(8)ネットライバーとリスナー 義理の父娘(おやこ)の純愛物語
ネットライバーとリスナー 義理の父娘の純愛物語
ネットライバーの賢治と視聴専門リスナーの美咲が、義理の父娘として交流する三年弱の純愛物語である。
早くに父親を亡くし強度のフアザーコンプレックスの美咲が、義父の賢治に対する愛の葛藤を乗り越えて、賢治の協力を得て結婚相手と結ばれるまでの物語である。
○美鈴の精神疾患と、ライブに大きくハマり過ぎている話になった。
「美鈴は軽い精神疾患があるよね。最近はどうなの?」
「頭の混乱と鬱なんだけどね。お父さんのライブやDMの交換で緩和されているのかな~。お父さんと交流をするようになってからか、今は、混乱や鬱を感じないね~(笑)」
「お父さんの影響かどうか分からないけど。今は緩和されているのが良いね!嬉しいね!」
「そうなのよ。今は全然感じないのよね(笑)」
「鬱になるとかなり落ち込むの?」
「落ち込むね。何をするのも嫌になるのよ。頭の混乱も同時に出ると、かなり大変だったのよ」
「それを紛らすために、ライブの視聴にハマったのかな?」
「そうだと思う。その時は何もかも忘れられるように思うね」
「しかし、賑やかなライブは楽しいけど、推しライバーに大きなギフトを投げたんだね。お金を大きく投げたことになるよね」
「そうですね」
「今は、鬱を緩和する目的を離れて、推しライバーの「英樹」に会い、大きなギフトを投げる習慣?義務感?になったんだね。惰性になってしまって、ライブの世界で言う「ライブ病」になってるよね」
「そうですね。お父さんの言う通りですね。この病気を治したいよ!」
「「ライブ病」は精神病の一種だから、フラッシュバックにならないように、お父さんとゆっくり治そうよ(笑)しかし、ギフトを小さくしろ!大きいギフトを投げるな!と、言うのはお父さんの立場では辛いね。お父さんはこれでもライバーの端くれだからね」
「お父さん。そうですよね。ゴメンね。だけど助けてね!」
「良いんだよ!しかし、美咲さんも知ってるように、私は大きなギフトは要求しないよね。小さいギフトで楽しんでもらう事を考えているからね」
「そうだよね。お父さんは大きなギフトを投げたら怒るもんね(笑)」
「リスナーの負担が大きいのでは、楽しいライブにならないからね。私はライバーとしては変人かな(笑)」
「お父さん!私はその変人ライバーにハマってしまったのよ(笑)」
「お父さんは。美咲さんの推しライバーの「英樹」のように派手な賑やかなパホーマンスが無い、静かな対話型のライブだから面白くないよね」
「お父さん。そんなことないよ!お父さんとの対話に、普通のライバーに無い、人間性の深みを感じたのよ。リスナーさんもそれで来てくれるよね。賑やかな面白さとは別の深みのある面白さを感じているよ!」
「えらく褒めてくれるんだね(笑)」
「お父さん本心だよ!今回、会ってみて、もっと、お父さんの人間性の深み、人間味が分かったよ!」
「ありがとう。持ち上げるのはそのぐらいにしましょう(笑)。これからは推しライバーの「英樹」のライブに絶対に行くな!とは言わないから、我慢して、回数とギフトを少なくして行って、中毒の薬物を抜くのと同じで、ゆっくり治して行こうよ。三か月くらいを目標にね(笑)ライブでの三か月は、現実社会での時間は三倍以上の九か月以上に相当するからね」
「お父さん。分かりました。私をコントロールしてね(笑)」
「頑張って、コントロールするが、その時は、美咲さんは病気が発症しているから、私と無意識にぶつかり、喧嘩になることもあると思うよ。私は辛いが見捨てないから、美咲さんも不満があっても我慢してついて来るんだよ!ライブ病の人は多く居て苦しんでるんだからね。 美咲さんの今の正気の時に「絶対に賢治さんのカウンセリングに付いて行きます」との、一筆を書いて欲しいね。それを精神的におかしくなってる美咲さんに見せて納得してもらおうと思うのよ」
「はい。分かりました。明日、書きますよ!絶対に付いて行くよ!」
