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第18話(閑話1) あーん地獄

2章は準備中なので、閑話をお楽しみください!

3話分あります

「さあノア様、お口を開けてくださる……? はーん♡」


 

 朝の陽光が差し込む屋敷の食堂。

 テーブルについたノアの目の前で、ルチアが蕩けそうな笑みを浮かべながらスプーンを差し出していた。スプーンの上に載っているのは、丁寧に一口大に切り分けられたふわふわのオムレツだ。

 だが、ルチアの胸元はなぜかボタンが大きく開け放たれており、前屈みになるたびに豊かな谷間がノアの目の前に迫ってくる。


 

「あ、いや、ルチア……自分で食べられるから! あと服、胸元!」

 

「ダメですわ。ノア様のお手手は、いつまた恐ろしいお力で痺れてしまうか分からないのですから。……ほら、あーん♡」

 


 目線をどこにやればいいか分からず動揺するノアの右腕を、反対側からクララがすっと自分の胸元へと引き寄せて抱きかかえた。


 

「無理をするな、ノア。私たちがいるのだから、お前が手を動かす必要などない。ほら、ルチアのあーんを受け入れろ。」

 

「クララまで!? っていうか、お前もなんで部屋着の薄絹一枚なんだよ! 腕に当たってる感触が柔らかすぎるんだよっ!?」

 

「ん……? 動きやすさを重視しただけだが……嫌か?」


 

 無自覚にむっちりとした太ももまで押し当ててくる騎士様に、ノアの理性が悲鳴を上げる。逃げ場を失ったノアが諦めて口を開けると、ルチアは愛おしそうに目を細めてオムレツを口へと運んできた。甘い卵の味と一緒に、聖女の甘い体香が脳を麻痺させてくる。


 

「ふふ、二人とも固いわねぇ。……ノア、次は私が淹れた特製のハーブティーよ。……熱いから、私がお口で冷ましてからあげるわね♡」

 

「口移ししようとしてるだろヴァネッサ!? 物理的に冷ませ! 息で吹け!!」


 

 左右と正面から襲いかかる過激すぎるお色気アタックに、ノアは顔をタコのように赤くしながら「助けてくれ〜〜!!」と絶叫するのだった。

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