↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
召喚士に目覚めました  作者: まっきー
魔王と魔物
10/14

騎士VS悪食

今回は少しグロテスクなシーンがあります。

苦手な方はご注意ください。


エリゴールは苦戦を虐げられていた。

剣の技量、身体能力の高さにおいて【食屍鬼王】とは比べるまでもない程の差がある。

ただ相性が悪い。



エリゴールの得意とする戦い方は近接戦闘に持ち込み、一体ずつ撃破していくスタイルだ。

範囲攻撃も使えるが、騎士であるエリゴールは好んで使わない。


さらにスキル非常に優秀なスキルも備わり、単騎としての戦闘力はピカイチである。


[剣聖]のスキルは【武器】と認識したものであればなんでも使いこなすことができる。また、その形状ですら自在に変えることができる。


[魔血]は身につけている装備に血液を吸わせ、その分だけ耐久を上げるという、いかにも悪魔らしい手法のスキルである。



ほとんどの敵はこの二つのスキルを前に蹂躙される。

そんな攻防ともに優れたエリゴールが押されている理由は簡単であった。



エリゴールを近づけさせないのだ。

エリゴールが何度か接近を試みているが、【食屍鬼王】の周囲を取り巻いている禍々しいオーラが実体となり邪魔をする。

その正体は、グレイルの餌となった仲間たち。

食屍鬼の怨念だ。


500年かけて蓄積されたエネルギーが嵐のように吹き荒れる。

エリゴールの魂を喰らおうと無数の攻撃が押し寄せる。

それをかわし、追いついた一体の悪霊に強力な突きを放つ。

悪霊は顔を歪ませ消えていく。

入れ替わるように5体の悪霊が大口をあけ迫る。

それを左前方へ駆け抜け悪霊が一直線に並んだ瞬間を[剣聖]スキルでレイピアを伸ばし一突きする。


これではキリがない。

エリゴールにとって強敵ではないが、無限に湧くかのような敵の数に足止めを食らっている。


すると地上から悲鳴が聞こえた。


「「「うわああああああ?!」」」


悪霊どもを屠りながら声のした方を見る。


「なぜです…!グレイル様!!」


「お助けください!」


「逃げろ…逃げろおおおお!!!」


【食屍鬼王】は土人族を喰らっていた。


鋭い鉤爪で土人族の鎧ごとその強靭な肉体ごと引き裂き、骨ごと噛み砕く。


少しずつ、少しずつ【食屍鬼王】の魔力が強くなっていく。


「助けてく…」グシャアアア


ゴリッゴリッ


《500年で随分と悪食になったものだな、反吐が出る。》


⦅オマエモ喰ッテヤル⦆



【食屍鬼王】が[神速]を発動し、エリゴールに迫る。

同じく[神速]で超加速したエリゴールが迎え撃つ。


ドゴオオオオッッッ


激しくぶつかり合うが、エリゴールはそれが悪手だったと悟った。

途端に無数の悪霊が飛び出しエリゴールに食らいついた。


鎧を貫通し、肉体が悪霊の餌食となる。

エリゴールは一瞬体制を崩す。鉤爪がその隙を逃すはずはなかった。

エリゴールのレイピアを弾き、無防備になった胴体を切り裂く。

何とか後方へ回避したため致命傷にはならなかったが

漆黒の鎧は縦に四本の傷をつけ、そこからドクドクと血が流れ落ちていた。

見た目ほど深い傷ではない。[再生]スキルで鎧ごと元通りになる。


それよりも最初の悪霊どもに喰われた事が厄介だ。


呪いだ。魂を貪る呪いだ。


[全耐性]スキルは表面の異常を無効化する強力なスキルだが、その範囲は魂までには及ばない。



⦅喰ッテヤッタ!喰ッテヤッタゾ!!⦆


【食屍鬼王】が歓喜で醜悪な顔を更に歪ませる。



持って1分。エリゴールの予想は的確であった。

本来ならば一瞬で喰い殺されてしまうものを、魔族の上位である魔人の力と己の精神力で耐えている。

だがそう長くはもたない。


次の一撃で倒さねば全滅する。

…[黒化]を使うしかない。


[黒化]…その身を闇に堕とす事スキル。マナが尽きる限り、力が増幅し続ける強力なスキル。しかし、自画を失い、破壊だけの感情しか残らない狂戦士となる。


エリゴールは自身の決めた戦い方に反するため、使わない。


しかし、ここでこだわり主を失うことは絶対にさせない。



もう二度と【主】を失うわけにはいかない。



紅い眼の輝きが消える。同時に全身から黒い霧が吹き出す。


もウ…二度ト………失ワナ…



カッ!!!


背後から強い光を浴びせられた。

途端に闇に堕ちる寸前で[黒化]が解除される。

青く、白い光の正体は凄まじい量のマナだった。



【食屍鬼王】もあまりの輝きに目を細める。




「エリゴール…下がれ。」



《はっ。》



命令した声の持ち主の元へ瞬時に移動する。



「あとは任せろ。」



エリゴールは本心を悟られないよう冷静を装い跪く。

そのうちには歓喜と安心、そして疑問が確信にかわる瞬間だった。




やはり、生きておられたのですね。【王よ】。




エリゴールのスキル解説回みたいになったなぁ…

そしてあまり活躍できなかった。。


次話やっと主人公が戦います。


最後までお読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。