「美咲さんは四年もリスナーをしてるから、知り合いも多いと思うんだ。問題は第三者が出て来て、善意ぶってるが、本当は善意で無いアドバイスをする事なんだよ。ライブの世界では、何も考えないで面白ければ良い!との人が多いし、大きくギフトを投げるのが当たり前だと考えて、大きなギフトを要求するライバーも同じだろうね。それに乗ると、フラッシュバックで戻ってしまうよ。三か月間は私以外の話を信じないでやってみないか?三か月でだめで、嫌だったら、私と離れれば良いからね」
「お父さん。そんなこと言わないでよ! 絶対に付いて行くよ!ライブ病を治したいよ!」
「美咲さんも知ってる、リスナーの「伊与」さんは、男性依存症や、かなり複雑な精神疾患があり、私が夫婦生活や普段の生活の問題、ライブ病まで、頼まれてカウンセリングしている途中に、リアルな男が出て来て、その男の調子の良い話に乗って、私から離れて、緩和していた精神疾患や、男性依存症や治りかけたライブ病が、現在はもっと酷くなってるよね。結果的には私の失敗だったね」
「リスナーの「伊与」さんは知ってるよ。何度かお父さんのライブで三人で夜遅くまで話したよね。残念だよね」
「今は、精神疾患が強く出て、人間が変わってしまってるよね。しかし、いつかは目が覚めると思うんだ。期待しているんだよ!」
「そうだね。そうなれば良いよね」
「ライブ病は美咲さんのように自覚していれば良いんだが、自覚していない人が多いからね。精神疾患は、他の病気と違い見えないし、治り具合が感じないよね。それで、自分で緩和している。治ってる。と、勝手に勘違いして、薬をやめたりするんだよね。「伊与」さんはそうだったね。皆がライブ病になる訳じゃ無いが、依存性の性格が強い人や心の寂しい人がなるようだね」
「そうだよね。私もそうかもね」
「難しい話になってしまったね。そろそろ送って行こうか」
「お父さん。嫌な時間が来たね!」
「お父さんも嫌な時間だが、明日も会えるからね(笑) 」
○美鈴を家に送る時間になった。
「うん。お父さん。怒らないで聞いてくれる?」
「あらたまってどうしたの?また、何か企んでるな!」
「うん。お父さん。これからの三日間の朝食を一緒に出来ないかな?」
「朝に、ホテルに来るの?時間的に大丈夫かな?」
「うん。七時に来れるよ!」
「無理してるんじゃないの?」
「大丈夫よ。家も会社も近いからね」
「そうだね近いね。分かったよ。七時に来てよ!」
「やったー。お父さん。ありがとう。いつも無理ばかり言う娘だね(笑)」
「良いんだよ。本当はお父さんも嬉しいんだよ(笑)」
「本当?」
「本当だよ~(笑) 」
「家を二十分前に出れば大丈夫なのよ」
「近くて良かったね(笑)次もこのホテルだね」
「そうしましょう(笑) 」
「それじゃ、最寄りの駅まで送ろうか?」
「は~い。お父さん。何だかスッキリしたよ(笑)」
「日曜日の二十二時前の地下鉄は案外空いてるんだね。帰りは分散だからかな?」
「そうね、いつも帰りはこんなものなのよ」
「着いたね。改札の外まで送るよ」
「お父さん。そこのマンションなのよ」
「駅前なんだ!近くていいね。それじゃ帰るよ。明日の七時にね」
「お父さん。寄って行く?(笑)」
「誘惑するな!帰るよ!(笑) 」
「お父さんありがとう。ハグする?」
「ここでは、握手で終わろう!」
「お父さん。ハイ握手(笑)本当にありがとう。気を付けて帰ってね。バイバイ(笑)」
「美鈴。お休みね。バイバイ(笑)」
○大阪滞在三日目の月曜日になった。
「お父さんおはよう。来たよ~ (笑) 」
「美鈴おはよう。休めたのかな(笑) 」
「何だか寂しくて、寝つきが悪かったのよ!」
「同じだね(笑)朝食のレストランに行こう」
「は~い。このバッグ夜まで預かってくれる?」
「ちょっと待ちなよ!このバッグ。前に見たよな!預かるのは良いけど、中身は何なのよ!」
「うん。爆弾では無いよ!(笑)災害で帰宅困難時の三日分の着替えだけですよ(笑)」
「災害って!どんな災害なのよ!」
「災害だから、色々あるんじゃない?例えば電車が止まったとか。私の精神疾患の帰宅嫌々病の発症とか(笑)」
「そんな。帰宅嫌々病なんか精神疾患に無いだろう!また、企み病が発症したな!」
