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レリーナの訓練

遅くなり申し訳ございません!m(__)m

「エリアは森なんでしょ?森の中を走った経験はありますか?」

「残念ながら………いえ、一度だけ。5歳のときにこっそり抜け出して、森の中で遊んでいましたね」

「ないな、俺は。平地で駆けずり回ってたからな!」

「全くない。そもそも、森に入ることがなかったから…」


 結果……

レリーナ 経験有り(毎朝、走らされてたわ!)

エルハント 経験有り(幼いときだけどね)

ダイレン 経験無し(平地ならあるぞ)

グラディオ 経験無し(森に入る必要もなかったし)


 レリーナは片手で目を覆った。


「私以外、ほぼ経験無しですか……。なんでしたら、私が毎朝、行っている訓練でもします?結構、きついですけど…」


 「どうします?」というような目で三人を見た。三人揃って、悩んでいた。


「では……、お願いします…」

「朝の7時ぐらいに学園の中庭に集合できますか?難しいようでしたら、時間をずらしますが…」

「問題ないですね、僕は」

「いつもどおりだから、大丈夫だ」

「僕も平気です」


 決まりねと言わんばかりの笑顔をレリーナはした。さて、この笑顔がエルハント、グラディオ、ダイレンにどう見えたのだろうか。


(あ、ルーティーンを見直さなきゃ!食堂って、何時に開くかしら?)


.。・**○**・。.。・**○**・。.。・**○**・。


 レリーナの朝は早い。5時前に起き、動きやすい服装に着替える。5時に寮母さんに声をかけて、朝のランニング。学園内のすべてのものを使っている。校舎の屋根をつたったり、ベンチやらなんやらの置物を飛び越えたり。ましてや、池を何周も走ってみたり、校舎の窓際に飛び乗ってみたり。跳んだり走ったりしながらもペースを崩さない。


「まあ、これぐらいにしておこうかな。この後もやるし…」


 本来の半分の時間でランニングはやめ、素振りの回数を半分にして、寮に戻ると、時間は6時。


「レリーナさん、もう食堂は開いてますよ」

「食堂は朝の6時からだからね」


 トアとノアと話しながら、着替えを済ませ、食堂へと移動する。食堂は寮生活をおくる生徒のための場所。昼休みに使う食堂とは、また別の施設である。


 レリーナは一人、テーブルに座り、朝ごはんを取る。また部屋に戻って、ゆっくり準備をする。本来なら、この時間までランニングやら素振りやらをしているが、今日は……


(7時からあるのよね〜。さて、どういうルートを走ってもらったほうがいいかな〜?)


 7時前に、中庭へ。荷物は終わってから取りに行くとトアノアに伝えてある。


「おはよう、レリーナ嬢」

「おはよ!」

「おはようございます、レリーナ」

「ごきげんよう、リーナちゃん」

「おはようございます、リーナちゃん!」


 エルハント、ダイレン、グラディオの他、シャーロットとアリアがいた。


「おはようございます!シャルルちゃんとアリアちゃんは、日陰で応援?」

「ええ、そうですわ!」

「リーナちゃんのかっこいい姿を目に焼き付けるために」


 婚約者の応援ではないのかい!レリーナは心のうちでツッコミを入れた。シャーロットとアリアは目をキラキラさせていたがために、突っ込めなかったのは事実……。


「では、早速、やっていきましょう!私の後ろについてきてくださいね〜」


 レリーナは駆け出した。三人も後を追う。「頑張ってくださいまし〜」「ファイトで〜す!」と応援組の声が後を追ってきた。


「あ、言い忘れましたが、私が跳んだりしても、届かないと判断しましたら、迂回してもかまいませんよ〜」


 そう言って、レリーナはタンッタンッタンッと壁をリズムよく蹴って、屋根に上がっていく。流石に、三人は無理だったようで、地面を蹴っている。


(あ………。とりあえず、屋根に上るルート、跳んでどっかに上るルートは避けよう)


 レリーナは屋根を飛び降りて、三人の前を走る。その顔は爽やかだ。反対に、エルハント達は余裕がなくなっている。


「もしかして、ペース、早い?落とそうか?」

「い、い、え。だい、じょ、うぶ、です」

「じゃあ、とりあえず、飛び越えてみましょうか、障害物」

「「「な?!」」」


 明らかに嫌そうな顔をしている彼らをよそに、レリーナは障害物コース(美術棟の近くの物が転がっている所を飛び越えていくコース)を選択した。もちろん、小さめの障害物を選択している。大きいものは、迂回した。


.。・*〇*・。.。・*〇*・。.。・*〇*・。


 40分くらいして……


「お疲れさまですわ、皆様」

「もしよければ、これどうぞ。家で作ってきたんです」

「ありがとう、アリアちゃん!」


 余裕そうに爽やかな顔をして、アリアからレモン水を貰うレリーナ。他3人は仰向けになっていた。


「エル殿下、どうぞ。水分を取らないと、いけませんわよ?」

「レンもですよ!ほらどうぞ」

「ディオ?貴方、顔が悪いけど、大丈夫?医務室、行く?」


 女子組は仰向け組にそれぞれ、声をかけた。エルハントとダイレンは疲れてはいるが、まあ、問題ないだろう。反対にグラディオは顔が真っ青。見るからに大丈夫じゃない。


「大丈夫……じゃないわね。ごめんね、無理させちゃったわ」

「平気……」

「「「「「その顔のどこが(ですの/ですか)?」」」」」


 その後、大丈夫と言い張るグラディオをダイレンが無理矢理、医務室に連れて行った。もちろん、今日の朝の訓練はお開きとなった。


(ディオには、特別訓練の方がいいかな?そういえば、授業の外周も辛そうだったわね……。無理させて、申し訳なかったなぁ)


 授業中にもかかわらず、朝の反省をしているのを、彼女の友人をはじめ、クラスメイトは知る由もなかった。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます!(*'▽')

【ブクマや評価もよろしく!(^_-)-☆】

そして、2021年の投稿は、これでラストです。

【みなさん、よいお年を~】

よいお年をお迎えください。

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