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私ケットシー!転生したからなんかやる!  作者: 居鳥虎落
第一章*異世界での生き方*

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俺起きた!探索をするぞ!II


 正直熊には疑問が尽きないが、生き物のステータスは見ることが出来ない以上、疑問を解消する事は困難だ。

 


 木の実や果物の様な植物とかの鑑定出来る訳だし、生き物の方にエラーが出ても今のところ不便は無い。

 ……いや、まてよ? エラーが出た事によってスキルの詳細に何か書き加えられてるかもしれない。

 確認しといて、損はないよな。



 【ロアプルーヴィ】

 鑑定系スキルの中で最底辺のスキル。

 物を凝視するだけで取得出来る。

 生き物はもっと上のランクでないと鑑定不可。



 わあ便利ー、発見がある度に文が追加されていくのか。

 もっと上のランクって具体的には、どれくらい上なんだ。ワンランク上がったら、熊の様な動物とかを鑑定出来る様になるのか?

 スキルに上限とかあんのか?

 更に上のスキルを手に入れられたら、今度は人間も鑑定できる様になれるのか?

 はぁ、何にしても色々なスキルをゲットしてスキルのレベルを上げていかないと、俺の疑問は尽きる事無く溢れて処理できなくなる。

 スキルのレベルアップはまだまだ先だろうし、レベルの上げ方もよく分からんが、どんどんスキルを使っていけば上がるだろ。

 流石にゲーム脳過ぎか?

 でもまぁ、大体あってるだろ。上がらなかったらその時また考えればいい。

 取り敢えず今は、思いついた事を色々やって行くとする。



 まぁ、思いついた事と言っても特に無く、その辺の木や草、石などさえも鑑定していこうって思ってるだけなんだけどな。



 【木】

 カタタン国付近の森に生えている普通の木。

 家の材料や船の材料によく使われている。


 【草】

 カタタン国付近の森に生えている普通の雑草。

 本当にただの雑草。



 【石】

 カタタン国付近の森にある普通の石。

 本当にただの石。



 一旦そこら辺の物にロアプルーヴィを使ってみたが、特に目立ったものはなかったな。

 全部普通の木や草や石だった。

 結構色々鑑定したけど、スキルに変化はない。

 うーん、当てが外れたか……それとも鑑定数が足りないか……。

 地道にやって行くしかないかー。



 ーーーーーーーーーーーーーーー



 スキルのことは一旦置いておいて、水でも探しに行きますか。

 木の実とかは大量に手に入ったが、未だに川や湖を見つけられていないから水分補給ができていない。

 ノノの実の果汁で何とか生きながらえているが、早急に水を確保しなければ、近いうちに脱水症状とかで普通に死ぬ。

 スキルという初めての事柄に好奇心が抑えられず夢中なってたが、そんな場合では無かったわ。


 北方向に大分歩いたけど、水はまだ見つかっていない。

 そこら辺にいる動物達と会話出来ればどこに水場があるか聞けるんだけど、生憎と俺はまだみぃと鳴き声しか出せないし、動物達の言葉も理解出来ないから意思の疎通は不可。

 はぁ、真剣に困ったな。



 若干の焦りを抱きながら周囲を見渡すと、俺の小さな耳にザッーという音が入って来た。

 その音を聞いた瞬間、俺は体力の温存など頭の外に放り出して走り出していた。



 

 全力疾走をした先には予想通り、滝があった。

 全身で喜びを表して飛び回りたいのを我慢して、早速ロアプルーヴィを使う。



 【滝】

 カタタン国付近の森の中にある1番大きな滝。

 近付くのは大変危険。

 水には毒素等は含まれていない。



 へぇー、この滝カタタンで1番大きいのか。

 滝自体も大きいし、滝壺も湖のようにデカく見える。

 正直、俺の今の小さい体には全てが特大級に写っているから、1番大きいとかピンと来ない。

 近づく事も勿論しない、だって絶対死ぬじゃん。ケットシーって猫の見た目だから泳げるのかも怪しいし……死んだら嫌なので今は絶対に近づかない。

 ……いつか、近づいてみたいけどな。


 で、話が脱線したが本題は最後の一文。

 水に毒素が含まれていないなら、今すぐにこのカラカラの喉を潤すのに最適という事だ。

 ここまでの疲れが全て吹っ飛ぶ程に嬉しいわ。

 

 その喜びを噛み締めたまま俺は滝壺に近づいて行き、数秒水面を眺めて勢い良く顔を突っ込んで水を飲んだ。


 たった1日水を飲まないことくらい、全然平気だと思ってた。

 けど違った。

 カラカラに渇いた喉に水が通った途端に、俺の目からは涙が溢れて来た。

 きっと水を飲めた事にも安心したんだろうが、1番はあるかどうかも分からない、いつ見つかるかも分からない水をひたすらに探していて気付かずにすり減っていた精神に、この滝が効いたのだろう。

 

 良かった、これで俺はまた生きながらえた。


 

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