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私ケットシー!転生したからなんかやる!  作者: 居鳥虎落
第一章*異世界での生き方*

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12/12

俺起きた!探索するぞ!III


 涙を流しながら水飲み続け、水だけで腹が膨れて来てしまったので水面から顔を上げた。

 上げた勢いのまま後ろに転げ落ちて仰向けになる。

 腹を良く見るとほんの少しポッコリと膨らんでいた。

 いやー、結構な量飲んだな。水だけで1日持ちそうな量飲んだわ。

 しかし、泣くとは思わなかった。

 思っていた以上に切羽詰まっていたんだろうな〜、俺って自分の感情に疎いって良く言われてて、自分ではそんな事ねえけどって思ってたが、周りの人間が言ってた通りだったんだな。



 寝っ転がりながら空を上げていると、滝壺から何かが跳ね上がり、そして落ちる音が聞こえた。

 一瞬気のせいかとも思ったが、貴重なタンパク源が今目の前に存在している可能性に、瞬きをせずに水面を凝視する。すると水面からピシャンッと何かが跳ねるのが見えた。

 俺は急いで起き上がりその何かが飛ぶのをもう一度静か待つ、今度は跳ねた者の正体を目で捉えることができた。


 魚だ。


 至って普通の魚……だと思う。

 遠すぎて良く見えなかったが、多分そう。

 別に普通かどうかなんてどうでもいいのではと思うだろうが、万が一人喰い魚とかだったら可愛い可愛い子ケットシーの俺は一口でパクリだろうからな。

 そんなものは勘弁願いたい。

 死んだと思うのは、昨日の熊で最後にして欲しいもんだ。


 

 で、魚を発見できたのはいいんだがそいつをどうやって捕まえようという事だ。

 捕まえられるような魔法を俺はまだ取得できていないし、捕まえられる技量もない。

 せっかく発見出来たが、今は放置しておくしかないな。

 ……はぁ、魚……食べたかった。




 魚は一旦諦めたとして、水は棲家に持って行きたいよな。

 持ってくすべが無いけど。

 どうすっかなー、スキルにバケツとかあれば良いんだけど、それか水そのものを入れられるスキルとか?

 例えば異世界の鉄板マジックボックスとか、マジックバックとかあったら超超楽なんだけどなー。

 手に入れる方法が分かんねんだよなー。

 荷物をいっぱい持っていたら取得出来るとかなのかね?

 凝視したら取得出来たロアプルーヴィみたいに簡単だったら良いな。

 探索にはマジックバックの類が必須だ。

 何回も往復するのはこの体では現実的じゃなさすぎる。 

 

 うーん、どうしたらマジックバック手に入れられんだろう。

 マジックバック……荷物を入れる…。

 籠とか作ってみるか?

 ……よし、出来る事をやってみよう。



 では、早速籠作りを開始していきたいと思います。

 籠を作るのは意外に簡単で子供でも出来る。

 前世で子供だった時にばあちゃんから教えてもらった事があるので簡単だ。

 前世では、こんなの何の役に立つんだよってぶーたれながら作っていたが、ありがとうばあちゃん今すげぇー助かってる! 

 そこら辺に落ちていた蔦を使って編んでいく。

 蔦もそう多くあるわけじゃないからデカい籠は作れんけど、俺の今の体サイズの物は余裕で作れる。

 隙間を作らない様に慎重に編む。


 しかし、猫の手で蔦を編むってなるとめちゃむずいな。

 

 苦戦しながらも、なんとか籠を作り上げた。


 うん、中々に良い出来なんじゃねぇか? 隙間も見当たらんし、小さいノノの実を入れても大丈夫なくらい割と頑丈な籠が出来て、余は大変満足じゃ!




 で、立派な籠を作ってみたが…………スキルの取得は出来て無さそうだな。

 取得出来ていたら、どこからともなくAI音声が聞こえてくる筈だが、今はうんともすんとも言わない。

 つまり、マジックバック系のスキルの取得に籠作りとかは必要ないってことだ。


 スキルは取得出来なかったけど、籠は普通に便利で使えるので損したとかも無いしな。

 見つけた木の実とか入れて、洞窟に帰るか。

 水も持って帰りたいけど、籠に入れられないし……1日1回この滝に飲みにくるしか無いな。

 なんか、ペットボトル的な入れ物とか深皿とかその辺に落ちてたら良いんだけどなー、そんな便利で都合がいいものはこの森には落ちて無さそう。

 どこもかしこも綺麗なんだよ、この森。

 いい事だけどな。

 あとは、水魔法とかが使えれば水を飲みに態々ここに来る必要ないんだけどな。

 

 ーーそうじゃん。水魔法使えれば、魚取る以外でここに来る必要がなくなる。



 火魔法は使えなかったけど、水魔法のイメージは余裕で出来る。

 蛇口からで出てくる水を、イメージすればいいんだろ。

 手、そのものが蛇口になってそこから水が出てくる事を想像する。


 んぐぐぐぐぐぐぐぐッッ!


「みにゃー!(出ろー!)」


 …………………………………。


 …………はい。火魔法と同じって訳ですね。

 はぁー、今度こそいけると思ったんだけどなぁ。

 何がいけないんだ?全く見当も付かない。

 頭の中に聞こえてくるAI音声が、こういう理由で使用できないんですよー、とか言ってくれたら簡単なんだけど、スキル取得とステータスを開く時にしか声は聞こえてこないんだよな。

 

 はぁ、まぁいいか……で終わらせられたらいいんだけど、火も水も必要なものだから早く取得したいんだよなー。

 イメージでどうにもならないなら、魔力量が少ないって事になるのか?

 魔力量が少ないなら、今使えるロアプルーヴィを倒れるくらい……使うのは怖いので、体に疲れを感じるくらいまで使えば、もしかしたら魔力量が上がるかもしれないな。


 早速帰って試してみるか!

 

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