第三話 キャンプイン
ドラフト会議の後無事契約し入団が決まった。
入団する中本テントースはここ10年AクラスとBクラスを行ったり来たりしているチーム
一番最近の優勝は5年前だった。
チームの先輩には日本代表経験のある選手も数人いる
同じポジションのセンターはここ10年勝原信選手が不動のポジションとなっていた
しかし勝原も年齢が徐々に高齢になっており
現在33歳だった
ドラフト5位入団の京崎はまずキャンプは2軍スタートだった
しかし内容次第ではセンターのポジションを脅かす存在になり得た
1月29日
キャンプ地の沖縄に入った
その翌日からキャンプ前のトレーニングを始める
そして1月31日キャンプイン前日
チームミーティング
このキャンプイン前日だけは1軍2軍合わせた唯一のチームミーティングだった
「今年から監督に就任します榎木です」
「けっこうきついキャンプになると思いますがよろしくお願いします」
昨年テントースは5位という成績によって監督が榎木健太郎に変わった
「選手会長の原田ですよろしくお願いします」
選手会長の原田はチームの正二塁手でゴールデングラブ賞も取ったことがある守備職人だ。
5年ぶりの優勝を目指すチームが始動した
キャンプ初日
2軍スタートの京崎は体作りを中心にメニューが組まれた
最初にノックが組まれた。
センターでノックを受ける京崎だったが
ガンッ
「あれ?」
自分でも違和感を覚えるほどの送球だった
ガンッ
ガンッ
何度投げても送球が逸れる状況でコーチから声を掛けられた
「イップスになってるんじゃないか」
その瞬間頭に浮かんだのはあの夏だった
「お前あのエラーがトラウマになっているんじゃないか」
その瞬間自分でも理解した
「やっぱり」
「とりあえず次の打撃練習の準備をしとけ」
「はい」
その後の打撃練習では、
カキーン
快音連発となっていた
「やっぱ打撃はすごいんだな」
観衆の目線はすべて京崎に向いていた
「でもあのイップスは使えないよな」
そういう声も聞こえた
いろいろあったなかでも無事初日が終了した。