「正解!お父さんは鋭いね!(笑)」
「困った娘の精神疾患だ!(笑)」
「お父さん。病気の緩和に協力してよ!お願いだから(笑)」
「取りあえずレストランに行こう」
「は~い。お父様!」
「何が。お父様だ!(笑)お父さんが美鈴に弱いと言う弱みを知られてしまったな。分かったよ!毎回、全敗だ!(笑)」
「三泊OKなのね!嬉しい!」
「それに加えて、私が提案するよ。今日から三泊はこのホテルに泊まって良い。そして、お父さんの滞在中に、家族が来る残りの三日間の夜は美鈴のマンションの近くで、夕食とお話をしよう。話はいくらでもあるからね」
「お父さん!良いの!嬉しいよ!だけど、ご家族はどうするの?」
「家族が来ても我が家のルールは、部屋は個人、個人なんだ。そして、夜は各自なんだよ。家内は夕食を食べないで、テレビを観て早い目に寝るんだ。私は普段はスーパーで買った、簡単な夕食とビールで、部屋でテレビを見てるんだ。娘と姪は二人で行動するんだ。娘は日本語は不自由が無いからね」
「そうなんだ!変な家族。ゴメン(笑)」
「美咲はオトナになってからの家族の形は余り知らないだろう?ゴメン。気分の悪くなる話だったね」
「お父さん。何で謝るの?事実だから良いじゃないの!」
「だけど、このホテルでは会えないね。美鈴の家の近くでゆっくりできるところは無いのかな?言っとくけど、美鈴の家はダメだよ!」
「お父さんは過剰に警戒するのね!」
「前にケジメの話をしたよね!」
「はい、はい。お父さんの言う通りにケジメは守りますよ!不満だけどね(笑)それまでに場所は考えましょう(笑)しかし嬉しいよ。一週間、ず~と一緒だね。お父さん。ありがとう(笑)」 「一週間、誰ともデートが出来ないね」
「また、いじめるつもりなの!デートなんかないよ!お父さんと毎日、デートしてるじゃないの!(笑)」
「そうでしたね(笑) 私は、ネットの世界に心が戻れるかが心配だよ!美鈴と一週間も会ってしまったらヤバイように思うよ。心の後遺症がキツイかもね」
「お父さん。また言ってる!それは私も同じでしょう。今を楽しもうよ!今を!」
「娘に言われてたら世話ないよね(笑)」
「お父さん。考え過ぎだよ!大丈夫だよ。時間が解決するよ!」
「また、娘に言われた!美鈴はそろそろ会社に行かなきゃね。何時頃に帰って来れるかな?」
「十八時過ぎかな?」
「無理するなよ!お父さんは、部屋でテレビを観ているから、遅れても大丈夫だよ。夕食に行きたいところがあれば、そこでの待ち合わせでも良いよ。メッセージを入れてよ。私はこれから夕方まで買い物だよ」
「は~い。お父さん。買い物無理しないでね。行ってきます~(笑)」
「行ってらっしゃい。またね~(笑)」
○三日目の夕方になった。
※美鈴からメッセージが来た。
「お父さん。元気にしてる?(笑) 夕食は焼肉を食べたいので、店の地図を送るよ。その店で、十八時三十分頃に会いましょう。私の名前で予約したよ。(笑) 」
「OK。まだ死んで無いよ~(笑)店に行くよ」
※焼肉屋で会った。
「ヤッホーお父さん。お待たせ。今朝振りね(笑)」
「十時間振りかな?(笑) 十時間振りでも一日以内に会えるから良いけど。帰ったら何か月振りになるからね。それが辛いね」
「お父さん。そんな話ししないでよ!涙が出るじゃないの!今、ここで泣いたら皆がおかしく思うじゃないの!そんな話はホテルでしようよ!(笑)」
「はい、はい!美鈴は強いね!弱いお父さんでごめんね(笑)注文して食べようか?好きなものを注文しなよ」
「は~い。私もメンブレよ!強がってるだけよ!(笑)私の好みで良いの?」
「私は好き嫌いが無いから、美鈴の好きなもので良いよ」
「肉が来たね。焼こうか。焼肉は日本が良いよ。日本人は焼肉は韓国だと言うが、日本の方が部位の種類が多くて良いと思うよ」
「そうなんだ!焼肉は韓国が良いと思ってたけどね。日本の方が良いの?」
「そうだね。韓国はカルビだったらカルビだけになるんだ。一つの店で色んな部位が無いんだよ。味は悪くは無いが面白さが無いんだよ」
「そうなんだ。一つの店で部位の種類が無いんだね。面白くないね」
