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強☆人☆類 〜握力がインフレした俺はゴリラの異能使い〜  作者: 徳島静
第4章『ゴリラゴリラゴリラの名は?』
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キリマンジャロ

テン、テン、テン、テー……デデデン♪


「この旋律は!?」

「あれ、わたしとうとうおかしくなっちゃったの?」


突如として成増に鳴り響く旋律におじさん幼女と真冬は慌てふためく。

その壮大なアフリカの大地を想起させる安っぽいソプラノリコーダーのメロディーは俺の握力から発せられてるっぽい。


「小五音楽教材史上最強との呼び声高い名曲【キリマンジャロ】!?なぜここでそんなものが!?」


強い握力は時に旋律を奏でる。

どうしてキリマンジャロなのかはマジで意味がわからないが。


「昂っている俺の握力の強さを表すのがこの曲なんだろう……多分」

「えっ!?君、いつのまに!」


金色のゴリラと化した俺はもはや真冬の手の中から離れ、大地に立つ。


そしてキリマンジャロの演奏は佳境に入る。

俺は人差し指で空を撫でた。


「たぼばっ!?」


おじさん幼女は俺の人差し指から伝わった握力によって発生した高度のGに耐えきれず膝をつき、吐血する。


「嘘……強い。ていうかいきなりキリマンジャロかかって復活して金色のゴリラになっててあのちょっとよくわからない」

「それでいいさ。人として正常な反応だ。すぐに片付けるからそこで待ってろ」

「えっ!?ああうん?なんでキリマンジャロ???」


クロックアップした展開にまだついていけない真冬から離れ、俺はポケットに手を突っ込みながらおじさん幼女に近づこうとし、自分が全裸だと気がつく。


仕方ないので半端なジョジョ立ちみたいなポーズでおじさん幼女を見下ろす。


「俺はこの世で許せないものが二つだけある」

「な、なんだ!?なんなのだ!?少年は虫の息だったはずなのにこの握力は!どうしてキリマンジャロなのだ!」

「お前のような卑怯なおじさんと!!ラインの会話で小さい「ゎ」とか「ょ」を使う女だああああ!!」

「会話っ!!噛み合ってないよ!!」


真冬のツッコミは無視して俺は握力でブラックホールを生み出しおじさんの握力を吸い出し奪う。


おじさん幼女はいとも簡単に元の無力なおじさんへと戻ってしまった。


「な!おじさんに!?美しい幼女の私が!!元の醜いおじさんに戻ってしまった!」

「さてダラダラしても仕方ないので俺が判決を下す」

「なっ!?」

「これはよしたかの分!!」


俺は死なないギリギリのラインの握力を持っておじさんの頬に右ストレートを浴びせる。


「これは委員長の分!」


回し蹴り。


「これは真冬の分!」


渾身のアッパーカットにより宙に浮くおじさん。


「そしてこれは……」


両腕を合わせ独特の構えをとる。

落下するおじさん。


「この俺の怒りだぁぁあああ!!はぁあああああ!!」


両腕を突き出し握力から生まれる気功生の類をおじさんに浴びせる。


「馬鹿な!!」


ゴリラの握力から生み出される聖なる握力がおじさんの心の邪念を焼いていく。


「この成増一可愛くなるはずのおじさんがあああああ!!」


どさっ!


重々しい音ともにおじさんは地面に叩きつけられる。


「勝った」

「秋子の分は!?どうしてないの!?酷いよかれぴっぴ!!ふぇええええええええんん!!」


戦いの最後にどこからともなく不適切な音声が混じったことを心からお詫びします。


何はともあれ成増の危機は去った。

暗黒の幼女時代は幕を閉じ、平和が訪れたのだ。

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