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凡人でもできる現代ファンタジー攻略法  作者: 夜鐘
第一章 スケルトンダンジョン攻略 前編

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勝てない理由

 さて、ボス部屋と思しき鉄扉の前で若干途方に暮れております。


 現在、五層目に突入して、五つある通路のうちの一つ、正面にあった通路の突き当りまで来ております。

 この間、スケルトンどころか一切の接敵がありませんでした。


 


 まあ、途方に暮れているのには訳がある。


 現状、おそらくボス部屋だと思われる部屋の扉を発見したはいいものの、この扉がどうやったら開くのか見当もつかないからだ。

 

 まず単純に、扉がでかすぎる。そもそもこの空間の天井がかなり高く、そこに接するようにつけられたこの扉もかなりの高さがある。それに加えて重厚な鉄製なのだ。

 

 まだ、侵入する気はないが、試しに押してみてもビクともしなかった。

 加えて、筋力アップのアクセサリーをマックスで着けてみたも結果は変わらずだった。

 


 なんとなく、こういう系統の扉は見た目によらずスムーズに開くイメージがあった。

 流石に無いとは思うが、()()()()()()()()()で挑戦すらできない、なんて考えたくもない。

 

 

 まあ、ここで途方に暮れていても仕方が無いので、何かしらの『ギミックで開く扉』であることを願い、まずは他の通路の様子を見てみることにする。




 *******



 一通り他の通路の様子を観察してきたので、まとめていこう。


 正面の通路から一度階段のあったホールまで戻り、時計回りに調べてきた。

 どの通路も最奥以外は変わりなく、所々に棺がある正面の通路と似たような様相であった。


 問題は通路のその最奥。

 見た限り、一つの通路につき一体のスケルトンが通路の最奥に配置されていた。

 これが普通のスケルトンであれば何ら問題はなかったのであるが、強さは以前戦ったユニークかそれ以上に感じる。


 また、配置されたスケルトンの種類もバラバラで剣士、槍士(どちらも重厚な鎧をまとっている)、魔法使い、そして弓士。



 そう一、二層目以来姿を見せなかった弓を使うスケルトンが再登場したのだ!



 逃げれる準備をしながら少しだけ近づいたのだが、どうやら奥に配置されたスケルトンたちはその場からあまり動かないようだ。

 ただし感知する範囲は相当広いようで、弓と魔法はかなり遠くまで攻撃してきた。そのため、その二体に関しては近寄って観察することすら出来なかった。



 現状、正直言ってかなり厳しい。

 まず弓と魔法相手はそもそも射程で負けてしまっているのだ。

 今私が使っている弓は二層目でゲットしたアイテムだ。当然ながら階層が進むごとにドロップしたり、副葬品としてゲットできるアイテムの質は上がっている(気がする)。


 そのため、正直いま使っている弓も矢も、その後ゲットした剣や槍に比べるとあまり強くない。遠距離攻撃に属性を付与するブレスレットのおかげで四層目までは上手くいっていたが、この層では少しきつそうだ。


 私の弓の腕からして射程で負け、装備の質でも負けている。正直、弓と魔法相手は勝ち目がない。

 

 

 では槍士と剣士相手はどうなのかというと、こちらも少々厳しい。

 どちらも重厚な鎧をまとっており、その鎧の守りを矢で抜けるかは微妙だ。

 

 近接戦ではどうなのかというと、()()()()()を持っているので勝ち目はある。

 あるのだが、近接戦で槍士の相手は難しい。

 

 というのもこれまで槍使いスケルトン相手の戦いでは、カタコンベ内の狭さという地形で嵌めて勝ってきたのだ。

 しかし、今回のこの五層目。通路の幅はかなり広く、戦うのに十分なスペースがある。通常は戦いやすく、良い方に働く要素だろうが、私からするとかなり厄介だ。



 今まで通りにやっても勝てそうにはない。


 

 勝てない理由を並べてきたが、まずは準備だ。

 まずは最も勝てそうな剣使いスケルトン、これに勝つことを目標にやっていこう。

 

 


 五層目の綺麗に整えられた墓。悪いがここも荒らさせてもらう。

 まあ、墓参り代ってことで、遺品はありがたく使わせてもらおう。

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