「ここの焼肉は美味しいね(笑) 」
「美味しいよね!お父さんと一緒だから、もっと美味しいよね」
「美鈴が恋人と来ればもっと美味しいと思うよ」
「お父さん!また、その話なの!も~何回目!」
「ごめん!」
「もう慣れたから怒ってないけどね(笑)」
「お父さんが言い過ぎだよね。反省ですね!」
「お父さんは、私の事を心配してくれているのだから構いませんよ~(笑)」
「食事が終わったら、ホテルに戻ろうか?」
「そうしましょう(笑) 」
○ホテルに戻った。
「美鈴のチェックインが終わったから、少しロビーで夜景を見ながら話そうか?お父さんとデートだからね(笑) 」
「お父さん。デートだからそれが良いよね(笑)」
「恋人とこのような所では、話は無くても手を握って景色を見ているだけでも良いんだよ。アドバイスね(笑)」
「それじゃ、お父さん今、練習しようよ!」
「手を握るのは練習は要らないだろう! お父さんは恥ずかしいから出来ないよ(笑)」
「どうして?私が嫌いなの?」
「こんなオジサンが人前で若い女性と手を握っていたらおかしいだろう?皆が私たちをどんな関係なんだ!と、思うじゃないか?パパ活に思われたら嫌じゃないか(笑)」
「そんなの関係ないよ!さっき!デートだと言ったんじゃないの!」
「だから、ムード作りに言っただけだよ~(笑)虐めるなよ!後で部屋で練習しよう!」
「いつも逃げるんだから!(笑)」
○ライバーは乞食か?の話になった。
「以前に、私が美咲さんに、私のライブに来て小さなギフトだけを投げて、話をしないで居なくなるリスナーは要らない!と、言ったら、美咲さんがライバーは乞食だから、良いんじゃないの!と言ってたよね」
「うん。そう言ったよね。怒ってるの?」
「怒ってはいないよ。ただ、ライバーは、投げ銭を貰うことは、大道芸人に似ていると思っているとも言ったよね」
「うん」
「私も、ライバーは大道芸人と似ていると思っているよ。しかし、大道芸人は何等かの芸をして投げ銭を貰うよね。私はライブで生の対話をするのが、私の芸だと思っているのよ。だから、私の芸である話をしないで、ギフトだけを貰ったら私は乞食になるから嫌だと言ったよね」
「そうだったよね。覚えているよ。お父さんはライブに対してしっかりした考えを持っていると思ったよ。しかし、忘れましたが、あの時は何か別の事で諍いをしていたんだよね。それでついライバーは乞食だ!と、言ってしまったと思うんだ。あの後で、反省したの。
乞食みたいになんでもギフトをくれ!くれ!と、言うライバーは多いが、お父さんのように、しっかりした考えのライバーが居てることを知ったのよ。お父さん。ごめんなさい。絶対にお父さんを乞食だと思っていないよ!私はお父さんをリスペクトしてるよ!あの時は別の諍いの事でつい言ってしまったの。本当にごめんなさい」
「謝ることないよ!美咲さんが分かってくれて、ほっとしたよ。怒ってないんだよ!色んな考えがあって良いんだよ。ただ、心の中にくすぶっていて、DMでは誤解を招くので、今回に話したの。出来るだけライブの基本的な考えを美咲さんと共有したかったんだよ。難しい話をして、ごめんよ!」
「そんなことないよ!何でも話せる関係になろうとしてるんだから、お父さんが話してくれて嬉しいよ!」
「お父さんも美咲が乞食談義を理解してくれて嬉しいよ(笑)理屈の多いお父さんだね(笑)」
「お父さん。そうじゃないでしょ~。ライブにシッカリした考えがあるのは素晴らしいよ!(笑)ただ、私のお父さん愛を、ラブじゃなくライクだ!と、言うこと以外はね(笑)」
「お父さんは、昔人間だからケジメのブレーキが強いのよ。ケジメのブレーキが効かなくなればどうなると思う?それは、二人の関係の継続のためには絶対に必要だと思ってるんだよ」 「お父さんの言う通りだと思うよ。私のお父さん愛が行き過ぎたらブレーキを掛けてね(笑)」
「本当は掛けたくないブレーキだが・・・。お父さんの役目だね(笑)ロビーで長くライブをしたね(笑)そろそろ部屋に行こうか?コンビニで何か買って行こう」
「は~い」




