CaseFileNo.8 親友
この世界で今、知っている男の人といえば煉さんだ。
だが目の前にいる……この学校の理事長を名乗る男は煉さんではない。
だが、俺はこの男を知っていた。
その男は
ドラゴ……彼の名前はドラゴ・ゴーネ
たった1人の親友
記憶を失い孤児院暮しだった俺と陽菜になんの差別もなく、一緒にいてくれた。いつしか俺達は切っても切れない親友という鎖で繋がれた。
そのドラゴが今目の前にいる……
「ドラゴ……?」
つぅー……頬に1粒の涙がこぼれ落ちた。
「ああ、流くん、僕だよ。 ドラゴだ、今は君より年が取っているけどね、」
なんで、この街の男は出稼ぎにいってるんじゃ?
「はっははは、なぜドラコがいるか教えてあげよう!」
この声は煉さん!?でもどこに……
ガタンッ……バタン
音の方を見るとロッカーが倒れている
「あ!ちょっ、扉が下に倒れて出られなくな……ちょ、流一見てないで助けてくれ。」
「何してるんですか、煉さん……」
ロッカーを持ち上げ元の位置に直し、煉さんを出す。
「さてと、ドラゴのことだね。教えてあげようあぁ、立ち話もなんだし座り給え……」
いや、ここは理事長室だよ、なに煉さんなんでロッカーにいたんですか……
そう思いつつもフッカフカのソファに座る、うわ、めっちゃ気持ちいい。
「久しぶりだね、流くん。」
「ああ、久しぶりだな、ドラゴ……なんか、すまないな、ドラゴにとったら急に俺がいなくなったんだし……心配かけたろ?」
「大丈夫だよ、いなくなることは陽菜ちゃんから聞いたし。ある約束もしたし。」
え? 陽菜っていったか? なんで!?
「それなら私が教えてあげよう……そんなに昔のことではない、それは君が中学1年生の頃だ……夏休みが始まるころ頃君はある禁忌を犯した。その事は今は言えない……がその事がこの国の政府に恐れを与えた……その為流一の記憶をすべて消し、安全であった20年前にタイムリープさせた……監視係の陽菜と共に」
監視係ってことは……
「陽菜は……陽菜は記憶を失ってなかったってことなのか!?俺と姉弟だってことも、タイムリープしたことも全部知ってたのか!?」
ガチャ……理事長の扉が開いた
「ごめんね……流ちゃん」
そう言いながら陽菜が入ってきた。
「俺が呼んだんだ、話し合うために。」
するとドラゴが口を開いた
「話は戻るけど……僕が陽菜ちゃんとある約束したって言ったよね? それが何か分かる?」
なんだろう。
「2年生だったかな?いきなり陽菜ちゃんが
私と流ちゃんはあと1年したらいなくなるんだ……
でも、いつかまた再会できる。だから……出稼ぎには行かずに高校に行って……
ただ、それだけだったんだ。 意味がわからなかったからすぐに何で? って聞いたんだすると
ドラちゃんは賢いんだしすぐに分かるよって」
「それで高校に行って何したんだ?」
「ある人達とあったんだ。煉くんと蘭ちゃんにね……
すぐに陽菜ちゃんの言った意味がわかったよ……なんてったって顔が瓜二つだったんだもん…………性格も似てたし、幼馴染同士だったし、すぐ仲良くなれた。だから僕は蘭ちゃんのお腹に君たちができた時頼んだんだ君達が生まれる時は名前を陽菜と流一って付けてねってね」
「そんな事があったのか……」
「はっははつまりお前らの名付け親はドラゴだってことだ、まぁ、最初の方はドラゴとは仲良くなかったんだぜ? 喧嘩もしたしさ、ボコボコにしたりされたしで大変だったぜ」
「それは煉君が悪いよ〜いきなり殴りかかってくるんだよ〜?」
「あれ? そうだっけ? まぁいいかぁ」
コンコンッ
そんな話をしていると扉がノックされた
「失礼します、1-5 アルテナ・ハーミィです。」
「あ、やっと来たか……流一、今から会うのは男子だ、男子はお前と彼以外しかいないから、寮も同じ部屋な……はいはーい入ってどうぞ」
俺以外の男子か……どんな人か気になるなぁ……いや、だから、何で煉さんが指示してるの!?
