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凡人でもできる現代ファンタジー攻略法  作者: 夜鐘
第一章 スケルトンダンジョン攻略 前編

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交流しよう!(情報収集)

 ある程度弓矢の練習が出来たので、移動しようと思う。



 折角なので、少し人のいる方に行って、彼らの戦い方を観察させたもらおう。(バレないように)


 ついでに、ポケットから【聴力強化のイヤリングLv1】×2を取り出し、戦闘用に着けていた【動体視力強化のイヤリングLv1】×2と付け替える。

 この装備は情報収集にうってつけだろう。



 入り口が近くなると、人が増えてくる。

 彼らを観察していて分かることだが、装備の差が激しい。


 中にはどこで揃えたのか知らないが、金属製の甲冑のようなものを着込んだ人もいる。

 しかし、そんな装備を持っているのは少数で、多くの人は武器一本だ。


 武器を持っていないモンスターも、稀にではあるが倒した際に武器をドロップすることがあるようで、多くの人はそれを使っている。



 あと、見当たるのは【木製の槍】で戦っている人々だ。

 どうやらこの槍は、主に木が存在するダンジョンで、その木を伐採、加工することによって大量に作られた物のようだ。


 このダンジョンの入り口でも、大量に売られていた。

 商魂たくましい。



 私も大量の武器を持っているので、一時それを売ることも考えたがやめた方が良さそうだ。

 理由としては、大量の武器。それも質の良い鉄製の武器を売っていたら、間違いなく出所を聞かれるからだ。


 最悪の場合、大勢の人にまとわりつかれる可能性もある。


 現に、先ほどの金属製の甲冑を着込んだ人は、多くの人から質問攻めにあっている。


 うん、装備のグレード落としておいてよかった。



*******



 弓の練習をするふりをしながら周囲を観察していると、


 奥の方から歩いてきた高校生ぐらいの男の子が、近くで戦っていた女の子に話しかけようとしているのが目に入った。


 どうやら彼女も周囲と同じく木の槍を使っていたようだが、その大きさに振り回され上手くいっていない様子だった。

 自分も一度槍を使おうとした際に通った道だったので、心の中で(うんうん、分かるよ)と頷きながら観察していたのだ。



 奥から来た男の子がアドバイスでもするのかと思って、耳を傾けると、どうやらそうではないようだ。

 ナンパか?



 耳を澄ませると、なにやら説明して「君に合う武器はこれだよ」と言って、いわゆる魔法の杖のようなものを渡したのが見えた。


 思わずぎょっとする。

 今まで、いろんな武器(ドロップ、副葬品)を見てきたが、見た目だけで言えば四層目で得られる物と同じぐらい品質が良いのではないだろうか。


 何を言いたいかというと、凝った装飾でかなり目を引く。



 その杖が渡された瞬間、私だけでなく多くの人の注目が集まったのを感じた。



 しかし、青年は気にすることもなく、その杖を女の子に渡して、二、三言話すと何事もなかったかのように歩いて行った。



 え、えー、新手のナンパか?



 周囲はすごい雰囲気だ。

 当たり前だ。自分が武器一本、何なら木の槍で苦戦している中、あんな一目で凄そうだと分かる武器が、無償で譲渡されたんだから。



 うーん、揉めそう。


 そそくさとこの場を離れることにした。


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