初めての協力
ふう、一件落着!
え?彼らをどうしたかだって?
まあ、安らかに眠っているんじゃないか?ちょうど集団地下墓地だし。
スケルトンダンジョンへの侵入者3人組。申し訳ないが、懸念材料にはここで消えてもらうことにした。
まじめな話、彼らの対処には悩んだ。しかし、このダンジョンが外部に漏れるリスクや、五層目以降のアイテムの独占を考えると、この段階での第三者による攻略は許容できなかった。
そして、彼らに消えてもらおうにも、さすがに三人を正面から相手にするのは厳しい。このダンジョンに関する知識や地の利はこちらにあるが、人数差もそうだし、なにより怪我でもしたら今後の五層目の攻略に響く。
そこで!今回はダンジョン出現から苦楽を共にしてきた、スケルトン君たちに協力して頂いた。近場にいた魔法使いスケルトンと槍使いスケルトン。彼らを誘導し、気配希釈を使ってその場から離脱した。ゲームなんかではよくある【MPK】という手法だ。
そうすれば、あら簡単!悩みの種をきれいさっぱり消し去ってくれた。彼らもこのダンジョンを荒らす人間たちにお怒りだったのだろう。
このようにして、彼らには永眠して頂いた。つまり、直接手にかけたわけではない。なんなら、スケルトンから逃げ切り、見ていただけだ。
もしかすると、この世界に【カルマ値】なんて概念が存在するかもしれない。ステータスなどに、【殺人】だの、【同族殺し】だのと表示されるかもしれない。
ファンタジー化したこの世界のルールが判明していない以上、リスクを背負うのはできるだけ避けたい。
今回の3人とスケルトン2体の戦い。隠れつつ観察する中で、改めて魔法の強さを感じた。魔法を避けながら接近戦に持ち込むのも難しく、遠距離ではほぼ一方的な戦いになる。思った通り、こんなのを流れ弾で食らったら大変なことになる。今回は意図的に引き起こしたが、このダンジョンの存在がばれて、人が増えれば容易に起こりえるだろう。
それに加えて、人間の脆さも目立った。一発くらうと痛みで怯んで動けなくなってしまう。改めて考えても、防御って難しい。筋力や敏捷のステータスを上げれば、攻撃力や素早さは上がるのだろうが、種族人間自体の耐久力は何とかなるのだろうか?耐久なんかのステータス項目は見たところ存在しない。
今のままでは武器に少し切られただけで、ゲームオーバーになりかねない。私も気を付けよう。
そう考えると、今まで無被弾ノーダメージの俺、すごくないか?ユニークに吹っ飛ばされたことはあるが、武器による攻撃なんかは食らっていない。そもそも一発食らえば終わりなのだから当然だが。
ということで、地下墓地(ダンジョン内)にて安らかにお眠りになった彼らに合掌。そして、遺品を少し漁らせてもらう。別に彼らが使っていた武器なんかの装備に興味はない。しかし、彼らの情報、特になぜこのダンジョンを発見できたのかについては知っておきたい。




