第五話 嫌な空気
キャンプは第一クールが終わり、今日から第二クール
第二クールの2日目となる8日には紅白戦が予定されているが、京崎を含む2軍スタートのルーキーは紅白戦に出場せず、2軍のキャンプ地に残る。
「京崎」
「はい」
声を掛けられたのは2軍監督だった
「この第二クールは徹底的に守備練習をしていこう」
「はい」
この第二クールでイップスを改善出来るように頑張ろう
そう思う京崎だった。
カーン
「センター」
「落ち着いて」
「ふぅー」
「おりゃー」
「ナイスボール」
「よしっ」
「今落ち着いて投げれたか?」
「はい 落ち着いて投げれました」
「良かったよ」
「はい ありがとうございます」
コーチからも褒められた。
第二クール2日目
この日ミーティングで一部選手の1軍合流が発表された。
その中に勝原の名前があった
1軍合流の選手の名前が発表された後勝原に呼ばれた
「待ってるからな」
「はいっ!」
嬉しい言葉を貰いながらその日も1日必死に練習に励んだ。
その頃1軍2軍合同紅白戦が行われていた
この紅白戦で誰よりもアピールしたのが、同じルーキーで1軍スタートだった山村だった
山村は3番サードで出場し、2打数2安打1本塁打3打点という活躍だった。
一方で2番セカンドでスタメン出場した原田だったが、2打数無安打1エラーらしくないプレーが目立った。
ただ「原田なら大丈夫だろ」というファンの声も目立った。
翌日
いつも朝一番に来ていた勝原が1軍に戻り、一番早く来たと思っていた京崎だったがそのにはある男の姿があった
「京崎おはよう」
「おはようございます なんでここに?」
「2軍落ちてしまったからだよ」
「なんで落ちたんですか?」
思わずそう口に出てしまうぐらいビックリだった
そして原田は言った
「監督から自分を見つめ直してこいって言われたんだよ」
続けて非常に悔しそうな表情で言った
「でも本当にそのとおりだよな、俺も変わらないといけないんだよ」
「なんでですか?」
なんでと思ったのもその時はチームで嫌っている人がいると知らなかったからだ。
原田は言った
「俺と関わってもいいことないかもだぞ」
そんなことないですよと言おうとした瞬間室内練習場から去っていった。
なにやら嫌な空気が漂った。




