駄菓子が!!
アダマンタイマイの甲羅を手に入れた一行は、次の街を目指す。
そこは、昭和の日本をイーメジした昭和の街だった。
ヤメルダの酒場を後にした勇者一行は、一路、トメルダの酒場のある『ショウワの町』に向かった。
「ほほう、この町は昔の日本っぽいな」
「おっ旦那、出身者にはわかりますか」
「私達は冒険者だから当然のように来たことがあるけど」
「うむ、子供頃はよく行ったものだよ」
「あ~勇者様は中身おっさんパターンですか~」
ロイは、勇者のりくんに激しく遺恨を残していた。
メロウスは勇者の腰からから離れ、浮き上がった。
「私は、ちょっと先にギルドに行っておくから、三人は、勇者に街でも案内してからきて」
「はい、わかりやしたぜメロウス様」
「わかったけど僕は案内しませんよ」
「メロウスは一人で大丈夫なの?ついていこうか?」
「子供じゃないし大丈夫よ、今度はちょっと込み入ったことをするから、先にギルドに話を通しておこうと思って」
メロウスは一人フヨフヨと飛んで行く、その姿を見送りながら、かえりんは思う。
だって、あなたを一人にしたら…
「うっわ!なんだこれ!?」
宙に浮いた剣なんて現れたら…
「いやッッ!襲われる!!」
剣のモンスターと思われるじゃない!!
冒険者ギルドことトメルダの酒場
「前のマスターはどうしたの?」
カウンター越しに、女店主に話しかける。
「メロウス様、前こられたのは50年くらい前ですよ」
「じゃあ死んだか」
全国に50箇所もあると、全てにこまめに顔を出すことは難しい。
「死んでますし、そこから二回マスター変わって私です。」
「えーと、用は50年まえと同じなんだけどわかるかしら?」
「前回来られた時は、5代前の勇者様とで、勇者様が死にかけたと聞いておりますが?」
「そうそう、しかも失敗して封印しなおしたのよね~www」
「そのせいでここは建て直しになって、それ以来メロウス様は来ていないと。。。」
「そして再び現れたと言う事は~?」
「やめてくださいよ、店の復旧も楽じゃないんですよ~」
「まあまあ、店に被害が来るのは、失敗した時だけだから」
「失敗して封印した奴でしょ、先代にきつく言われてるんですよ」
「なんて?」
「メロウス様は人間と命の感覚が違うから気を付けろってね」
「あっはっはっ、間違いないわ…でもやるわよ、勇者抜きで…」
「そっそんな、勇者抜きでなんて無理ですよ!!絶っっっ対に!駄目です!!!」
そこに、勇者を覗く三人がやって来た。
「メロウス様~ちょっと困ったことになりましたぜ」
「どうしたの?」
「いや、実はですね~」
四人で街を巡っている途中に…
「ほほう、菓子屋も昔風か」
勇者が足を止めたのは駄菓子屋の前だった。
「久しぶりになにか買っていきますか旦那?」
店内に入り、少しキョロキョロすると、勇者は、きなこぼうの前に立ち止まった。
「これをよく食べていたな」
「あ~旦那、コレってこういう店でしか見ないですよね」
「僕は育ちの関係で食べたことないです。」
箱の中にいっぱいのきなこと、謎の食感の棒が入っているヤツである。
「大人になったら、いつの間にか個包装になってたな」
「へー、こっちでは、包装されている菓子って、みないですからね」
男3人を横目に、かえりんは箱の底にある、賞味期限の印を確かめていた。
「うん、この箱は賞味期限大丈夫みたいよ」
二つ並んだ箱から、四人は一つずつとって食べた。
「そしたら旦那だけ当たりを引いて腹痛ですぜ」
「あそこの菓子屋って、婆さんが趣味出やってる菓子屋でしょ?」
「だから私も減ってる、先に開けた方の賞味期限を確認したんですよ?」
「それでも当たりを引くなんて運命ね〜w」
喜ぶメロウスの前で、女主人は酒を瓶ごとあおり、ダァァァン!とカウンターに叩きつけた。
「やってられっか畜生がぁぁぁぁぁあ!」
やけ酒、人は時としてそれを望む。
「残念ね〜ヤメルダwともかく、今回は勇者抜きでやるわよ♪」
「俺達だけで出来るんですかい?」
「大丈夫よ!イザとなったら封印するし〜」
ヤメルダがジッと3人を見ている。
「あなた達職業は?」
「俺は、知っての通り遊び人」
「私は踊る方の舞踏家」
「僕は賢者です。転職したばかりですけど」
「…………!!」
ヤメルダは言葉がでない。
それを知り目に、メロウスは言った。
「ともかくきなこ棒超リスペクトよね〜」
ヤメルダは、血涙を流しながら酒瓶を握り砕き叫んだ…
「駄菓子がぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!!」
勇者のリタイアにより、3人で頑張ることになった一行は、メロウスの支持を得て、とある強敵の封印をとく…
次回 駄幹部が!!