ガチャ……
「失礼します、アルテナです、お話があると言うので来たのですが月神先生は?」
え? 煉さん教師だったの? 全然気づかなかった
「あぁ、隣にいるのが寮で同じ部屋になる流一だ。 同じ男同士だし、仲良くしてやってくれ……」
「流一……」
アルテナ・ハーミィはゆっくりと俺の方を向いた……すると俺をつま先から頭の先までじっくりと見て……目をぱぁと輝かせた。
すると、いきなり俺の胸あたりに飛びついてきた。
「りゅういち!やっと会えた!ずっと会いたかった!」
今気がついたけど、髪の毛が水色だ……
すると脳裏に夢で出てきたあの女の子が浮かんできた。
違う違う、あれは夢だ。しかもこいつは男だぞ?全く違うじゃないか……
「どうしたの?りゅういち」
「ちょ、ちょっとまった、いつまで俺に乗ってるつもりだ? 重いからちょっと退いてくれたら嬉しいんだが」
「むぅ……なんだよ、人のことを重いって……そんな事間違ってもレディに言っちゃダメだぞ。」
「お、おう、分かったから退いてくれないか?」
やっと退いてくれた……
「ま、そういう訳でこれからよろしくね! りゅういち!あ、僕のことはアルって呼んでいいよ!」
「よろしくな アルテナ……」
「むぅーー!」
「よろしくな、アル……」
「はい!よく言えました〜」
そう言いながら俺の腕を掴んできた
なんだこいつは……
「んんっ、 仲良くするのはいいけど男同士だし、ひっついたりするのはよくないと思うなぁ……ね? 流ちゃん」
「ああ、そうだな……」
あーあなんか怒り寸前ってとこだなぁ……'なんでだろ?
「やれやれ、やっぱ流くんは鈍感だなぁ……」
「いや、なんでだよ!」
そう言いながら俺達は笑いあった……
「ほら、そろそろ寮に戻れ、門限あるし、ほら学年主任の高橋先生に見つかったらうるせぇぞ」
「「「はーい」」」
それから俺達は寮に戻った……
「じゃあ、私はこっちだから……じゃあね流一ちゃん、アルテナくん」
「あぁ、また明日な」
「またねー!」
2人きりになった……無言の状態が続く
「あ、そういや、さっき1-5って言ってたけど同じクラスだったな、でもいたっけ?」
「ああ、ちょっと用事で、その時いなかったんだ。」
……………再び無言になる
「あ、ついたよ、さぁさぁはいろ」
デバイスを扉の横にある任紋章に読み取らせ、鍵を開けた……
部屋は奥の方に窓がありベットが二つに、テレビ、冷蔵庫、金庫、大型机にPCとまるで高級ホテルのようだった。
「わー! すごい! これからこんなすごいところで寝れるんだね〜!」
アルはそう言いながらベットの上をぴょんぴょん飛び跳ねた。
取り敢えずベットの上でぴょんぴょんするのは良くないぞ、足が壊れる
「汗もかいたし上のシャツくらい着替えるかな……」
俺が上のシャツを脱ぎ出すと
「ちょ、ちょっとりゅういち! 着替えるなら先に言ってよ!」
「あ、あぁ、すまん、気をつける」
「何見てるさ……僕も着替えるんだから向こう向いてよ……」
「いや、別に男同士だしさ……」
「いいからあっち向いて!」
「お、おう」
がさごそ……布切れの擦れ合う音が聞こえる
「もういいよ」
よくあるジャージに着替えていた……
「あ、そろそろ夕食の時間だし、学食にいかない?」
時計を見ると時計の針が19:00を回ろうとしていた。
「そうだな、腹も減ったし行くか」
学食でご飯を食べた
大浴場があるらしいのだが男湯は当然ないし明日も早いとのことなので部屋の備え付けのお風呂ですまし、すぐに眠りについた……
「ふわぁぁ……ねみぃ、そろそろ電気消すぞ……おやすみ」
そう言うと俺の意識はだんだん遠のいた
「おやすみ、りゅういち……」
「……りゅういち、まだ気づいてないの? そろそ気づいてもいいはずなのに」
小声でアルが何か呟いたが眠たさが勝っている俺には何も聞こえなかった……
さぁさぁいかがだったでしょうか!
理事長の正体はドラゴでしたね!
みなさんドラゴのことはおぼえてましたか?
これからどうなるのでしょうか。
次回もお楽しみください!
面白かったらブクマお願いします!m(_ _)m
誤字、脱字があれば指摘お願いします!m(_ _)m
それではまたおあいしましょう!




