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強☆人☆類 〜握力がインフレした俺はゴリラの異能使い〜  作者: 徳島静
第4章『ゴリラゴリラディエリ』
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32/53

犬

「どういうことよ!そこのクソガキはぴっぴくんとどういう関係なの!」

「俺もそこのところは詳しく訊きたい!」


動揺する俺たちに対し真冬はややアンニュイな表情を見せる。


「筋肉を奪われたから……かな」

「何よそれ!!どんな特殊プレイを経たらそんな反応が出てくるの!」

「俺がヤバイやつみたいじゃねえか!」

「わたしのマッスルを奪った責任・・・・・・とってもらうんだからね」

「そんなふるい型月みたいな台詞でごまかすんじゃねえ!時代はフェイトだ!」

「とにかく!わたしは筋肉を奪われ、新たに手にした力も及ばずそして始めて気がついたの人間としての……心に」


人外が人間の優しさに目覚めたみたいな言い方やめろよ。


「そんな……秋子のかれぴっぴはどれだけ罪作りなの……でも負けない。決着をつけるわ。お前を殺して秋子はかれぴっぴのかれぴっぴになる!!勝負よ!!」

「その勝負……僕に任せてもらえないかな?(cv櫻井孝宏)」

「ようやく話に収集がつきそうな時に新たに変なやつ出てくんなよ!!」


物陰から放たれる突然のイケヴォに動揺を隠せない。

それは元ソルジャークラスファースト(自称)を思わせる声とともに姿をあらわす。


「お前は織田宇治春だ」

「お前は……犬だ?」


俺の声が疑問符にあふれているのは現れた人物が、いや人物じゃねえわ、普通になんか犬だわ。犬が出てきた。

腐女子が喜びそうな声のウェルシュコーギーが俺の名を呼んだのだ。


「マキシマ先生どうしてここに!?」

「誰だよ!マキシマ先生って!そこの犬の名前か?」

「秋子の飼い犬よ!きちんと先生をつけて!じゃないと軽蔑されるでしょう!」

「この人普段犬に軽蔑されてるの!?どれだけ人間としての徳が低いの!?」


真冬の発言に犬は嘲笑を浮かべ言った。


「あながち間違いではない。その女の生涯は野獣に似て哀れみに欠けていた。アラサーを真近にした今野鳥程度の哀れみが似つかわしい」

「どういう意味ですか?マキシマ先生……」

「自覚がないなら反省のしようもないか。残念だよ。僕の飼い主はもっと有望な人間だと思っていた」


こいつ畜生の分際で超偉そうなんだけどなんなの?

ホントに犬なの?


「餌の時間を過ぎても現れる気配がないからこちらから出向いてみたら……自分より一回りも下の女と争っているなんてつくづく愚かな人間だ」

「犬っ!!めっちゃ飼い主のこと見下してるけど!?ていうか頭良さそうな言葉遣いの割には食欲に従って出てきただけじゃない!」


真冬の言う通りだ。

犬は所詮犬でしかなかった。

だが犬は不服だったようである。

あからさまに不機嫌な声で真冬に反論しだす始末だ。


「いい加減僕を馬鹿にするのはやめろ」

「犬激オコじゃねえか!謝れよ真冬」

「謝るの!?わたしが!?」


困惑しながらも真冬は犬に頭を下げる。

犬は満足げだ。その様はとても腹が立つ。


「自ら考えることをやめた君達に僕から提案しよう。これより織田宇治春にもっとも相応しい女性を決めるべく僕はここに宣言する」

「宣言……何をだ?」


犬は高らかに言う。


「ドキドキHeartトゥHeartデート作戦を始める」


やはり犬はどうしようもない下等生物だった、

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