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第19話(閑話2) 深夜のハーレム圧死事故

 深夜。

 自室のベッドでノアは浅い眠りの中にいた。温泉街での恐怖の余韻から、小さく唸り声を上げて身をよじらせる。


 

「っ……あ……頼む……消えてくれ……っ!」


 


 その時、全身を包み込む尋常ではない「重み」と「柔らかさ」に息が詰まり、ノアは目を覚ました。


 

「んむっ……!? ぶふっ……!?」


 

 目を開けた瞬間、視界を埋め尽くしていたのはルチアの圧倒的な柔らかさだった。ルチアがノアの頭を自分の胸元へ深々と抱き寄せ、窒息レベルで密着させているのだ。


 

「大丈夫……大丈夫ですわ、ノア様……♡ 私がよしよしして差し上げますから……♡」

 

「んぐぐ(息が……できない……!)」


 

 さらに、右側からはクララがノアの身体を抱き枕のように両手両足でがっちりとホールドし、左側からは薄着のネグリジェ姿のヴァネッサが、ノアの太ももに自分の足を絡め、胸元にすり寄ってきていた。


 

「ノア、うなされていたな……私と密着していれば安心だ。離さんぞ……」

 

「ふふ……ノアのここ、すっごく熱くなってる……♡ 悪夢のせいかしら、それとも私達のせい……?♡」

 

「んむーーっ!!(どっちもだよ! ていうか重い! 柔らかいけど重いし暑い!!)」


 

 聖女の胸で窒息しかけ、騎士の肉弾ホールドで締め上げられ、小悪魔の淫らな撫で回しに翻弄されるノア。恐怖の悪夢どころか、物理的かつ性的な意味での命の危機に瀕しながら、ノアは「誰か助けて……」と心の中で涙を流すのだった。

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