第6話:迷い
「クレナ、……クレナ?」
ジュナがこの間来た時からクレナはちょっと様子がおかしい、とカナデは思っていた。
呼び掛けても応えない事が何回もあったし、料理や人形作りを失敗したりした。
(今までこんな事なかったのに…。)
「ねぇ、クレナ〜?どうしたの〜?」
「あ、あぁ…、カナデかぁ…。」
「どうしたの、最近〜。ジュナが来てからなんかおかしいよ〜。」
そう言うとクレナは少し困った顔をして、
「何でもないよ。大丈夫だから…。」
と言った。
「本当に〜?シアもケイも心配してたよ〜。」
「そうなんだ…。ごめんね、心配させちゃって…。」
「ううん、大丈夫〜!あ、もしかしてクレナ、ジュナにいじめられたの〜?それならジュナに謝りなさいって言ってくる〜!」
そう言うと、カナデはドアの方向へ向かって行った。
カナデは本気だ。
「ち、ちょっとカナデ!そんな事ないから!本当に!!」
「そう?それならいいんだけど…。」
カナデはそう言うと、2人の所へ行く、と言って二階へ上がって行った。
しかし、すぐ降りて来たと思うと
「何かあったら言ってね」
と言った。
「うん。ありがとう。」
その言葉を聞くと、カナデは二階に戻っていった。
(言えるはずない…。私が3人を壊さないといけないなんて事…。)
しかし、ともクレナは考えた。
(もしかしたら、そんな事はないかもしれない。過去にそういう話があった事は知ってるけど、本当かどうか分からないし…。)
クレナはそう考えてそんな事はないと思い込もうとしていた。
でも、とやはり考えてしまう。
先輩達に似せて作った時から覚悟はできていたが、やはり自分の手で壊さないといけないなんて…。
「クレナー。夕ご飯まだー?」
時計を見ると、もうそろそろ夕ご飯の時間、という時間だ。
「ごめんねー。今から作るからー。」
もう少し様子を見よう。何かあったらちゃんと説明しよう。
そう自分に言い聞かせて、クレナは夕ご飯の準備に取り掛かった。
今回は投稿するのが遅くなってしまいました。次回からはテンポよく投稿していきたいです…。




