第7話:予兆
夕ご飯が終わった後もクレナはまだ考えていた。
いつ3人に暴走するサインが表れるのか…。
その時自分はどうするのか…。
壊すと決断しても、果たして出来るのか…。
「クレナ、どうしたの?」
クレナが声のした方に顔を向けると、そこにはシアがいた。
「ご飯の間、ずっと考え事してたみたいだけど…。何かあったの?」
「うん、平気。大丈夫よ。」
そう言うとシアは少し悲しそうな顔をして言った。
「クレナ…。もしかしたら私達じゃ役に立たないかもしれないけど、悩み事があるんだったら言って?皆心配してたし…。」
「役に立たないなんて…そんな…!」
「言ってクレナ…!お願いだから…!」
シアは絞り出すように言うと、泣きながらクレナにしがみついた。
(涙…………!?)
クレナは急いでシアを引き離した。
「シア…、いつから涙なんて出るようになったの…?」
「涙…?涙って…人が目から流す塩水の事…?」
「そう…!ほら、シア。あなた泣いているの…!自分で目の回りを触ってみて…!」
シアはクレナの言った通り触ってみる。
「本当…。」
「ねぇ、シア…?いつから…?」
シアは困ったように、
「さっきのが初めて…。何か凄く悲しくなって…。」
と言った。
(そんな…。まだ大丈夫だと思っていたのに…!)
クレナは愕然とした。
「どうしたの、クレナ…。顔が真っ青…。」
「大丈夫…。シア、もう寝なさい…。もう遅いから…。」
「う、うん…。それじゃあ、お休み、クレナ…。」
シアはそう言って二階に上がっていった。
クレナの心は、嵐が吹き荒れていた…。




