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凡人でもできる現代ファンタジー攻略法  作者: 夜鐘
第一章 スケルトンダンジョン攻略 前編

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【器物の指輪】

 遂に遭遇したファンタジーモンスター、スライム。

 これだけで、今日ここを訪れた価値はあっただろう。

 まあ、倒すんだが。


 良くスライムを観察してみると、中心に核のようなものがあった。

 これは、あの核を壊せば倒せるという、ありがちなやつかな?


 しかし...今の弓の腕前だと、ちょーっと厳しくないか?


 まず、的となる核が小さい。そしてゆっくりとだがスライムの中を核が動いている。加えて、あのブヨブヨを貫く威力が必要だ。

 まあ、いい練習台を見つけたと割り切ろう。


 弓を構える。スライムの速度は遅いので的としては最適だ。



 さて、これまで矢を補充する際、背中に手をやっているが、実際には矢筒内の矢を掴んでいるわけではない。

 この動きは人にみられたとき用のフェイクだ。


 では、矢はどこから現れているのか。



 答えは  【器物の指輪Lv1】だ。



 では【器物の指輪Lv1】について説明しよう。

 これはずっと効果不明のまま着けていたが、鑑定によって名称が明らかになった指輪である。


 効果は【器物】という部分から推測するしかなかったが、入れ物であると考えた時、指輪の上に半透明の四角い表示が現れた。

 そして、ちょうど持っていた他のアクセサリーをしまおうと考えた途端、手元からそのアクセサリーは消え、指輪の上の四角の中に表示された。

 出そうと思えば、手の上に消えたアクセサリーが現れ、表示は空になった。


 そう、これは念願の、ある種のアイテムボックスなのだ!!!!



 残念ながら、制限はある。


「限られた大きさの、一種類の物を、限られた個数」しか入れることが出来ないのだ。


 例えば、剣なら一本、矢なら百本入れることが出来るが、

 一つの【器物の指輪】につき一種類のみだ。


 それでも素晴らしい利便性であることに違いはない!


 指輪にしまったものは出そうと念じるだけで、嵌めている方の手元に現れるのだ。

 そのため、弓を引く方の右手の【器物の指輪】には矢が100本入っており、念じるだけで補充が可能だ。


 この利便性お分かりいただけるだろうか?

 やろうと思えば、矢を連射することもできる!(引く作業は必要)



 今回は左の【器物の指輪】に、万が一に備えていつもの片手剣を入れてある。

 もちろん重さも無くなるので、持ち運びにも革命が起きた。

 あまりに有用すぎるので、他の人にばれないようにフェイクまで行って隠している。



 そんなことを考えながら、矢を何発も放っていると、遂に核を捉えたようで、スライムは崩れていった。



 矢が刺さりすぎて、最後の方はスライムがハリネズミのようになっていた。


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