌だ。


「レオナルド」


 名前を呼んだ。その音に滲む熱を、もう隠せない。隠す必要は、ない。


「私も——あなたが、好きです」


 声が震える。震えているけれど、それでも、言えた。


 レオナルドの目が見開かれる。——この人は、こんな顔もするのか。驚きと、喜びと、それから安堵が、全部一度に溢れている。

 まっすぐな人。感情を隠せない人――いや、隠す気がない人だ。それが、私の好きになったレオナルドだ。


「……もう一度、言ってくれないか」

「何度でも言います。——好きです」


 レオナルドが笑った。


 泣きそうな、嬉しそうな、どうしていいかわからないような顔で——笑った。


 その笑顔を見た瞬間、胸の中で、凍っていた何かが溶けた。


 ロレンツォの声が聞こえなくなった。「臆病者は要らない」も、「お前がいなきゃ回らない」も。ずっと響いていたはずの残響が、消えていく。


 代わりに残ったのは、目の前にいるこの人の顔だけだった。泣きそうな顔で笑う、不器用な表情。国一番の冒険者で、貴族の家を捨てた男で、私のために椅子を選んでくれた人。


「——ずっと待ってた」


 レオナルドが言った。声が少しだけ掠れていた。


「君がいつか、自分から言ってくれる日を。——だから追わなかった。踏み込まなかった。君が自分で選んでくれなければ、意味がないと思ったから」


 ——だから。


 だからこの人は、線を越えなかったのだ。


 距離を取っても追わず、差し入れを拒まれても手を止めず、言いかけた言葉を飲み込んで、ずっと線の外側にいた。


 私が自分の意志で、自分の足で、線を越えてくるのを待っていた。


 涙が、また溢れる。今度は止めなかった。


 川面の光が、滲んで揺れている。暖かな太陽の下で、二人で並んで立っている。半歩の距離はもうない。


 レオナルドの手が、私の手を握った。硬くて温かい手。この手が選んだものを、この手が差し出してくれたものを、私はもう拒まない。


 初めて、自分の意志で——(レオナルド)を選んだ。

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