闘技大会にむけて
おまたせしました!
【遅くなってしまい、申し訳ない!】
レリーナ達が入学して、もうすぐ一ヶ月。4月の最終週。
「今日は闘技大会の学級代表を決めるぞ!」
闘技大会。夏季休暇前の大イベントである。『個人戦』と『団体戦』の2種類がある。
個人戦では、選択授業で騎士科の科目をすべて取っている生徒の強制参加の『騎士の部』と参加自由の『混合の部』がある。騎士の部は騎士科の順位付け、混合の部は戦闘に自身のある者たちの順位付け。
団体戦は、学級対抗。各学級4名ずつ選出し、旗の取り合い合戦。
どちらも、魔法や能力を使用してもよいが、武器は模擬剣や木刀のような切ることができない武器を使用する。
「誰か、やりたい者いるか?………エルハント・サイアーズ、グラディオ・ルイザーク、ダイレン・ゼビナード……と、レリーナ・アルース。この4名の他に出たい者はいるか?」
他全員、手を上げる気すら皆無。
「じゃ、決定な。個人戦で出たい者は、応募用紙を担当者――ラギー先生に提出するように!以上!団体戦メンバーは集まれ!」
他の人は自由に過ごそうとしている中、レリーナ達は先生の周辺に集まった。
「優秀な者たちによる組み合わせだ。最強とも呼べる。集まれる時に集まって、練習するように」
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「じゃあ、作戦会議としようか?」
お昼休憩。食堂でテイクアウトをしたお弁当を食べながら、作戦会議が始まった。場所は訓練場。全員、地面に座っている。
「まず、ルールの確認だな」
「個人戦と同じく、切ることができない武器を使用するんだよね。あと、能力や魔法も使用可能!」
「異なることは、エリアが学園の敷地内の森であることだね。あとは、旗を守りながら、取りに行かなければならない。確かそうだよね、ディオ?」
「ああ。旗が取られたら、終わりでしたね」
他に、旗は囲ってもよし、守ってよし。
順位はカウント制。カウントの仕方はこんな感じ。例えば、Aチームは現在、2本、Bチームは0本、旗を取っている。Aチームの旗をBチームが取ると、Aチームはそこで終了。結果、Aチームが2本(Aチームが取った旗数)Bチームが3本(取った旗数+Aチームが取った旗数)となる。このように、『取った旗数+取った旗のチームが持っていた本数』でカウントされる。
「まず、旗の守り方だね。魔法で囲うのがいいかな?」
エルハントは手持ちのノートにサラサラと書いていく。
・エルハント 雷
・グラディオ 風、水
・ダイレン 火
・レリーナ 風、水、雷
「まず、僕の雷属性は囲むに不向き。レンの火属性なんて、もってのほか。となると、水属性が使える、ディオとレリーナ嬢が適任だと思うね。どう、二人とも?」
レリーナとグラディオは顔を見合わせた。
「水で囲うのか?氷は生憎、使ったことがないな」
「使えるけど……囲うのは初めて、かな?」
「じゃあ、試してみようか。その方が早いでしょ?」
だから、昼食をわざわざテイクアウトして、訓練場にしたのね!レリーナはエルハントの準備の良さに呆然としていた。彼女の様子を見たグラディオとダイレンは笑っていた。
((まあ、最初はそうなるよね))
「何?その反応?文句でもあるの?」
エルハントが三人を睨んだ。レリーナは身の危険を感じて、気の抜けた顔を引き戻し、ダイレンとグラディオは必死に笑いをこらえていた。
エルハントは満足したのか、サンドイッチが入っていた箱を二つ、床に置いた。
「ディオとレリーナ嬢。それぞれ一つずつ、箱を囲ってくれるかい?形や囲い方は問わないけど、守る前提で。ね?」
二人はのろっと立ち上がり、それぞれ、箱の前についた。
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【年末までに闘技大会まで行かねぇかも……】




