各種ステータス・2
さて、残り二つの、器用・魔力のステータスについてだ。この二つは現状、筋力・敏捷ほどステータスアップによる恩恵を感じられなかった。
まず器用だ。このステータスはアクセサリーを着けても、なかなか恩恵が感じられなかったが、検証を進める中で、いくつかの効果が分かった。
まず、遠距離攻撃の命中精度の向上だ。投擲で何かを投げた際もそうだが、特に弓矢でその恩恵を感じた。今までは弓を引いた段階で狙いがブレることもあったがそれがなくなった。流石に走りながらでは狙いがブレるが、移動しながらでも弓を射れるようになりそうだ。
ダンジョンに入った当初、無理だと思っていた弓がまさかここまで使えるようになるとは。ステータス様様だな。
ここからは考察になるが、器用ステータスの恩恵は、運動時の実際の体の動きと、頭で考えた動きとのギャップを減らすことではないだろうか。
人間は意外と、体を思ったとおりには動かせない。さらに言えば、体の延長線上にある武器を動かすのは、より繊細な身体の操作が必要となる。
器用ステータスはその体の操作を滑らかにしているような感じがする。
これだけ聞くと一見強そうな効果だが、これから先を考えるとそうもいかなさそうだ。どれだけ体を器用に操れても、力が足りなければ相手にダメージを与えられないし、俊敏さが無ければ相手の攻撃を避けられないだろう。
この点を考えると、前の筋力・敏捷ステータスに比べて優先度は劣る気がする。
自分の得意分野を伸ばす、ステータス極振り、というのに憧れなくもないが、現状ロマンに振り切れるほど余裕が無いので、残念ながら却下だ。
最後に魔力に関してだが、正直ほとんど分からなかった。残念なことだが、そもそも人間には魔力を感じ取る器官など備わっていない。当然、変化も感じられなかった。
とはいえ、魔力ステータスがあるのに使えないということもないだろうと思い、しばらく座禅を組んで瞑想したり、スケルトンの魔力を感知してみようとチャレンジしたりしてみた。成果はゼロだったが。
とりあえず、いま調べられる範囲では、使用できる【鑑定 Lv4】の回数が増えることが分かった。このことから、おそらくだが魔力ステータスを伸ばすことで、体内にある魔力の量が増えたり、効率よく鑑定などのスキルを使えるようになったりするようだ。
魔力が切れる直前の気持ち悪さを人為的に再現できれば、魔力が使えるようになる気もするが、肝心の方法がまるでつかめない。
ネットを見ると魔法が使えた自慢や、使っている人の目撃例はあるのだが、残念なことに未だにハウツーは載っていなかった。今のところは試行錯誤を続けるしかない。
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さて、一通りステータスアップ効果の検証が済んだ。
今回の検証を経て感じたことは、まず、自分には筋力が足りないということだ。筋力ステータスにポイントを振ることは確定した。
とりあえず、長剣が満足に振れる10までは上げることにする。今後は普通に筋トレも頑張ろう。
そしてもう一つは、ステータスアップ系のアクセサリーは、アクセサリーとしてはやや微妙だということだ。
もちろん今後ステータスの上昇幅が大きくなれば別だが、現段階では、【器物の指輪】や【動体視力強化のイヤリング】の方が、効果として活かせる幅が広い。
それに加えて、筋力や敏捷の上昇よりも【速度アップ】や【装備重量軽減】系のブレスレットやアンクレットの方が望む効果を得られる。
総じて、アクセサリーでステータスをアップさせるのは無しだな。




