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私ケットシー!転生したからなんかやる!  作者: 居鳥虎落
第一章*異世界での生き方*

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4/5

俺生きてた?閻魔大王様に謁見する!III


 獄卒さんに別れを告げて、10メートル以上ある門の真ん前に立つ。

 門の前に誰もいないが、これはどうやって開くものなんだ? 自分で開けて良いんか?それとも、誰かが開けてくれるの待っていれば良いのか? などを考えながらソワソワしていると、目の前の門が音を立てずにゆっくりと開いた。


 え、こういうデカい門ってギギギッって音とかゴゴゴッー! って音を響かせながら開くものだと思って結構きたいしてたんだが、案外普通に開いたな。

 整備が行き届いてるって事か?



「次の者! 入れ!」



 扉が開き切ると同時に部屋の奥の方から生真面目そうな、堅いイメージがする声が聞こえて来た。

 声の指示の通りに素早く扉の中に入ると、鬼の様な様相の巨人がそのサイズに合う机と椅子に座っていた。

 あ、あいつが閻魔大王か……? なんか絵尺っぽいの持ってるし。

 絵本とかに出て来る閻魔大王って絵尺持ってるよな。

 心の中で閻魔大王って言ってるけど、バレたら怖いから様付けとくか。


 閻魔大王様の側に控えている獄卒は、外の獄卒よりも豪華な衣服を見に纏っていて、声のイメージ通り服をピシリと着て髪の毛も完璧にセットされておりおしゃれだ、キリッとした目にメガネを掛けていて雰囲気からして生真面目そうだった。



「池田晴臣33歳。自他共に認める平凡で目立った悪行は見当たらず、目立った善行は1人の自殺しそうな男を助けたぐらいです」



 部屋の中に入って直ぐに、生真面目そうな獄卒が俺の評価をいきなりして来た。

 俺の評価超微妙だな。自他共に認める平凡って確かにそうなんだけど、直接言われると心に来ると言うか。

 俺結構ゴミ拾いとかしてるのに、善行アイツ助けたやつだけなの?

 目立ってるのがそれだけだからって事?

 まぁ、悪行が無いだけまし……なのか?



「ふむ、普通すぎる男じゃの。してお主、これに何か申し立てはあるか?」

「申し立て、ですか?」



 申し立てを聞いて来るってことは、閻魔大王様サイドも全ての行いを記録しているわけじゃないのか?



「君より前に来た人間は俺はこんな善行をした! もっと良く調べてくれれば、俺がどれほど素晴らしい人間なのか分かるはずだ! と豪語している人間がいましたよ?」

「わあ〜すごい自信ですね」

「まぁ、その人間は雇われても居ないのに万引きGメンをし、無実の人間を怪しいと捕まえたり、痴漢なんてやっていないサラリーマンを捕まえたりとめちゃくちゃやっていましたが。幸いな事に目撃者が多くいた為に罪にはならずに済んでいたのが幸いでしたね。聞いてもいない事をベラベラ話した事で、地獄に数千年囚われる事になったのは、同情しますが」



 獄卒さんはニコニコと笑ってなんだか楽しそうに話している。

 同情してる奴の顔には全く見えねぇな。

 むしろ喜んでる笑顔だろ今の顔、お前さてはドSか?



「迷惑行為も罪になるんですね」

「通常はなりませんね。痴漢を捕まえようとするのは良い事ですから、ただその人間は自分が正しい事をしていて社会が間違っているという考えでした。無実の人を捕まえて、その人の無実が証明されても絶対に悪だ! こいつらは犯罪者だと風潮して回っていたんです。それは罪ですので地獄に送りました」



 あぁ、たまにいるよなそういうやつ。

 自分の非は絶対に認めずに、声が無駄にデカいやつ。

 無実の人捕まえて正義のヒーロー気取り、一周回って哀れだ。



「勘違いは誰にでもあるもの。間違いを認めて素直に謝罪をしていれば、地獄に行くことはなかったのに、全く」

「……謝罪しなかったんですね」

「えぇ、生きている時もここに来てからも、その人間は謝罪する事はありませんでした。挙句にその人間は万引き犯を捕えたんだから褒章を寄越せ! 表彰しろ! 痴漢の示談金は半分俺のものだ! と言ってしまう始末でして、本当に救えない人間でした」



 とんだバケモンじゃねぇか、良く生きてこれたなそいつ。

 


「えっと、なんか……お疲れ様です」

「あぁ……ありがとうございます! 愚痴を聞かせてしまって申し訳ない。速やかに貴方の転生手続きをしますね!」



 愚痴ってる自覚はあったのか、疲れすぎて脳から直で言葉が出てんのかと思ったぞ。

 話が早めに終わって何よりだ、獄卒の隣にいる閻魔大王様が遠い目をし始めたから数時間コース覚悟してたわ。



「話はだいぶ逸れたが、言うべき善行などは無いのか?」

「うーん。考えてみましたが、特に思い当たる事はないですね。落とし物を拾って交番に届けるとかはありますけど……本当にそれくらいです」

「なるほどのぅ……よし!コイツの愚痴の礼じゃ少し善行ポイントを足しておこう」



 いや、別に愚痴聞くくらいで礼なんていらないけど。

 どうせ死んでるわけだから急いでるとかないし。

 まぁ、貰えるもんはありがたく貰うけど……。

 てか善行ポイントって何?



「では、ポイントも加えて終えたところで、池田晴臣、貴方は特に目立った悪行もなく、目立った善行は自殺する人間を救った事ただ一つですね。なのでこちらの転生リストからお選びください」


ここまで読んでくださってありがとうございます!

面白い、楽しい!

続きが気になる!

と思って頂けたら、

広告下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援を頂けたら嬉しいです!


ブックマークや返信は出来ませんが、感想なども頂けたら本当に嬉しいです!


何卒宜しくお願いします!m(_ _)m

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